ある冬の日、八木幼稚園の子供たちがにんじんの種をまきました。
子供たちの「大きくな〜れ」の言葉を聞いて、にんじんは「大きくなるぞ!」と心に決めました。
ぐんぐん ぐんぐん 葉を伸ばし、ぐんぐん ぐんぐん 根を伸ばし、にんじんは大きくなっていきました。
ところがある日、にんじんの根に何かが当たりました。それは石でした。
にんじんが押しても石は動きません。
「どうしようー…」にんじんは悲しくなりました。
でもその時にんじんは、子供たちの「大きくな〜れ」の声を思い出しました。
「大きくなるぞ!石が動かないなら、別の道を探そう!」
にんじんは、石がない道を探して、またぐんぐん大きくなりました。
そうして生まれたのが写真の「がんばりにんじん」です。困ったことがあってもあきらめないで大きくなりました!