最新更新日:2024/03/19
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さよならの練習 春になりかけの空の白さにただ手を伸ばす      (千葉 聡 「今日の放課後、短歌部へ!」より)

如月の窓

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 あっという間に2月が過ぎようとしています。
 朝、正門に立っていて、ふと見上げると桜の木のつぼみにたしかな膨らみが見られ、なんだか、ほっとした気分になります。校内のあちらこちらに緑が芽吹き、花々の勢いさえ感じる日々です。
 いつも、本校Webページをご覧くださりありがとうございます。
 

★★★★★ 学校は、今 ★★★★★

 3年生にとってこの2月は、私立高等学校推薦入試、一般入試と続き、29日まで公立高等学校の1次選抜があり、まさに春を迎えるための大きな試練と立ち向かったひと月となりました。
 1、2年生は、今年度最後の定期試験を終えて、1年間の振り返りをするとともに、「3年生を送る会」や「卒業証書授与式」の準備にとりかかっています。


★★★★★ 見守る目と声かけ ★★★★★

 そんな春待つみなさんを、温かく見守ってくださる地域の皆様が、1年間のまとめをされました。
 『学校運営協議会』は、PTAをはじめ各地域の青少協・社協の会長さん、公民館長さん、元校長先生や地域の大学教授など、幟中とご縁が深い皆様が、学校に必要な支援を話し合い、より良い方向付けをする中で、知・徳・体の調和の取れた学校教育の推進を後押ししてくださっています。
 また、中学校区全体の子ども会、児童福祉関係、各小学校のPTA代表や校長先生方も加わった『ふれあい活動推進協議会』では、地域行事を通してふれあいを深める活動を行い、学区ごとの成果と課題を発表し合って地域の様子を交流しました。
 みなさんが、これまで安全に過ごせたのは、地域の皆様方のたくさんの「見守る目」と、あたたかい「声かけ」のおかげです。
 報道などで悲しい事件や事故のニュースを見聞きしますが、私たちが安心して暮らせるように、防犯・防災活動など、日々、あいさつ運動や地域パトロールを継続してくださっていることに感謝して過ごしましょう。


★★★★★ EDION PEACE WING HIROSHIMA ★★★★★

 今月、学区にある広島市中央公園内に新しいサッカースタジアムが開業しました。
 日本初のまちなかスタジアムとして、多くのメディアに取り上げられています。天然芝のフィールドを囲むような形状の屋根は、翼(ウイング)をイメージして設計されたそうです。
 名前には「恒久平和を願い、夢や希望を持って明るい未来へ羽ばたく」という由来があると伺いました。本校の生徒も、いつか、サッカー体験や職場体験学習などの教育活動で活用させていただけると嬉しいですね。
 

 3月5日(火)は3年生を送る会、7日(木)は卒業証書授与式です。
 全校生徒で力を合わせて、あたたかく卒業生を送り出したいと思います。
 さぁ、「生徒が創る幟」の集大成です。



 次回は、弥生の窓を開きます。
           

            令和6年2月 学校長より


睦月の窓

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 令和6年の幕開けです。

 後期の後半を迎え、今年度の総まとめの時期、新学年への準備の時期となりました。
 今年は辰年です。甲辰(きのえたつ)といい、これまで準備してきたことが形になり、大きく成長する年だと言われています。
 1,2年生は幟中の顔となるため、「授業を大切に」して、しっかり力を蓄えていきましょう。
 3年生は「卒業」という大きな節目を迎えます。新たな一歩を踏み出すために、仲間と共に支え合いながら今まで培ってきた力を発揮してください。今こそ「高めあい」のときです。 


★★★★★ 3年生 面接練習 ★★★★★

 3年生は入試に向けて、学級や学年で想定質問を考え練習を行ってきました。
 模擬面接の日は1,2年生の先生方に面接官になっていただき、本番さながらに面接練習を行いました。志望理由や高校で頑張りたいことなどについて、緊張しながらも、堂々と受け答えをしていました。
 今後、先生方のアドバイスをもとに最終調整をしていきましょう。2月には模擬自己表現を実施します。学校全体で3年生を応援しています。


★★★★★ 2年生 高校の先生の講話 ★★★★★

 2年生は、近隣3校の高校の先生方から、学習や生活についてお話を聞く機会を持ちました。中学時代に身につけておいてほしいことは、特別なことではなく「礼儀・マナー・時間を守る」「自ら進んで学習する」などの『当たり前のことを当たり前にする力』だとおっしゃいました。
 真剣に聴く表情から、最高学年への自覚が芽生えはじめているように感じました。


★★★★★ 1年生 職業講話 ★★★★★

 1年生は、さまざまな分野で活躍されている社会人の方々を講師にお招きして、職業についてお話を伺いました。実際の仕事内容や、苦労・工夫していること、やりがいなど、体験に基づくエピソードを交えてわかりやすくお話してくださいました。
 社会貢献への意欲や働く喜びにふれることで、「誰かのために何かしよう」という視点が、みんなの心に育つよう期待しています。


 新しい年を迎え、早いもので一ヶ月が経とうとしています。
 今年も、このWebページがご家庭と学校の架け橋になりますように。
 幟町中学校は、家庭で育み、学校で鍛え、地域で磨く「みんなの学校」でありたいと願っています。
 引き続き、よろしくお願いいたします。



 次回は、如月の窓を開きます。



           令和6年1月 学校長より

師走の窓

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師走のあわただしさが一段落し、学校は冬休みを迎えました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
先月末から12月にかけて、公開研究会が続きました。
本校は、協同的な学びの授業をはじめて12年になります。
『全生徒の心と脳みそが動く授業』を目指して、日々、授業改善に取り組んでいます。
毎日の授業の積み重ねと、節目ごとの行事への取り組みを経て、かかわり合い学び合う「幟の学び」の今をご紹介します。


★★★日本語指導拠点校 公開研究会★★★
 11月29日(水)に、広島大学 大学院 南浦涼介 准教授を講師にお招きし、公開授業研究会を開催して研究の成果を発表しました。
 「日本語指導が必要な生徒が主体的に学べる授業づくり」をテーマに笠井先生による帰国・入国生徒学習教室の2年2組・国語(取り出し授業による日本語指導)と、原田先生、早田先生による1年2組・数学(協同的な学びを取り入れた学習支援) の二つの授業を公開し、参加者のみなさんと一緒に研修を深めました。
 また、日本語指導コーディネーターの深川先生が、本校の日本語学習の取り組みを提案され、市内の小・中・高校等の先生方や、日本語指導協力者の方々ともに、生徒に寄り添う支援のあり方について学ぶことができました。
 授業をされた先生方の「わかりやすい言葉に置き換えた説明」「穏やかな口調」「丁寧な言葉かけ」が授業の世界に浸れる安心感を醸し出し、友達とのつながりや、先生に対する信頼感となって伝わるステキな授業でした。

★★★幟町中学校 公開研究会★★★ 
 12月20日(水)には、本校の授業改善スーパーバイザー・元祇園東中学校長 北川威子 先生を講師にお招きして1年間のまとめとして公開授業による研修をしました。
 公開授業1では全クラスの授業を公開し、全校生徒の学ぶ姿を、多くの先生方がご覧になりました。
 また、公開授業2では、代表授業として伊藤先生による2年3組・理科を公開しました。 「二酸化炭素でマグネシウムが反応する様子を、粒子モデルを使って説明する」中心課題について、小グループで協力し合って思考を深めている様子が見て取れました。
 その後の協議会では2年3組のみんなが、授業規律を守ってきちんと実験をする姿や、かかわり合って課題に取り組む姿を、参加された先生方がほめてくださいました。
 『授業』には「認めあい 学びあい 高めあい」の基本がつまっています。来年も 『授業』を大切にして、穏やかであたたかい 「みんなの学校」にしていきましょう。

Webページをご覧の皆様、いつもありがとうございます。
日々のご支援に深く感謝申しあげます。
新年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。



次回は、新年に睦月の窓を開きます。

           令和5年12月 学校長より

霜月の窓

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だんだんと冬めいてまいりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
いつも、本校Webページをご覧くださり、ありがとうございます。

11月は、学年で、学校で、地域で、多くの人とふれあいつながる行事が続きました。生徒たちは、人とかかわりながら考え行動することで、人間関係が深まり、集団として、また地域の一員として成長しています。

★★★修学旅行★★★
2年生は長崎へ修学旅行に行きました。
「楽しく学ぼう修学旅行 〜僕たちのmemories〜 」を学年スローガンに掲げ、太宰府天満宮、吉野ヶ里遺跡、長崎原爆資料館を巡り知見を深めました。
また、有田での絵付け体験や長崎市内班別自主研修、ハウステンボスでの研修など、仲間とともに体験することでルールの遵守や公衆道徳を意識しながら、友情を深めることができました。
出発前に行動目標として学年が取り組んだ「時間を守ること・話を聴くこと・あいさつすること・整理整頓すること・服装を整えること・一人をつくらない」などが、旅行後も実践できています。幟中の顔として、さらに活躍していけるよう期待しています。

★★★避難訓練★★★
全校生徒が参加して避難訓練をしました。
まずは、地震を想定してグラウンドに避難しました。みんなの協力で集団避難の目安となる5分以内に、全校生徒と教職員の集合・点呼を完了することができました。
その後、津波が発生した場合を考え、校舎屋上への垂直避難の訓練も行いました。幟町中学校の屋上は、地域のみなさんの避難場所にもなっています。
実際に全校生徒で避難行動をやってみることで、「おさない」「走らない」「しゃべらない」といった命を守る行動の意味を実感することができました。
天災は時間帯や場所を問わず起こります。引き続き、防災活動に真剣に取り組んでまいります。

★★★ふれあい地域清掃★★★
幟町中学校区で「ふれあい地域清掃活動」を行いました。中学生が自分の出身小学校区へ出かけ、中学生と小学生が一緒になって、地域のために清掃をする活動です。
白島小学校、基町小学校、幟町小学校のそれぞれの学校で、中学生が小学生とグループになり、ゴミや落ち葉を拾うという微笑ましい場面がたくさん見られました。
中学校区の清潔な環境づくりができただけでなく、お世話になっている地域への恩返しにもなったのではないでしょうか。

幟町中学校は、家庭で育み、学校で鍛え、地域で磨く「みんなの学校」でありたいと願っています。
今後とも、よろしくお願いいたします。



次回は、師走の窓を開きます。

           令和5年11月 学校長より

神無月の窓

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日に日に秋が深まってまいりました。
いつも、本校Webページをご覧くださり、ありがとうございます。
今月は、幟の伝統行事が続きました。
(詳しくは、該当のページをご覧くださいませ。)


★ ★ ★ 合唱祭・文化部発表会 ★ ★ ★

 10月13日(金) 西区民文化センターを会場に、「合唱祭・文化部発表会」を開催しました。
 コロナの中止期間を経て、昨年から復活した合唱の取組は、より一層磨かれ、感動の一日となりました。保護者の皆様の観覧につきましても、学年入替制ではありましたが、人数制限をなくし、多くの方々にご来場いただきました。クラス合唱で思いを伝え合う姿に、また、日頃の練習の成果を発表した文化部にたくさんの拍手をお送りくださり、本当にありがとうございました。心から感謝申しあげます。
 子どもたちが、合唱を通して何を感じ、何を学んだか、感想文から生徒の声を紹介します。

【1年生】
 初めての合唱祭でとても緊張したけれど、銀賞がとれて嬉しかったです。本当は、金賞がよかったけれど、皆で努力した結果だから、すごく良かったです。他のクラスの合唱を、皆が真剣に聴いていて、終わったらしっかりと拍手をしていて、心から感動しているのだろうなと思いました。
 文化部の発表や先生方の歌の時も盛り上がっていて、皆、とっても楽しそうでした。
「歌唱は幟の宝」というのは、その通りだと感じました。

【2年生】
 昨年と違い、今年の合唱祭は、「努力して良かった」「達成感がある」という思いがあります。理由は、1年生の時と比べて曲の難易度が一気に上がり、歌うのがたいへんでしたが、クラス全員がいつも以上に努力していたからです。はじめ、この曲に決まったとき、歌い切るには、日々の生活で結ばれる団結力が必要なのに、朝読書点検の時来ていない人がいたり、授業中の私語も多かったりして、はじめは難しいのではないかと思っていました。
 しかし、実際に歌ってみると、お互いにアドバイスし合ったり、うまく出来たところをたたえ合ったりと、一丸となって取り組んでいて、やっているうちに楽しくなってきました。そして、迎えた本番では、多くの人たちが「がんばった」と言える結果を出すことが出来て、本当に満足でした。「金賞を取りたかった」という人もいるかもしれない。けれど、結果なんて関係なしに、一人一人がたくさん努力していたので、それはもう「金賞」だと思います。

【3年生】
 中学校生活で、合唱祭は2回しか経験していませんが、今回の合唱祭が、すべての行事の中で一番楽しかったです! そして、幟中へ来て良かったなと思えた一日でもありました。
 幟中の先生のあたたかさ、幟中の各クラスの明るさ、楽しさ、個性の違いを感じることもできました。特に、個性については、合唱祭だけでなく、体育祭や、日頃の話し合いからも感じます。だから、幟の生徒は、毎日が楽しいと思える子が多いと思います。明るく、エネルギッシュな行事だから、みんな「楽しい!」と感じるのかなと思います。私は、幟中へ来て本当に良かったです。幟中、最高!!3学年最高!!自分のクラス最高!!


★ ★ ★ 「折り鶴の碑」平和集会 ★ ★ ★

 10月25日は本校にとって大切な日です。
 本校の生徒であった佐々木禎子さんの命日にあたります。
 平成12(2000)年、国内や外国から寄せられた、たくさんの折り鶴に込められた平和への願いを、ヒロシマの子どもたちが受け止めた証として、「折り鶴の碑」が幟町中の敷地内に建立されました。碑には、鉄製のオブジェが設置してあり、1年に1度、この日に、大きな折り鶴を献納することで完成します。
 平和集会は、平和実行委員が中心となり、各学年の代表グループによる平和活動報告が行われました。生徒一人一人がこれまでの学習を振り返り、自分たちの身近な課題についてしっかりと考え、平和への思いを発信して、伝統を継承しました。

 後期は、学びあいを軸に人間関係が成熟していく時期です。引き続き、教職員一丸となって、授業を大切にし、生徒の成長を支えてまいります。



次回は、霜月の窓を開きます。

           令和5年10月 学校長より

長月の窓

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朝夕、ようやく涼しさを感じるようになりました。
いつも、本校Webページをご覧くださり、ありがとうございます。
9月は、本当にたくさんのお客様をお迎えしましたのでご紹介します。

1日に、ハワイの小・中学生と先生方、約30名の訪問を受けました。日本とハワイの間で、グローバルパートナーシップを作るため、日本の学校生活を体験することが目的です。
当日は、3年生の英語の授業に参加してもらい、英会話の勉強をしました。ハワイのみなさんが歌やフラダンスの披露をしてくださり、ハワイの文化を知ることができました。
最後に、生徒会執行部が学校行事や委員会活動などを紹介し、友好を深めることができました。
4日には、「学校運営協議会」の委員のみなさまが授業の様子をご覧になりました。定期試験の前日でしたが、コの字隊形でお互いの姿が見えるのがよい、落ち着いて学習していた、先生と生徒の関係が穏やかである、見守っている感じを受けるなど、お褒めの言葉をいただきました。
協議の中で、SNSの正しい使い方や、登下校の交通マナーなどが話題にのぼりました。今後も、地域ぐるみで、子どもたちの安全・安心な生活を守る活動を進めてまいります。
 
11日〜15日にかけては「学校公開週間」を設け、幟中体験や授業研究会、学区弾力化に係る学校説明会を開きました。この間、中体連の新人大会へ参加する中学生の選手たちやエリザベト音楽大学で教職課程を専攻している学生さんを含め、実に多くの方々が学校へ来られました。
特に、「幟中体験」では、学区の6年生のみなさんに、自分で選択した教科の授業や部活動を体験してもらいました。中学生にとっても、未来の後輩に優しく接するよい機会になりました。6年生のみなさんも、はじめは緊張していましたが、帰る頃にはみんな笑顔になってくれて嬉しかったです。
来春、元気な姿で再会できることを楽しみにしています。

下旬には、授業参観・懇談会、2年修学旅行説明会、3年三者懇談会と続きます。
どんな時でも、来校されるみなさまの、あたたかいまなざしこそが、子どもたちの心の支えです。引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。    




 次回は、神無月の窓を開きます。

           令和5年9月 学校長より

葉月の窓

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暦では秋に入ったとはいえ、残暑が厳しいですね。
みなさま、おかわりないでしょうか?
引き続き、本校Webページをご覧くださり、ありがとうございます。

今月は、日本中が戦争と平和について考える一ヶ月でした。
本校では、8月5日(土)川野登美子さんを講師にお招きして「全校平和集会」を開きました。
(図書室を会場に、生徒会執行部と各クラスの平和委員の約30名が対面でお話を聴き、この模様を各クラスへ配信して、教室の生徒と双方向でつながるオンライン集会です。)

川野さんは、原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんの幼なじみで、小2から小6までずっと一緒のクラスでした。
現在は、語り部の他、折り鶴の再生紙を利用したノートづくりや、世界の子どもたちへの無償配布、被爆伝承者の育成など、多岐にわたって活躍なさっています。

講話は、8月6日の出来事からはじまりました。その後、小学校時代の禎子さんとの楽しい思い出、6年竹組のこと、禎子さんの病気と悲しいお別れ、そして、中学時代の「団結の会」の取組、「原爆の子の像」建立の活動など、当時の世相や学校生活の様子をまじえながら語ってくださいました。
川野さんは、結びに「クラスの人と一緒に何かをすることで、お互いがつながり『団結』できます。何もしないのではなく、みなさんには、禎子さんの話を誰かに伝えて広めてほしいです。小さなことが輪になって、波紋のように広がり、世界につながっていくのですから。」と、新しい取組に挑戦しながら平和活動を続ける意欲を示されました。

続いて質疑応答では、「活動を辛いと思ったことはないですか?」「私たちにできることは何でしょうか?」など、図書室にいる生徒や、教室で講話を視聴している学級からの質問に、一つ一つ丁寧に答えてくださいました。
また、講話終了後、川野さんを囲んで、3年生の平和委員と執行部の生徒とで交流会をしました。それぞれの考える「平和」について思いを述べ合ったり、川野さんのお話をどのように家族に伝えるか、それぞれの感想と共に発表し合ったりしました。さらに、現在の幟町中の、訊き合い聴き合う学びや、多様性を認め合う土壌について、生徒たちが自分の言葉で語り、「川野先輩」へ「幟の今」を伝えることができました。

生徒の感想を紹介します。(一部抜粋)
・実際に被爆された方から直接体験談を聞き、生々しさを感じて心が動かされました。普段は、原爆のことを考えませんが、こうして、毎年平和について話を聞いたり学習したりすることで深く考えることができると思いました。(中1・男子)
・ご飯をおなかいっぱい食べられる、たくさん遊べる、安心して眠れる、そんな当たり前のことが、戦争中は当たり前ではない。自由や命など大切なものがすべて奪われなくなってしまう。友達と楽しく勉強できて、遊ぶことができるのは、とても尊いことなのだ。これからは、この日常を大切に過ごしていきたいと思った。(中1・女子)
・僕は家に帰ったら、今日の話を父や母に話そうと思います。たった1発の原子爆弾で、何の罪もない14万人もの人々が亡くなったなんて悲しいし、平和学習を続けて原爆の恐ろしさを知らない人に伝えたいです。川野さんの話を、将来、自分の子どもや孫にも伝えていきたいです。(中2・男子)
・「原爆の子の像」建立までに、たくさんの人の努力があったことを知りました。佐々木禎子さんの同級生だからこそ伝えることのできる貴重なお話でした。幟町中学校の生徒として、平和の実現に向けて、自分たちにできることを考えて、お互いの違いを認め合い、仲間と協力することが大切だと感じました。(中3・女子)

川野さんから禎子さんのお話を直接伺うことで、戦争や原爆が、どこか遠い昔の出来事としてではなく、幟町中学校の先輩の生き方として、今を生きる後輩のわたしたちにつながっていることがよくわかりました。川野さん、貴重な機会を本当にありがとうございました。
幟町中学校は、これからも平和に関する学習や生徒会活動を大切にしてまいります。



 次回は、長月の窓を開きます。

            令和5年8月 学校長より

文月の窓

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毎日、猛暑が続きます。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
今月も、本校Webページをご覧くださり、ありがとうございます。

7月21日(金) 平和記念公園で 第35回「原爆の子の像」碑前祭を開催しました。
コロナ禍を経て、4年ぶりの現地で、しかも全校生徒が集っての式典となりました。
原爆の子の像は、モデルとなった佐々木禎子さんの遺志を継いで、幟町中へ進学した級友たちの運動に
よって建立されました。その平和への思いを受け継ぐことは、わたしたち幟町中学校の使命だと肝に銘じて、今後も、身近な平和から大切にしていきたいと思います。
当日発表した『平和アピール』は、一人ひとりが、世界で起きている争いや身近な平和について考えたことが出発点になっています。
みんなの願いや思いを持ち寄り、学級、学年、学校全体へとつないでまとめた『平和アピール』を紹介します。
  
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『平和アピール』

78年前の1945年8月6日午前8時15分、たった一発の原子爆弾によって多くの人が命を失い、街も一瞬で灰となりました。身のまわりのすべてのものが突然消えてなくなるなんて誰も想像していませんでした。

佐々木禎子さんはそのとき2歳でした。原爆による白血病により、彼女は12歳で亡くなりました。元気になると信じ、折り続けた「折り鶴」は平和の象徴として世界中に広がりました。ここにある「原爆の子の像」は禎子さんの同級生たちが中心となり、全国から集まった募金で建てられたものです。子どもたちの平和を願う思いが行動となり、実現したのです。今年4年ぶりにここで碑前祭を開くことができました。この先も平和への思いを受け継ぎ、発信していくことは私たちヒロシマの子どもたちの使命なのです。

みなさん、私たちの身近な平和は保たれているのでしょうか。けんか、暴言、いじめ、仲間はずれ。心地よい空間は作れているのでしょうか。

自分のことばかりではなく、一度相手の気持ちも考えてみましょう。おたがいの違いを認め合い、相手の立場に立ってみること。そこに平和への第一歩があるのです。

しかし、世界では争いごとが絶えることなく続いています。戦争は多くの人を巻き込み、多くの犠牲を生んでいます。「戦争」「核兵器」「ミサイル」これらはなんの幸せも生み出しません。たくさんの人の笑顔、命、幸せを奪っていく恐ろしい「凶器」なのです。

今年広島ではG7サミットが行われました。各国首脳がこの平和公園を訪れ、慰霊碑に献花と黙とうをささげました。メディアを通じて世界中が平和を考えるきっかけになりました。

それぞれの国、人には譲れないこともあるでしょう。しかし、私たちは地球というチームの一員です。ここ平和公園の平和の灯(ともしび)は世の中から核兵器がなくなるまで燃え続けているそうです。決してあきらめることなく、核兵器のない地球の実現にむけてまずはヒロシマの私たちから世界中に訴えていきましょう。みなさん立って後ろを向いてください。
「核保有国のリーダーにお願いします。核兵器発射ボタンを押さないでください。」
『これはぼくらの叫びです。』

「世界中の国やリーダーにお願いします。紛争を解決する手段として武力を使わないでください。」
『これは私たちの祈りです。』『世界に平和をきずくための。』

みなさん、前を向いてください。みなさんとともに力強いメッセージを発信できたことで、この平和アピールが完成しました。これからもヒロシマに生きる子どもとしての使命を果たしていきましょう。


2023年7月21日 広島市立幟町中学校平和委員会
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 次回は、葉月の窓を開きます。


            令和5年7月 学校長より

水無月の窓

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 今月も、本校Webページをご覧くださり、ありがとうございます。

 6月23日(木) 第30回ノボリンピック(体育祭)を開催しました。
 感染症対策の緩和に伴い、ご来賓をはじめ、多くの保護者の皆さまに来校していただくことができました。子どもたちの一生懸命な姿に、たくさんの拍手と温かい声援をお送りくださり、本当にありがとうございました。心から感謝申しあげます。
 子どもたちが、NPで何を感じ、何を学んだか、生徒の声を紹介します。

【初めての体育祭・・・1年生】
○ 私たちの組は大差で負けたけど、すごく思い出の残るNPでした。なぜなら、クラスのみんなが頑張っていて、どの組にも負けないくらい協力や団結ができたからです。来年は、係の仕事や手伝いをして、1年生があこがれるような先輩になりたいです。
○ 先輩からたくさんのことを学んだ。特に、応援の声が大きくて順位関係なく後輩に拍手をしてくれてうれしかった。バトンパスのミスがあっても、責めずにやさしい声をかけていて、いいなと思った。応援が大事だとわかったので、もっと全力で応援したい。今年支えられたから、来年は支える側になりたい。
○ 3位だったけど、みんなが盛り上がっていたので、本当に楽しかったです。すごく疲れた一日だったけど、がんばった証拠だと思い、それも、うれしかったです。ほぼ3位だったけど、先輩たちが全力で競技をするのを見て、体育祭はいいなと思いました。来年は、1位になれるように頑張りたいです。だけど、みんなで、力を合わせることが重要です!
○ 家に帰ったら家族にほめられてすごくうれしかった。3年生は、短期間にダンスを創って、覚えて、踊って、しかも、1,2年生のリーダーとしてみんなをまとめ、リレーも全力で走っていて、すごくかっこよかった。

【先輩に続け!・・・2年生】
○ カウボーイやリレーで失敗したらどうしようと思っていたとき、「がんばれー」「ナイス!」という声が聞こえて勇気をもらいました。NPの前に風邪をひいて心配だったのですが、熱が下がって出場することができたし、何より、学校へ行ったとき、みんながやさしく話しかけてくれたのがうれしかったです。
○ 走順を決めるとき、みんなの意見がぶつかり合って、1時間ではなかなか決まらなかった。でも、そのあと、放課後に何名かで考え、いい走順になった!と思ったら、また変わって、最終的にはクラスのたくさんの人が集まって、たくさん話し合って決まりました。本番では、こけたり、バトンパスをミスしてしまったりと、ハプニングがいろいろあったけど、「やる気」と「仲の良さ」は、どのクラスにも負けない1位だったと思う。NP最高!楽しかったー!!
○ カウボーイで負けたのはすごく悔しいけど、この悔しい気持ちは、練習も本番も精いっぱいやったからこその気持ちだと思いました。今年のNPで、クラスが団結できる、みんな本気で走ることができる、ということがわかったので、これから、クラスがどんなふうに変わっていくか楽しみです。
○ 3年生が大きな声で応援をしたり、黄、赤、青の旗を振ったりして、さすがだなと思いました。楽しむときは楽しんで、真剣なときは真剣で、静と動ができていてすごかったです。ダンスも上手で感動しました。来年は、自分たちがダンスをする番です。先輩方に負けないようにがんばりたいです。

【NPは何のためにするのか・・・3年生】
○ みんなで協力することの大切さや、全力を出すことで本当の楽しさを知るため。
○ 勝ち負けを決めるためではなく、勝った人と負けた人とがいっしょに、感情を分かち合ったり、たたえあったりして、学校全体の仲を深めるため。
○ 練習をする中で、一人一人のことが理解できる。いろいろな人と協力して友情を深めるため。
○ 自分たちの成長やクラスの絆を幟の行事として発表できるのがNP。
○ NPがあるからクラスの絆ができる。楽しい思い出もできる。そのために、自分の役割を果たす責任感と人と協力する大切さを学ぶ場である。
○ クラスで話し合い、協力し合い、助け合い、応援して、仲を深めることができるため。
○ 一つの行事を創り上げていく楽しさを知るため。
○ クラスは負けたけれど、みんなが笑顔でいられる居場所になった。一緒に過ごして、どれだけ絆が深まったかのほうが大事だと思います。
○ 練習して、一人一人がやる気と、全力と、あきらめないという気持ちが出てきて、だんだんその気持ちが大きくなって一つになっていって、チームで全力を出すことができた。幟は生徒が創る学校であり、NPがそういう体験をさせてくれた。
○ 綱引きもリレーもダンスも一人ではできなかった。みんながいたからできた。それをわかるため。
○ とても疲れた。でも、疲れた分全力で楽しめた。リレーの時、1年生はかわいくて、2年生は成長していて、3年生はさすが3年!という感じで、どの学年も最高でした!!もう、最後のNPだと思うと、少しさびしい気持ちになりました。NPを続けていってほしいです。
○ わたしたちは応援をがんばりました。学年もハチマキの色も関係なく全員が一生懸命声を出していて、全力で応援するのってすごくかっこいい。次の31回目のNPでも、そのような姿勢であってほしいです。


 次回は、文月の窓を開きます。




            令和5年6月 学校長より

皐月の窓

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今月も、本校Webページをご覧くださり、ありがとうございます。

5月はG・WやG7広島サミットに係る臨時休業日などがあり、どの学年も、教育活動のリズムをつかむための工夫が見られました。
学年目標とともに、様子を紹介します。

【3学年目標】
「仲間を大切にし、一人ひとりの進路実現に向け、仲間とともに頑張ろう」
 3年生は、総合的な学習の一環として、「職場体験学習」を行いました。
 地域の皆様のご協力のもと、それぞれの事業所で、働く喜び、気遣い、責任、生きがいなど、多くのことを肌で感じ、学ぶことができました。
 ご理解・ご支援をいただいた地域の皆様に、深く感謝申しあげます。
 また、これに先立ち、高等学校の先生をお招きしてマナー講座を開き、礼儀について実際のふるまいを見つめ直す機会をもちました。
 「学校の顔」として下級生によいお手本を示してくれており、嬉しく感じているところです。

【2学年目標】
「けじめのある生活を確立しよう」
「学習や行事で自主的な活動を目指し、考える力をつけよう」
「違いを認め合い、思いやりの心で行動しよう」
 学校の柱となるべく、さまざまな場面で自治力の向上に注力しています。
 先日は、学年代議員会が中心となり、自分たちで学年集会を企画・運営して、学級目標や学年での取り組みについて発表し合いました。
 加えて、上級学校調べや進路について学ぶ授業が増え、授業や行事に積極的に参加する様子が見られます。
 委員会や部活動で「先輩」と呼ばれる立場になり、張り切って活動する様子が微笑ましいです。


【1学年目標】
「考えて行動して、けじめある生活をしよう」
「授業を大切にして、基礎学力をつけよう」
「自分も仲間も大切にして、安心して過ごせる学年にしよう」
 毎朝、元気のよいあいさつをして登校する1年生。2号館の校舎は活気にあふれています。
 教科担任制により、授業ごとに先生や学習する教室がかわる、中学校の学習スタイルにようやく慣れた頃でしょうか。
 月末には、野外活動を実施します。
 現在、時間やルールを意識するために、生活係が中心となり、「授業2分前着席」(学習用具を準備して座る)に取り組んでいます。
 これから、学習面でも生活面でも中学生としての学びが深まっていきます。この機会に、仲間や授業を大切にする姿勢を身につけてほしいと願っています。

 幟町中学校は、市街地にありながら、名勝地・縮景園に連なる緑に囲まれた学校です。
 豊かな自然の中で、さまざまな植物や生き物が共存している「みんなの学校」でもあります。
 引き続き、認めあい、学びあい、高めあう「みんなの学校」を目指して切磋琢磨してまいります。


 次回は、水無月の窓を開きます。



            令和5年5月 学校長より

卯月の窓(ごあいさつにかえて)

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 ようこそ、本校のWebページへおこしくださいました。


 令和5年度は「みんなの学校 〜認めあい 学びあい 高めあい〜」を合い言葉にスタートしました。
 校訓『心豊かなたくましい人』の育成をめざして、日々、教育活動を推進しています。


 ○認めあい
  広島市教育委員会より日本語指導拠点校の指定を受けています。日本語学習教室(帰国・入国生徒学習教室)を設置し、多文化共生の理念のもと、お互いの違いや個性を認めあう人間関係づくりを進めています。

 ○学びあい
  協同的な学びを取り入れた「幟の学び」を展開しています。教室では「コの字」型に配席し、お互いの表情を見ながら授業をします。小グループでわからないことを訊きあい、友達の考えを聴きあう、生徒主体の授業スタイルです。

 ○高めあい
  「生徒が創る授業」「生徒が創る行事」「生徒が創る学校」が幟の伝統です。
  授業や生徒会活動、行事、地域連携等のかかわりあいを通して、学力・協働性・社会性を伸ばし、お互いの成長を喜び合える集団をめざします。


 幟町中学校は、「みんなの学校」です。
 授業も、行事も、歴史も、生徒のみんなが創っていきます。
 そして、子どもを中心に据えて、家庭で育み、学校で鍛え、地域で磨く「みんなの学校」でもあります。
 新学期がスタートして、生徒はみんなはりきっています。
 そんな「幟の今」を、ぜひ、学校Webページでご覧ください。
 生徒のよりよい成長を願い、教職員全員で心と力を合わせて、学校教育活動に邁進してまいります。
 今後とも、ご理解、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


 次回は、皐月の窓を開きます。
              

          

           令和5年4月 学校長より
 
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行事予定表

非常変災時における学校の対応

生徒指導規定

いじめ防止等の基本方針

お知らせ

PTA

広島市立幟町中学校
住所:広島県広島市中区上幟町6-29
TEL:082-221-4421