第１２代校長　
溝下　明美

　本校は、政令指定都市である広島市の東端に位置し、海田湾にそそぐ瀬野川が眼下に一望できる蓮華寺山の小高い南斜面にあります。四季折々の季節の変化を感じとれる自然に恵まれており、学区内の旧山陽道には、参勤交代時の「出迎えの松」が残る由緒ある地でもあります。
　このような歴史と自然の中で、本校の生徒達は実にのびのびと中学生活を送っています。とても落ち着いた雰囲気の中で素直に純朴に成長しています。授業規律が徹底し、挨拶もよくでき、部活動にも熱心に取り組んでいます。すばらしい生徒達です。
　本校は、昭和４８年４月１日に開校し、今年で４８年目を迎えました。学区には中野東・中野・畑賀の３小学校があり、一時は生徒数が１６００名を超える大規模校となりましたが、平成元年に広島市立瀬野川東中学校が東部に分離開校し、現在は全校生徒数４３１名（令和２年４月１日現在）の中規模校となっています。
　教育目標に「生きる力とこころ豊かな人間性の育成」を掲げ、「安全で安心して過ごせる学校」「生徒が日々成長し、それを実感出来る学校」を目指しています。
　豪雨災害、新型コロナウイルス感染による一斉臨時休校など、予測困難な時代を迎え、
「社会で生き抜く強さを育む　〜自主・自律　強く・たくましく　自分を語る〜」を学校重点目標とし、「先を見通し、臨機応変に行動できる生徒」「打たれ強く、回復力がある生徒」「自分の気持ち、考えを語ることのできる生徒」の育成に力を入れています。
　令和２年度の学校スローガンは、「認め愛　伝え愛」とし、「失敗や間違いが受け入れられる」「自分の意見・考えが言える」「仲間の発言を大切にする」生徒を育成に重点的に取り組みます。
　本年度は、まちぐるみ「教育の絆」プロジェクト事業＜市教委＞（４年目）、探究的な学びを目指した授業研究校＜市教委＞（２年目）、教育課程研究指定校（技術・家庭（家庭分野）＜国立教育政策研究所教育課程研究センター＞（２年目）、インクルーシブ教育システム構築実践指定校＜市教委＞（１年目）の指定を受け、取り組んでいます。
　また、地域に開かれた学校、地域に支えられた学校として、校内の自由参観の他、中学生の地域でのボランティア活動や、地域の特性を生かした職場体験など幅広く特色ある教育活動の推進に努めています。　
　保護者・地域と学校とが一体となり、地域の子どもたちを地域で育てる取組を進めてまいりたいと考えております。今後ともより一層の御理解と御協力をよろしくお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和２年４月１日