最新更新日:2024/05/02
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「明 浄 直」 明朗で、きれいな心を持ち、素直で実行力のある人になろう

第73回卒業証書授与式

 式辞を述べさせていただく前に、一言申し上げます。

 ただいま卒業生に渡した卒業証書は、平和と希望の象徴である折り鶴を再生したものです。平和記念公園に年間およそ1000万羽が捧げられており、この卒業証書を手にすることにより、人々の平和への思いを共有し、そして継承し、郷土広島への愛着や誇りを一層強くすることができるものとして、広島市において授与されています。皆さんにこのことを末永く理解していただければと思っています。
次に、ご存じのとおり、新型コロナウィルスの感染予防対策として、このような形での卒業式となったこと、とても心苦しく、辛く、残念に思っております。
しかし、感染せず、健全に歩んでいくことへの動きと信じています。と同時に、このような形でも卒業式を行うことができること、ありがたくも思います。そして、このような形式でのコロナ対策に際して、皆様のご理解・ご協力、感謝申し上げます。
例年より華やかには実施できず、慌ただしさすら感じますが、心穏やかに、本日の卒業生の新たな門出である、この瞬間を心に刻み、皆さんにとって、かけがいのない時となることを祈っています。

「 式 辞 」 

 時折、寒さ厳しいなかにも、そっとほころび始めている梅の花のつぼみに、確かな春の息吹を感じる今日、この佳き日に 第七三回卒業証書授与式を、田中 雅彦PTA会長様のご臨席と、保護者、ご家族、地域の皆様方のご出席をいただき、このように厳粛にとり行うことができますことを、心から感謝し、厚くお礼申し上げます。
 一一一名の卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。
 保護者の皆様、お子様のご卒業、おめでとうございます。
子どもの成長のために、日々一生懸命に働きながら、悩み、ときには成長の喜びも感じるなか、子どもたちを支え、励ましてこられた保護者の皆様方のお喜びは、いかばかりかと、お察し申し上げるとともに、長年のご苦労に対しまして、改めて敬意を抱かざるを得ません。
 今日まで本校教育に寄せられましたご理解とご協力を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。高いところではございますが厚くお礼申しあげます。
  こうして、この日を迎え、たくましく成長した卒業生の姿を見ることができるのは、私たち教職員にとっても大きな喜びであり、万感胸に迫るものがあります。
さて、卒業生の皆さんは、今年度も、コロナウィルスに翻弄された年となりました。
防止策のマスク、密にならないような新生活様式の定着、ワクチンの接種等も進みましたが、職場体験活動の中止、学級・学年閉鎖、各学校行事の縮小、特に、例年とは違う3学年での修学旅行も第一日目は豪雨の影響で、出発したにも関わらず、学校に帰らざるを得ない状況となりました。不安を抱えながらでしたが、何とか実施できるようにと動くことができました。
 このように、これまで当たり前として取り組んできた活動とは少し異なっていましたが、体育祭でのフォークダンスの演技、文化祭での合唱など、皆さんの取組の姿には、目頭が熱くなるほど感心させられました。  
 文化祭の際にお話をしたように、人類の歴史はこのような試練とも言われるものに対峙し、乗り越えてきました。まさに皆さんが工夫をして、取り組んできた動きがこれだと思われます。それぞれのコロナ対策等に対する思いはあるにしろ、心打たれるものが感じられ、これからの皆さんの前途を明るくしたと思われます。
これらのことを、一つ一つ歩むことで、皆さんはこの高陽中学校で大きく成長できました。
 日々の学習、部活動・体育祭などの行事、友との楽しく、そして、淡くもつらい思い出、尽きることはないと思います。心が揺れ動き、心焦がし、一喜一憂したことによって、身体・こころは大きく飛躍しました。
そして、今、人生の節目にあたり、一人一人違った「道」を歩み始めます。これからの「道」はすべてが輝いているとは限りません。現在のコロナウイルスことなど、辛いことや試練などを乗り越えて歩まなければならない「道」があります。その時は、自らの可能性を信じ、先の「道」に向かって勇気を持ち、希望に胸を膨らませ、「挑戦」してください。失敗してもいい、その「挑戦」の積み重ねが、さらに皆さんを大きく力強く、また、人生が豊かなものとなり、「人」が成長できるものだと信じています。
皆さんのこれからの「挑戦」が、少しでもより良い人生につながるよう、日向の道を歩むことができるよう、心より期待いたします。
皆さんに出会えたことに感謝します。また、保護者の皆様、地域の皆様に、心より感謝申し上げます。
 それでは、卒業生のみなさん、高陽中学校で培った校訓「明・浄・直」、明朗で、きれいな心を持ち、素直で、実行力のある人になれるよう、母校高陽中学校に誇りを持ち、いつまでも健康で、志を高くもって歩んでいかれることを願って、式辞といたします。


   令和四年三月十二日
        広島市立高陽中学校 校長 松脇 守弥

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