最新更新日:2024/05/17
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2月1日(火)学校朝会

1階ロビー
2月も新型コロナウイルス感染症対策を講じながらの教育活動が続きます。広島への「まん延防止等重点措置」の適用延長もあり、2月の参観・懇談は中止としました。このような状況下で、子どもたちの姿を直にご覧いただける機会も少なく、もどかしい思いもありますが、子どもたちは確実に成長をし続けています。この一年間の頑張りや成長を、しっかりと次の学年(ステージ)に繋げられるよう、今年度の残り2カ月を過ごしていきたいと思います。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。
 新型コロナウイルス感染症の広がりが、まだまだ続いています。矢野西小学校でも自分や家族が感染したり、感染していなくても体調不良で、長くお休みをしたりしなければならない人が増えてきています。
 先日の臨時の学校朝会でもお話しましたが、まずはみんなで、これまでやってきている感染症対策を、ていねいに続けること。また、不安や心配があれば、遠慮なく、家族や先生など周りの大人に相談すること。そして、お休みしている人に対しては、「早くよくなってね」「学校で待ってるよ」という優しい気持ちでいることを、全校のみんなで気をつけていきましょう。
 さて、ここに「タブレットパソコン」があります。このたび、皆さんの学習の「道具」として、一人一台、学校に配備されました。昨年末には、各教室に電子黒板も設置されましたね。このように、新しく便利な「道具」を使えるようになって、これまではできなかった、ワクワクするような新しい学習ができるようになるのではないかと、校長先生はとても期待しています。
 その一方で、高学年の人たちはよくわかると思いますが、パソコンやインターネットなどの電子メディアと呼ばれる便利な「道具」は、使い方を間違えると、人を傷つけたり、トラブルに巻き込まれたりするという怖い面もあります。
 と言っても、それは電子メディアに限ったことではなく、人間が発明してきたほかの「道具」についても、同じことが言えるのかもしれません。
 例えば、ここにあるナイフ。手ではとても切れないような固いものを切ったり削ったりすることができる便利な「道具」です。ただし、使い方を間違えると、人や自分を傷つける恐れもあります。例えば、このライター。電気やガスがないところでも火を点けることができる便利な「道具」ですが、使い方を間違えると、火事になってしまう可能性もあります。
 要は、どんなに便利な「道具」でも、大事なのは、私たちがそれをどう使うかということです。
 ちなみに、人間が発明した一番優れた「道具」は何だと思いますか。
 いろいろな意見はありますが、それは「言葉」だと言われています。
 「言葉」が「道具」と言われてもピンとこない人もいるかも知れませんが、私たちは「言葉」を使って、様々なことを学び、考えています。「言葉」を使って、自分の考えや気持ちを人に伝えたり、逆に人の考えや気持ちを受け取ったりしています。そういう意味で「言葉」はとても優れた「道具」です。
 この「言葉」の使い方について、ある小学生が作った紙芝居を紹介してみます。
〈詩『一言』河野進/紙芝居創作小学5年Iさん〉
 ふとした一言が 大きいよろこびに   
 ふとした一言が 深い悲しみに
 ふとした一言が 深い傷に
 ふとした一言が 天使のなぐさめに
 ふとした一言が 希望の太陽に
 一言の重さを おぼえさせてください
 一言だけに 仕えさせてください
 いかがでしたか。今日は、「タブレットパソコン」や「言葉」など、人間が発明した便利な「道具」を私たちは、賢い頭と、優しい心で、正しく使っていく必要がある、というお話をしました。そうすることできっと、私たちの毎日は、より豊かなものになっていくと思っています。
 今日から2月、今のクラスの仲間や先生と過ごす時間もあと2ヶ月になりました。
 健康には十分気をつけながら、みんなで楽しい時間、ワクワクする時間を過ごしていきましょう。

1月7日(金)学校朝会

校長室前廊下
保護者、地域の皆様、新年明けましておめでとうございます。令和4年、2022年がスタートしました。西っ子たちも、それぞれの冬休みを終え、学校に元気いっぱいに戻ってきました。新型コロナウィルスの急激な広がりは心配な状況ですが、でき得る感染症対策を引き続き気を付けながら、子どもたちの成長に繋がる教育活動を一歩一歩進めて行きたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。そして、明けましておめでとうございます。
 このお休みの間に、落ち着いていた新型コロナウイルス感染症が、またすごい勢いで広がり始めたようです。週明けの登校からはまた職員室前で検温の確認を行うようにしますが、毎朝自分で体温を測り、熱があったり体調がすぐれなかったりする場合は、決して無理はせずに休むようにしてください。そして学校では、これまでやってきた感染症対策(手洗い・うがい、マスク、3密を避ける)を引き続きみんなできちんと行って、今年も健康に気を付けて楽しく過ごしていきましょう。
 さて、令和4年(2022年)、寅年の一年が始まりました。みなさんは、この一年をどのように過ごしたいと思っていますか。「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」という言葉があります。物事は最初が肝心である、という意味です。一年のスタートにあたって、今年の目標や計画を考えてみることは、今年一年をどう過ごすかという点でとても大事なことです。今日は、そんなことを考えるヒントになると思って、あるスポーツ選手が立てた「目標」について紹介してみたいと思います。
 そのスポーツ選手とは、この人です。誰だかわかりますか。
 知っている人も多いと思いますが、アメリカメジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスに所属するプロ野球選手、大谷翔平選手です。昨年、アメリカンリーグで最も活躍した選手に贈られるMVPを受賞しました。プロ野球ではとても珍しいピッチャーとバッターの「二刀流」として活躍するすごい選手です。
 ここに、その大谷選手が、高校1年生の時に書いたという「目標達成シート」があります。
 真ん中にその時の目標である「ドラ1、8球団」と書いています。プロ野球チームが獲得したい選手を指名するドラフト会議で8球団から指名されるようなすごいプロ野球選手になる、という目標です。大谷選手は、この目標達成シートを高校1年生の時に、野球部の監督に進められて書いたのだそうです。このシートの面白い所は、目標の周りに、その目標達成のためにやるべき具体的な行動目標をさらに書いている所です。大谷選手は、「ドラ1、8球団」という目標達成のために、「体づくり」をすること、「コントロール」よく「キレ」のある「スピード160km/h」のボールを投げること、「変化球」を身に付けることだけでなく、「運」や「人間性」「メンタル(心)」を強くすることも必要なことだと考えました。そして、例えば「運」をよくするためには、「あいさつ」「ゴミ拾い」「部屋そうじ」「審判さんへの態度」「本を読む」こと、「応援される人間になる」こと、「プラス思考」「道具を大切に使う」ことなどを具体的に取り組む行動目標として書いています。他にも、それぞれの項目について、同じように具体的に取り組む行動が書かれています。大谷選手は、このように目標を立て、その目標達成に必要なことを一つ一つ丁寧に取り組んだ結果、見事プロ野球選手となり、今や世界中が認める選手として活躍しています。
 この大谷選手の目標の例から、目標を考える時には、合わせてその目標を達成するために必要な具体的な行動についても考え、努力していくことで、目標の達成がより近づいてくることがわかります。
 校長先生もお正月に「矢野西小学校を、子どもたちみんなが一人残らず安心して過ごすことができ、その中でみんなが成長していける学校にする」という目標を立てました。そして大谷選手に習って、具体的に取り組むことをシートに書いて考えてみました。今年は、その一つ一つを一生懸命取り組んでいきたいと思っています。みなさんもそれぞれの目標を大事にして、みんなで素晴らしい一年にしていきましょう。
 最後に一つお知らせです。1月、2月は、まだまだ寒い日が続きます。そんな冬の季節の俳句を募集したいと思います。校長室前と2階ロビーにまたこの俳句ポストを設置しておきますので、この季節にピッタリな俳句が思い浮かんだ人は、ぜひ校長先生に教えてください。素敵な作品をお待ちしています。

12月23日(木)学校朝会

校長室前廊下
寒さの続く毎日ですが西っ子たちは元気です。明日からは年越しを挟み14日間の冬休み。令和3年をきちんと締めくくり、皆で気持ちよく新しい年を迎えたいと思います。健康、安全に気を付けて、楽しいお休みを過ごしてほしいと思います。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。寒い日が続いていますが、毎日よく頑張っています。
 明日からは14日間の冬休みです。そしてこのお休みの間に、令和3年(2021年)、丑年の一年が終わります。この一年は、皆さんにとってどんな一年でしたか。長かったですか。それとも短かったですか。
時間というのは不思議なもので、同じ長さの時間でも、長く感じたり短く感じたりすることがあります。
 例えば、ここに『ながーい5ふん、みじかい5ふん』という絵本があります。2階ロビーにも飾ってあったので、見た人もいるかもしれません。この絵本は、男の子の「5ふんっていろいろあるんだよね」というセリフで始まります。お父さんに「あと5分で出かけるぞ」と言われると、「ちょっと待って 5分じゃ足りないよ!」と短いと思う。反対に、大人のつまらない用事に連れて行かれて「5分ですむから待ってて」と言われると、「5分もかかるのー?」と長いと思う。ジェットコースターに乗っているときは、「5分って あっという間」と短く感じ、ただ列に並んでいるだけのときには「5分なんて 待てなーい!」と長く感じる。こんな心の中で伸び縮みするいろいろな5分が描かれていて、とても面白い本です。みなさんも、楽しいことをしているときには時間が経つのが速く、退屈なときにはなかなか時間が経たずに長いと感じたりした経験があるのではないでしょうか。ということは、この一年が短かったと感じた人は、それだけ楽しく充実した一年だったということかもしれませんね。
 6年生の国語の教科書に『時計の時間と心の時間』という説明文が載っています。6年生は5月に学習しましたね。そこには、私たちが当たり前のように使っている「時間」には、実は「時計の時間」と「心の時間」という、性質の違う二つの時間がある。「時計の時間」は、地球の動きをもとに決められたもので、いつ、どこで、だれが計っても同じように進むけれど、「心の時間」は私たちが感じている時間のことで、人それぞれ、その時々で、進み方が違う、と説明してありました。そして、この「心の時間」の方に目を向けることが、時間とうまく付き合っていく上でとても重要だ、と書いてありました。
 明日からの冬休み、14日間という「時計の時間」は、誰にとっても同じ長さですが、そこで何をするか、どう過ごすか、それをどう感じるかによって「心の時間」の長さや豊かさは変わってくるかもしれません。そして、その「時計の時間」をどう使うかを決めるのは自分です。このお休みの間には、クリスマスがあり、大晦日やお正月があり、家族や親せき、お友達と一緒にゆっくりと過ごす時間も多いかも知れません。できれば、その一時間一時間、一日一日を大切に、楽しくて温かい時間をたくさん過ごしてほしいと思います。そして、新しい年を気持ちよく迎え、みんなでまた元気に集まれることを願っています。
 それではみなさん、健康、安全に気を付けて、よいお年をお迎えください。

11月30日(火)学校朝会

校長室前廊下
27日(土)に広島市科学賞の授賞式があり、本校の1年生畠山泰典くんが優秀賞の表彰を受けました。日常の疑問(?ハテナ)を楽しみながら、丁寧に観察をしている様子が伝わる素晴らしい研究です。そんな研究の内容紹介も含めた12月の学校朝会です。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。今日はみなさんに嬉しいニュースがあります。先週の土曜日(11/27)に広島市科学賞の授賞式があり、1年生の畠山泰典くんが見事、優秀賞を受賞しました。この科学賞には、小学生3,218名の応募があり、その中で特に優れているとされた72名がこのたび優秀賞として表彰されました。とてもすばらしいことです。みんなで拍手を送りましょう。
 今日は、せっかくなので、優秀賞を受賞した畠山くんの研究を少し紹介してみます。研究のタイトルは『ダンゴムシにもすききらいがあるんだもん』です。畠山くんは、3才のころからお家の庭で見つけたダンゴムシを飼い始めたそうです。そして飼育する中で「ダンゴムシの好きな食べ物は何だろう?」という疑問をもち、今年の夏休みにいろいろな食べ物を与えて、ダンゴムシが喜んで食べる物と食べない物、つまりダンゴムシの好き嫌いを調べてみたんだそうです。この実験で、ダンゴムシが一番好んで食べた物は何だったと思いますか?校長先生もビックリしたのですが、畠山くんの研究結果によると、ダンゴムシが一番好きだった食べた物は、何と、白菜だったのだそうです。ちなみに第2位はパン。反対に、全然食べようとしなかった物は、アメやぶどうだったんだそうです。面白いですね。他にもこの実験中に、ダンゴムシが、トウモロコシを食べて住処を作ってしまうこともあったりして面白かったんだそうです。
 この研究を聞いて、校長先生が何よりすばらしいと思うのは、畠山くんが自分の身近な生活の中で感じた「ダンゴムシの好きな食べ物は何だろう?」という「?(ハテナ)」を大事にしているということです。
 この「?(ハテナ)」、何だろう?どうなっているのだろう?という疑問をもつことで、私たちは一生懸命調べたり、観察したり、考えたりします。そしてその中で、「!(なるほど)」と思うような深い納得や「!(ビックリ)」という驚きや発見を得たりします。
 だから、まずはこの「?(ハテナ)」をもつことこそが、私たちが学ぶ原動力であり、この繰り返しが、私たち人間が様々な発明や発見をして、豊かな文明を築くことができた理由だと思います。
 例えば、イギリスの学者ニュートンは、ある日リンゴが木から落ちるのを見て、「何でリンゴは木から落ちるんだろう?」という「?(ハテナ)」を抱きました。そして、考えて考えて、この地球には「重力がある!」と気づきました。さらにニュートンはそこで終わらずに「では、どうしてリンゴは木から落ちるのに、空に浮かぶ月は落ちてこないのだろう?」という新しい「?(ハテナ)」を抱きました。そしてまた、考えて考えて、「そうか!地球が物を引き寄せるのと同じように、月にも物を引き寄せる力があるんだ!」、つまり、この宇宙に存在する全ての物体は引き合う力(引力)を持っているという「万有引力の法則」を発見しました。
 このように、世の中を前進させるような発見や発明のもとには「?(ハテナ)」がある、ということ、そして、この「?(ハテナ)」をもつ能力は、大きな声では言えませんが、校長先生のような大人になってしまった人たちよりも、みなさんのような柔らかい頭、瑞々しい心をもっている子どもたちの方が強い、と言われています。
 みなさんも、畠山くんのような日常の「?(ハテナ)」を大切にして、この矢野西小学校を「!(なるほど)」や「!(ビックリ)」いっぱいの、ワクワク学校にしていきましょう!

11月9日(火)学校朝会

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6日(土)は気持ちのよい秋空の下、運動会を実施することができました。昨年度同様、様々な制限がある中での開催ではありましたが、西っ子たちは変わらずに元気で一生懸命。それぞれに成長した姿を見せてくれました。このがんばりをみんなで次につないでいきたいです。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。
 土曜日は全校のみんなが主役のとても気持ちのよい運動会でした。
 みんなが一生懸命に走る姿、楽しそうに踊ったり協力して競技したりする姿には感動しました。本当によく頑張りましたし、とても立派でした。この頑張りを今日からの生活にもみんなで繋げていきましょう。
 今回の運動会のように、みんなで協力して一つのものを作りあげていくということは、実は毎日の何気ない生活の中にもたくさんあることです。人は一人では生きていけませんので、多くの人と一緒に、いろんな関わりをもちながら協力して生活をしています。その中でかけがえのない自分を磨き、一人一人がそれぞれのペースで、成長をしています。何度も話していますが、その自分を動かすのは他の誰でもない自分であって、自分を育てる責任者もまた自分です。今朝もそんなことを話してみたいと思います。
 ここに一つのおもちゃがあります。小さくて見えにくいかも知れませんが、何だかわかりますか?
 「マリオカート」というゲームに出てくる、マリオというキャラクターが、カート(つまり車)を運転しているところを表したおもちゃです。みなさんはまだ、実際の自動車を運転したことはないと思いますが、遊園地のゴーカートやマリオカートのようなゲームでだったら、車の運転を体験したことがある、という人もいるかも知れません。
 このマリオ、よく見ると両手で「ハンドル」を握っています。
 そして足は、「アクセル」と「ブレーキ」のペダルにかけられています。
 「ハンドル」と「アクセル」と「ブレーキ」。自動車を快適に操縦するのに必要な物です。
 ハンドルとは、何をする物ですか?そう、これを回して車を行きたい方向に進める、車を右に左にコントロールする物です。
 では、アクセルとは何でしょう?これを足で踏むことによって、車を動かすことができるペダルです。強く踏むことでスピードを上げることもできます。
 最後のブレーキはわかりますね。これを踏むと車を止めることができます。
 「ハンドル」と「アクセル」と「ブレーキ」は、どれも車を快適に操縦するために必要な物です。
 想像してみてください。ハンドルの壊れた車に乗ったらどうでしょう。進む方向をコントロールすることができないので、目的地に行くこともできないし、ぶつかって事故になってしまうかも知れません。
 では、アクセルが壊れていたら?これでは、そもそも車を動かすことができないか、逆にスピードをコントロールできずに猛スピードで暴走してしまうかもしれません。
 最後にブレーキが壊れていたとしたら、これも恐怖です。一旦走り出したらどこかにぶつかるまで車を止めることができません。
 さて、ここまで車の運転の話をしてきましたが。これを自分を動かすこととして考えたらどうでしょう。自分は自分のハンドルをしっかりと握って、進む方向をコントロールすることができていますか。アクセルが壊れて全然動き出さないか、アクセルを踏みっぱなしで暴走してしまっていることはありませんか。さらに自分のブレーキが壊れていて、やってはいけないこと、言ってはいけないことを、とめることができない、人とぶつかってばかり、という人はいませんか。
 自分にも「ハンドル」と「アクセル」と「ブレーキ」があるとしたら?そう考えてみてください。
 これらを上手に使って、自分を快適に操縦するのは、他の誰でもない自分です。
 運動会が終わっても、みんなが成長し続けるように、それぞれの自分を動かしてほしいと思っています。

10月11日(月)後期始業式

赤レンガ広場
本校では一輪車が盛んです。そんな子どもたちにプレゼント。このたび、日本宝くじ協会の助成により、日本一輪車協会から、新しい一輪車10台を寄贈していただきました。後期の始業に合わせて紹介しました。休憩時間には早速楽しむ姿がありました。元気な「にしっ子」たちと、一年の後半、後期のスタートです。

【始業式での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。
 今日から、一年の後半、後期が始まります。
 前期のふり返りをもとに、後期にがんばりたいと思うこと、後期の目標をもって、自分で自分を成長させる半年にしてください。それに加えてもう一つ。後期には、多くの行事も予定しています。そんな中で、自分たちのクラスや学年、自分たちの学校を成長させる、ということもぜひ考えてほしいと思います。
 自分を成長させるのは他ならぬ自分であるように、自分たちのクラスや学年、自分たちの学校を成長させるのも、決してよそのクラスや学年、よその学校の人たちではなく、この矢野西小学校に通い、ともに生活する私たち自身(私たち一人一人)だと思っています。
 今日は、そんなことを考えるヒントになるかも知れないと思って、一つのお話を紹介してみます。
 あるお坊さんから聞いた「極楽と地獄の長いはし」というお話です。それは、こんな話です。
 ある人が、偉いお坊さんに「あの世には地獄と極楽があるそうですが、地獄とはどんなところなのですか」と尋ねました。するとそのお坊さんが答えます。
 「たしかにあの世には地獄もあれば、極楽もある。けれど、その二つには想像しているほどの違いがあるわけではなく、見た感じはまったく同じような場所だ。ただ一つだけ違っているのは、そこにいる人たちの心なのだ。」
 お坊さんは、続けて説明します。
 たとえば、地獄と極楽には同じような大きな釜があり、そこには同じようにおいしそうなうどんがぐつぐつと煮えている。ところが、それを食べるのが一苦労で、長さが一メートルほどもある長い箸を使うしかない、というのです。
 地獄に住んでいる人はみんな、われ先にうどんを食べようと、争って箸を釜につっ込んでうどんをつかもうとしますが、あまりに箸が長いのでうまく自分の口まで運べません。しまいには他人がつかんだうどんを無理やり奪おうとケンカになって、熱いうどんは飛び散ってやけどをするし、だれ一人として目の前のうどんを食べることができない。おいしそうなうどんを目の前にしながら、だれもがお腹をすかせたままでイライラとし、やせ衰えている。それが地獄の様子です。
 これに対して極楽では、同じ条件でもまったく違う様子だといいます。
極楽に住んでいる人はみんな、自分の長い箸でうどんをつかむと、釜の向こう側にいる人の口に運んで、「お先にどうぞ」と食べさせてあげる。そうやってうどんを食べた人も、「ありがとう。次はあなたの番です」とお返しにうどんを取ってあげます。ですから極楽では全員がおだやかにおいしいうどんを食べることができ、満ち足りた顔をしている、というお話です。
 同じような状況でも、そこにいる人の心の持ちようで、そこが地獄にも極楽にもなる、というのが面白いと思いませんか。どのような心持ちでいるか、どのような考え方でいるか、ということを英語で「マインドセット」と言います。今日から始まる後期、自分で自分を成長させる、ということに加えて、自分たちのクラスや自分たちの学年を、また自分たちの学校を、より過ごしやすくしよう、より楽しくしよう、より良くしていこうという「マインドセット」で、みんなで一緒にがんばっていきたいと思います。
 最後に、2つのお知らせをします。
 一つ目は、これ(一輪車)です。このたび、ありがたいことに日本一輪車協会から、矢野西小学校の子どもたちに楽しんでもらいたいと、新しい一輪車を10台寄贈していただきました。今日から、赤レンガ広場に設置しますので、大事に使って、仲よく楽しく遊んでください。
 二つ目は、これ(俳句ポスト)です。6月には多くの人が夏の俳句作りに挑戦してくれました。いつのまにか季節は変わり「秋」ということで、今度は秋の俳句を募集したいと思います。校長室前と2階ロビーに、俳句を書く紙とこのポストを置いておきますので、秋らしい俳句が思い浮かんだ人は、ポストに入れて、校長先生に教えてください。優秀な作品があれば校内に掲示したりしてお知らせしたいと思います。
 それでは、今日から始まる後期を、みんなで実りの多いときにしていきましょう。

10月8日(金)前期終業式

校長室前廊下
令和3年度の半分、前期が修了しました。この半年も新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を行いながらの教育活動でしたが、「にしっ子」たちは一人一人それぞれのペースで、確実に成長してくれています。前期のそれぞれの頑張りを、後期にしっかりと繋げていきたいです。保護者、地域の皆様、本年度前期の本校教育活動へのご協力、ありがとうございました。

【終業式での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。
 今日は令和3年度前期の終業式。一年の半分を終える「節目」の式です。
 明日、明後日はお休みで、月曜日にはまたいつもと同じように学校に来るわけですが、今日と月曜日では、大きな違いがあります。というか、違いがある、ということにしています。
 今日は前期最後の日。そして月曜日からは、新しい後期が始まります。
 私たちは、毎年、12月31日を大晦日と呼んで一年を終わりにし、次の日の1月1日はお正月と呼んで新しい一年を始めたりします。学年で言うと、3月31日にその学年を終了し、次の日の4月1日からは一つ上の学年に進級します。
 連続している毎日にこのような「節目」をつくることで、私たちは、一度立ち止まって、この間の歩みをふり返ったり、次に新しくがんばることを見つけたりすることができます。このようにして「節目」をつくることは、人間の知恵、工夫とも言えます。
 今年度4月の始業式の日、新しい学年が始まった「節目」の日。校長先生は皆さんに「自分の心のスイッチを入れて、新しい先生や新しい仲間と一緒に、自分を成長させる一年にしてください」とお願いしました。
 その一年の半分、前期が、今日、終了します。
 皆さんは、この半年をふり返って、自分で自分を成長させるために、どんなことをがんばったと言えますか。どんなことに挑戦しましたか。どんなことができるようになりましたか。そして自分やお友達のどんないいところを見つけましたか。
 この半年の間も、昨年度と同じように、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために、常にマスクをしたり、密になることを避けたり、予定していた行事ができなかったりと、少し我慢のいる学校生活だったかも知れません。それでも校長先生は、矢野西小学校の皆さんが、ウイルスなんかに負けずにがんばっているところ、成長しているところを、たくさん見つけることができました。 
 登校班の班長になって、毎日下級生たちに優しく声をかけながら、坂を上ってくる6年生がいます。
 昨年度までは宿題を忘れることが多かったけど、新しい学年になって、毎日、欠かさずに取り組むようになった、という人もいます。
 今まではちょっとしたことで気持ちが切れてしまって、イライラと人にあたったり、物事を投げ出してしまったりしていたけど、いろんなことをじっくり取り組めるようになった、という人もいます。
 2012(平成24)年、万能細胞と言われるiPS細胞を発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥博士がこんなことを言っています。「高く飛ぶためには、思いっきり低くかがむ必要があるのです」。研究が失敗するたびに立ち止まって、ふり返り、課題を考え、また新たに挑戦してきたことが、ついにはノーベル賞受賞につながる発見をした、ということを言い表した言葉です。
 各学級でも、担任の先生と一緒に、この半年(前期)をふり返り、さらに自分たちが高く飛ぶ(つまりは成長する)ために、何ができるか、何をしたいかを、よく考えてみてください。
 後期には、全校での運動会や6年生の修学旅行、5年生の野外活動、各学年の校外学習など、たくさんの行事を予定しています。矢野西小学校のみんなが後期も更に成長していけることを期待して、令和3年度前期を終業とします。後期も一緒にがんばりましょう。

9月1日(水)学校朝会

放送室校長室前廊下
夏休みが明け、子どもたちの元気な声と笑顔が学校に戻ってきました。新型コロナウイルス感染症の拡大は未だ収まりませんが、これまでの対策を徹底しながら、今でき得る最大限の教育活動を一つ一つ行っていきたいと思います。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。夏休みも終わり、今日から9月。給食も始まって、本格的に学校生活が再開する、といった感じですね。またみんなで頑張っていきましょう。
 ただし、気をつけないといけないこともあります。まだまだ新型コロナウイルス感染症は収まらず、今は「デルタ株」という毒性の強い、また感染させる力の強いウイルスが拡がっています。手洗いやうがい、マスクをしたり、3密を避けたり、これまでもみんなで対策をしてきていますが、もう一度、それらがきちんとできているかを確認して、みんなで病気を防ぎながら、楽しい学校生活を送れるようにしましょう。
 さて、この夏休み、皆さんはどんなことが心に残りましたか。校長先生は、何と言っても、この夏に開催されたオリンピックが心に残っています。柔道や卓球、ソフトボールなど、それぞれの競技に一生懸命に取り組む選手たちに、たくさんの元気や感動をもらいました。と同時に、こんなにもすごいプレーができるまでには、たくさんの練習や努力があったんだろうなぁ、とも思いました。
 ある研究者が、スポーツや芸術などで「プロ」としてすばらしい活躍をする人たちについて調査をしたことがあります。その調査によれば、その人たちは例外なく、最低一万時間、そのことだけに集中して練習や努力をしていた、という共通点があったそうです。一万時間といえば、一日に3時間の練習をするとして、一年に1000時間、それを10年にわたって休まず続けるということです。オリンピック選手の活躍の裏にも、このような地道な練習や努力があったのだろうと、改めてそのすごさを感じました。
 ということで、今日は、「努力する」ということについて、ある小学校の1年生が書いた作文を一つ紹介してみようと思います。

「ど力のつぼ」
 「お母さん、ど力のつぼのはなし、またして。」「ウンいいよ。こんどはなあに。」「さかあがり」「あらあらまだいっぱいになっていなかったのね。ずいぶん大きいねえ。」と、いいながら、お母さんはいすをひいて、わたしのまえにすわりました。そして、もうなん回もしてくれた、ど力のつぼのはなしをまたゆっくりとはじめました。それはこんなはなしです。人がなにかをはじめようとか、いままでできなかったことをやろうと思ったとき、かみさまからど力のつぼをもらいます。そのつぼは、いろんな大きさがあって、人によって、ときには大きいのやら小さいのやらいろいろあります。そしてそのつぼは、その人の目には見えないのです。でも、その人がつぼの中にいっしょうけんめい「ど力」をいれていくと、それがすこしずつたまっていつか「ど力」があふれるとき、つぼの大きさがわかる、というのです。だからやすまずにつぼの中にど力を入れていけば、いつか、かならずできるときがくるのです。
 わたしは、このはなしが大すきです。ようちえんのときはじめてお母さんからききました。そのときは、よこばしごのれんしゅうをしているときでした。それからも、一りん車や、てつぼうのまえまわり、とびばこ、竹うま。なんでもがんばっているとき、お母さんにたのんで、このおはなしをしてもらいます。くじけそうになったときでも、このはなしをきいていると、心の中におおきなつぼが見えてくるような気がします。そして、わたしの「ど力」がもうすこしであふれそうに見えるのです。だから、またがんばる気もちになれます。
 お母さんのいうとおり、こんどのさかあがりのつぼは、ずい分大きいみたいです。さかあがりをはじめてから、もう二回もこのはなしを、してもらいました。でも、こんどこそ、あとすこしで、あふれそうな気がします。だから、あしたからまたがんばろうと思います。
 お母さんは、「つぼが大きいと、とてもたいへんだけど、中みがいっぱいあるから、あなたのためになるのよ」といってくれるけど、こんどかみさまにもらうときは、もうすこし小さいつぼがいいなぁとおもいます。

 夏休み明け、私たちも「努力のつぼ」に努力を入れることを惜しまずに、自分で自分を成長させられるよう、みんなで頑張っていきましょう。


8月6日(金)平和集会

夾竹桃と校舎
照りつける太陽、降り注ぐような蝉の声、そして広がる青い空。今年もこの日がやってきました。学校にも久しぶりに、元気な子どもたちの声。放送ではありますが全校での平和集会を行いました。学年代表の子どもたちによるそれぞれの平和に対する思いの発表。地に足のついた子どもたちの自分の言葉による表現が素晴らしく、たのもしく育つ西っ子たちの姿を誇らしく思いました。各学級でも折り鶴を折ったり、思いを綴ったりしながら、それぞれに「平和」を考える時間を過ごしました。青い空は青いままで・・・、の思いを新たにする被爆76周年目の8月6日です。

【平和集会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。早いもので、夏休みに入ってから2週間が過ぎようとしています。
 毎日、「よい時間」を過ごしていますか。
 夏休み前に紹介した『モモ』というお話に出てくる言葉を借りれば、「時間とはすなわちいのち(生活)そのもの」です。残る夏休みも、自分で自分を成長させるため、よい時間を過ごしてくださいね。
 さて、今日は、2021年(令和3年)の8月6日です。
 今から76年前、今、私たちが当たり前のように過ごしている、家族や友達と一緒に楽しく笑ったり遊んだりする時間、自分の好きな本を読んだり運動したりする時間、素敵な将来を夢見る時間、そんな時間の全てを、突然に奪われた人たちがいました。
 1945年(昭和20年)の8月6日、今から76年前の今日、午前8時15分。
 一発の原子爆弾が投下され、広島の街は滅茶苦茶に破壊され、その年の終わりまでに約14万人という多くの人が亡くなりました。
 先月、私たちは梶矢文昭先生を学校にお招きし、被爆当時の様子を、絵やお話で教えていただきました。爆風で倒れた建物の下敷きになって、二歳年上のお姉さんを亡くしたこと。飛び散ったガラスのかけらが身体に突き刺さり、苦しんだお母さんのこと。
 梶矢先生は、「三たび許すまじ原爆を」と語られました。広島、長崎に続く三度目の原爆の投下は、「絶対に許しちゃいけない」と繰り返されました。
 また今年は、ご自身が手にしたオリンピック聖火リレーのトーチを、この矢野西小学校に持ってきてくださり、5年生のみなさんにも持たせてくれました。
 梶矢先生は、TV局の取材で、この時矢野西小の子どもたちに伝えたかったことを、優しい笑顔で次のように語られていました。
 それは、生きていればいいことがあるということ。平和の中で生きているということが、いかに素晴らしいことであるかということ。そして、次世代の子どもたちであるみなさんに、「平和の火」を絶やさぬよう、受け継いでもらいたいということです。
 今日8月6日は、原子爆弾で亡くなった方々の魂を慰める慰霊の日であると同時に、みんなで「平和」について考える日でもあります。
 自分にとって「平和」とは何だろう。またその「平和」を創るため(守るため)にはどうすればよいのだろう。そして、そのために自分にはどんな行動ができるのだろう、と考える日です。
 私たちは、憎しみ合ったり、傷つけあったりするために、生まれてきたのではありません。そんなことのために、大切な時間を(大切ないのちを)使うのは、バカげていると思います。
 今日の平和集会をきっかけに、「平和」について考え、「平和」のために行動できる人が増えることを願っています。そしてそのことが、みんなが安心して過ごせて、みんなの笑顔があふれ、みんながぐんぐん成長していける矢野西小学校を創ることにもつながると思っています。
 今日は、ここ広島に原子爆弾が投下されてから76年が経った8月6日です。
 慰霊の一日であると同時に、「平和」について考える大切な一日として過ごしましょう。

7月21日(水)学校朝会

校長室前廊下
今週は連日本格的な夏の日差しとなっています。明日からは35日間の夏休み。けがなく事故なく、有意義な時間を過ごしてほしいと思っています。夏休み明け、また一回り大きく成長した子どもたちとの再開を楽しみにしています。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。
 明日からは、みんなが楽しみにしている夏休みです。昨年は16日間でしたが、今年は35日間の夏休みです。35日と聞くと、長いなぁ、いろんなことができるぞ、と思うかも知れませんが、終わったときに、「結局、何もできなかった」と言わないように、計画的に有意義に過ごしたいですね。
 ここに、ミヒャエル・エンデの書いた『モモ』という本があります。これは人の時間を盗む時間どろぼうと、盗まれた時間を人間に取り戻してくれた「モモ」という女の子のお話です。この本の中で、時間どろぼうたちは、インチキで人をまるめこむ計算をします。
 ちょっと、時間どろぼう風に、みなさんの夏休みを「時間」で考えてみたいと思います。
 みなさんは1日が何時間か知っていますか?そう24時間です。ということは、35日間の夏休みを時間で表すと、24×35=840時間となります。でも、この840時間は全て自由に使える時間ではありません。私たちにはやらなければならないことや、ついつい無駄に使ってしまう時間もあるからです。
 例えば、1日に8時間眠るとします。また、1日3回、ごはんを用意したり食べたりするのに3時間を使うとします。他にも、宿題をするのに3時間。お家の人のお手伝いに1時間。お風呂や歯磨き、トイレに全部で1時間。やることもなくボーっとテレビを見るのが3時間。無駄なおしゃべりが1時間。習い事などが2時間くらいあるとします。これらは、全部、自分が自由に使えない時間で、これらを合わせると22時間になります。
 これを夏休みの35日間分として計算すると、22×35=770時間。
 840時間もあった夏休みの時間から、自由に使えない770時間を引くと、皆さんに残った夏休みは70時間となります。ずいぶん少なくなりましたね。これを日にちになおすと、約3日。つまり、この夏休みの中で皆さんが自由に使えるのは約3日分くらいの時間ということです。どうでしょう。案外、自由に使える時間が少ないなぁ、と感じませんか?もしそう思ったとしたら、あなたは騙されています。
 『モモ』に出てくる人間たちも、時間どろぼうたちのこんなインチキな計算に騙されて、これは大変だ、自分の生活から無駄な時間を削らければいけないと、とにかく時間を節約するようになり、自分の大切な時間を時間貯蓄銀行に預ける、つまりは時間をどろぼうたちに奪われることになります。その結果、ゆとりがなくなった人間たちは、毎日をイライラと忙しく過ごすようになり、楽しいこともなくなり、みんなが怒りっぽくなって生活するようになります。
 これに対して「モモ」だけは、「時間とは、自分たちの生活そのものであり、その生活はその人の心の中にあるものだ」と知っていましたので、時間どろぼうたちに騙されず、盗まれた時間を取り戻すことができたというお話です。
 35日間の夏休みをどう過ごすか、どう生活するかは、皆さんが決めることです。
 退屈で無駄な時間として過ごしたり、やらなければならないことを嫌々やったり、イライラしたりして過ごすのではなく、ゆとりをもって、いろんな楽しいこと、普段はできないようなことにどんどん挑戦してほしいと思います。自分で自分を成長させるために、この夏休みをどのように過ごすか、どのように過ごしたいかをよく考えて、健康や安全に気をつけて、楽しく、充実した時間にしてください。
 夏休み明けに、成長したみなさんにまた会えるのを楽しみにしています。それではよい夏休みを!

6月1日(火)学校朝会

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5月末までとされていた緊急事態宣言が延長されました。引き続きの感染症対策と梅雨の長雨対応が必要な6月になりました。もう少し我慢の必要な生活が続きますが、その中でも子どもたちの笑顔、子どもたちの成長に少しでもつながる教育活動を地道に続けていきたいと思っています。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。今日から6月ですが、広島県では、新型コロナウイルス感染症がまだまだ収まらず、5月末までとされていた「緊急事態宣言」が今月20日まで延長されました。
 私たちにできることは、マスクを着けること、こまめに手洗いをすること、3密を避けること。これまで行ってきた対策を、もう少し続けることです。
 また、みんなが少し我慢をしなければならないこんな時だからこそ、優しい気持ち、お互いを思いやる気持ちが大切だとも思っています。声をかけ合って、支え合って、みんなで乗り越えていきましょう。矢野西小学校のみなさんならきっとそれができると信じています。
 さて、昨日今日と気持ちの良い晴れの日が続いていますが、今は梅雨。雨の多い季節です。今年は何と例年よりも20日以上も早く梅雨入りをしたそうです。梅雨は、漢字で書くとこう書きます。4年生で習う「梅」という漢字と一年生で習う「雨」の字を合わせています。「梅の実が熟すころに降り続く雨」という意味でつくられた言葉です。雨は多く降りすぎると災害を引き起こす恐ろしい面もありますが、梅などの果実やお米などの穀物が実るためには、なくてはならない自然の恵みでもあります。
 私たちの住む日本には、春夏秋冬の豊かな四季があり、その中で暮らしてきた私たちの先祖たちは、昔から上手に自然とお付き合いをしてきました。そして梅雨という言葉のように、その季節を表す言葉(このような季節を表す言葉を「季語」と言います)が、私たちの身の回りには多くあります。
 例えば夏を表す季語には、夕焼け、夕立、雷、虹、といったこの季節のお天気を表す言葉や、ホタル、カブトムシ、雨蛙、蝉、蚊といったこの季節に見られる生き物の名前、アジサイ、ヒマワリ、サクランボといったこの季節を彩る植物の名前があります。また、人が造ったクーラーや扇風機などこの季節に使う物、暑い、涼しい、というようなこの季節によく使う言葉も、夏を表す季語になります。
 そして、この季語を一つだけ使って、五・七・五の言葉のリズムに乗せると、世界で一番短い詩と言われる「俳句」ができます。3年生以上の国語の教科書にも出てきますし、テレビ番組でも扱われたりしているので聞いたことがある人も多いのではないかと思います。
 この季節(夏)の有名な俳句には、松尾芭蕉の「閑かさや 岩にしみ入る 蟬の声」や、芥川龍之介の「青蛙 おのれもペンキ ぬりたてか」などがあります。これらの俳句では、「蟬」や「青蛙」が夏の季語として使われています。
 このように俳句は、季語を一つだけ使い、言葉を五・七・五のリズムに乗せる、という2つの単純なルールですので、だれでも簡単に作ることができます。
 例えば、ある小学生がこんな夏の俳句を作りました。「きょうりゅうは ほねしかなくて すずしそう」。何となく情景が想像され、面白いと思いませんか。
 梅雨時は、雨が長く降り続き、外で遊べない日も多くあります。そんな時は、俳句でも作って季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 校長室の前に、俳句を書く紙とこの「俳句ポスト」を置いておきます。夏の季語を使った夏らしい俳句が思い浮かんだ人は、このポストに入れて、校長先生に教えてください。優秀な作品があれば校内に掲示したりしてお知らせしたいと思いますので、興味がある人はぜひ挑戦してみてくださいね。
 それでは、コロナウイルスにも、梅雨時の長く続く雨にも負けず、6月も元気で楽しい生活をみんなでつくっていきましょう。

5月11日(火)学校朝会

1年1組教室
1年2組教室
1年3組教室
山の緑や風が爽やかな5月になりましたが、広島でも新型コロナウイルス感染症の拡大が続いています。やむを得ず、今月末の運動会も延期とさせていただきました。感染防止対策には十分気を付けながら、子どもたちの学びは止めることがないようにしていきたいと思います。保護者の皆様には、引き続き、児童の体調管理等へのご協力をお願いいたします。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。始業式、入学式から一ヶ月が経ちました。新しい学年、クラス、新しい仲間との生活に少しは慣れてきた頃でしょうか。まだまだ少し緊張したり、不安な気持ちになったりしながら過ごしている人もいるかも知れませんね。
 5月は山の緑がとても綺麗です。空も青く、風も爽やかで、心地のよい日が多いです。今年度もまだまだ始まったばかり、そんな心地よい季節を感じながら、焦ることなく、みんなで楽しい学校にしていきましょう。
 今日の話はまず、運動会の延期についてです。みなさんも知っているように、広島では今、新型コロナウイルス感染症が急激に広がってきています。そこで、今月29日に予定していた運動会を秋に延期することにしました。お家の人も含めてたくさんの人が集まる行事であること、また、運動会に向けては、各学年のみんなが集まって、いろいろな練習や準備を重ねていかなければならないからです。楽しみにしていた人、目標をもってがんばろうとしていた人も多いと思いますが、中止ではなくあくまで延期ですので、少し気持ちを切り替えて、みんなで今できることをがんばっていきましょう。
 さて、今日は学校安全の日として、帰りには非常災害・緊急時下校訓練を予定しています。ということで、今日の朝会でのもう一つの話は「安全」についてです。
 4月7日の入学式の日。校長先生は1年生に、3つのお願いをしました。「命を大切にすること」「何でも自分でやってみること」「みんなと仲良く、協力すること」の3つです。今日お話する「安全」は、一番最初の「命を大切にすること」と同じことです。
 2〜6年生のみなさんには、何度かお話していると思いますが、「言ってきます」とお家を出たみなさんが、「ただいま」と元気にお家に帰ってくる。「さようなら」と下校したみなさんが、次の日の朝「おはようございます」と元気に学校にやってくる。お家の人や先生たちは、何よりもまずそのこと(みんなの命があること、元気でいること)を望んでいます。そのために、学校では先生が、登下校の間はお家の人や地域の人たちが、みなさんの「安全(命)」を守るために、いろいろと考え、協力して、見守りを続けています。
 特にこの矢野西小学校では、みなさんも知っているとおり、16年前、下校中の子どもが命を奪われるという悲しい事件がありました。またそれ以前にも、子どもが校舎から転落して亡くなるという事故や、雨で流れが激しくなっていた溝に流されて子どもが命を落とすという悲しい事故も起こっています。このようなこともあり、地域の人たちの「子どもの安全(命)を守ろう」という思いはとても強く、他の地域以上に、見守り活動を熱心に行っていただいています。
 みなさんもその思いをきちんと受け止め、毎日の学校の行き帰りでは、特に班長さんが、本当によく班のみんなの安全に気を配って登下校をしてくれています。そんな面倒見のよい上級生のみなさんの姿を、校長先生は本当に立派だと思いますし、他の学校にはない、矢野西小学校の良さ、伝統だと思い、自慢にも思っています。
 イギリスの諺に「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という言葉があります。周りの人はいろいろとお手伝いや手助けはできても、最終的にそれをするのは、その者自身、という意味です。先生や地域の人は、矢野西小学校に通うみなさんの「安全(命)」を全力で守りたいと思っていますが、みなさん自身も、自分で自分の安全(命)を守るように、危険なことはせず、安全な生活や登下校の仕方を真剣に考えてほしいと思います。そして、例えば、毎日の登下校の集合や出発の時間を守ったり、集合した時に静かに先生の話を聞いたりするなど、意識すればすぐにでもできる行動を一人一人がしてほしいと思います。
 まずはみんなで安全(命)を守ろうとする中で、みんなの安心や、笑顔が広がり、誰もがぐんぐんと成長していける、そんな学校になるように一緒にがんばっていきましょう。

4月7日(水)前期始業式

校長
令和3年度のスタートです。新しく赴任した13名の教職員を紹介した後、前期の始業式を行いました。2〜6年生の子どもたちは、それぞれの新学年で、気持も新たにスタートを切りました。今年はどんなワクワクが待っているのか、今から楽しみです。保護者の皆様、地域の皆様、今年度も元気いっぱいの「にしっ子」たちを、どうぞよろしくお願いいたします。

【始業式での校長挨拶】
 児童の皆さん、おはようございます。
 こうやって、またみんなが集まり、新学期を始められることを、何よりうれしく思います。
 皆さんも知っているとおり、依然として、新型コロナウイルス感染症は完全に収まってはおらず、昨年度に引き続きみんなで警戒を続けていかなければなりません。毎日、熱を測ったり、マスクをしたり、手洗いやうがいをこまめにしたり、3密を避けるようにしたり。これまでみんなでやってきた対策を確実に行なって、みんなで病気を防いでいきましょう。

 さて、今日は、新しい学年が始まる最初の一日です。
 その始まりにあたり、昨年の始業式でも読んだ東井義雄さんの「心のスイッチ」という詩を今年も読んでみたいと思います。あれから一年、成長した皆さんには、また違って聞こえるかも知れません。

「心のスイッチ」 
 人間の目は ふしぎな目 
 見ようという心がなかったら 見ていても 見えない
 人間の耳は ふしぎな耳
 聞こうという心がなかったら 聞いていても 聞こえない
 頭も そうだ
 はじめからよい頭 わるい頭の区別があるのではないようだ
 「よし やるぞ!」と 心のスイッチがはいると
 頭もすばらしい はたらきを しはじめる
 心のスイッチが 人間を つまらなくもし すばらしくもしていく
 電灯のスイッチが 家の中を明るくもし 暗くもするように

 この詩にあるように、自分をつまらなくするのも、すばらしくするのも、結局は自分です。そして、そのスイッチを入れるのも、自分です。
 今日は、新しい一年が始まる日。皆さんの心のスイッチが入る日です。
 どうか自分で自分の心のスイッチを入れて、新しい先生や新しい仲間と一緒に、自分を成長させる一年にしてください。校長先生も精一杯、皆さんの頑張りを応援したいと思っています。

 それでは、今年度、皆さんと一緒に勉強したり、生活のお世話をしてくださったり、皆さんの成長をそばで応援してくださる先生方を紹介します。

 (教職員紹介)

 以上のたくさんの先生方と、445名の児童の皆さんで、みんなが安心して過ごせて、みんなが成長できる、そんな矢野西小学校を一緒につくっていきましょう。

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学校概要

令和3年度 学校だより

広島市立矢野西小学校
住所:広島県広島市安芸区矢野西四丁目5-1
TEL:082-888-6601