最新更新日:2024/04/26
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校訓「やさしく つよく ただしく」  学校教育目標「創造・挑戦・前進する段原っ子の育成」  

学校だより 7月号

「学びの保障」に関する対応について
 6月1日に学校が再開し,1ヶ月が過ぎました。子供たちは,臨時休業中によって生じた生活リズムの乱れ,自粛のストレス,学習内容の遅れや,新学年・学級における人間関係などの諸課題と向き合いながら,感染リスクをできる限り軽減する「新しい学校の生活様式」に対応しています。また,この新型コロナウイルス感染症の拡大は,これまで当然のように行われていた教育活動のひとつひとつに対して,「何のためにするのか」「どのようにしなければならないのか」という見直し・検討を求めており,同時に「学校は何のためにあるのか」との本質的な問題さえ突きつけているように思われます。
 このような状況の中で,本市では夏季休業日を17日間短縮して授業日を設定し,全日給食を実施することになりました。すでに5月に発令された文部科学省通知(「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた学校教育活動等の実施における『学びの保障』の方向性について」)では,「授業時数を下回ったことのみをもって,学校教育法施行規則に反するものとはされない」とし,子供たちの「負担軽減にも配慮すること」が示されています。これを踏まえ,最大限に授業時数を確保し「学びの保障」を推進するとともに,現実の子供たちの実態や状況を見据えながら適切に対応していきます。また,授業時数の確保が目的ではなく,授業の積み重ねという手段を通して,どのような力や態度を育てるのかが目的であることを念頭に置いて教育活動を進めていきます。
 そこで,今後も続く新型コロナウイルス感染症対策について,学校では次の3点に留意してまいります。
 第1は,新型コロナウイルス感染症と熱中症の予防に努めることです。密閉・密集・密接の防止,手洗い・うがいの励行,マスクの着用,検温の実施,施設・器具の消毒等について,可能な限り徹底します。また,猛暑に伴う熱中症対策として,こまめな水分補給,空調・扇風機の使用,適度な休憩・休息,帽子着用等についても,十分に留意していきます。御家庭においても,子供の体調管理,毎朝の検温実施,風邪症状の際の対応(風邪症状の場合は大事をとって学校を休ませるが欠席扱いにならない)等,御協力ください。
 第2は,育てるべき力・態度を明確にして,教育活動の実施に努めることです。先に述べたように,授業時数の確保は,ある一定の能力や態度を培い育てる手段であって,目的ではありません。すなわち,教師の指導の工夫・改善によって,あらかじめ計画された授業時数より少ない授業時数で,育てるべき力や態度を身に付けることが可能であると考えます。本校においては,子供たちが追究したくなるような学習課題の設定や,予習に重点を置いた家庭学習のあり方等,指導の工夫・改善を行い,毎時間の授業の質を一層向上させていきます。
 第3は,子供たちの実態や状況をよく観察し,把握に努めることです。この度の夏季休業日の短縮によって,例年にはない猛暑の時期に教育活動を実施することになり,子供たちには精神的にも,身体的にも負担をかけることになります。授業時数の確保という学校や教師の論理だけで物事が進んでいくことがないよう,子供たちの視点で考え,子供たちの様子をよく見据えながら,教育活動を進めていくことが重要です。「学校は楽しい」「登校できることはうれしい」という子供たちのモチベーションを損なうことのないようにしていきます。
 このように,本校においては,日々の指導の工夫・改善による量から質への転換を図り,標準授業時数の不足を補うことによって,子供たちの「学びの保障」を実現していきます。また,今後予想される臨時休業に備えて,本校の育てたい力や態度の重点である「自ら進んで学びに向かう力や態度」「自らを律し事態に適応する力や態度」の育成に一層注力していきます。保護者・地域の皆様におかれましては,今後の新型コロナウイルス感染の事態に備えた「学びの保障」に関する対応について,御理解と御協力をお願いいたします。

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広島市立段原小学校
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