最新更新日:2024/04/26
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校訓「やさしく つよく ただしく」  学校教育目標「創造・挑戦・前進する段原っ子の育成」  

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

 昨日の大雨による臨時休校については,御協力をいただき,誠にありがとうございました。始業日ではありましたが,避難行動を促す警戒レベル3が発令されていたことを鑑み,登下校の安全を考慮して,このような措置をとりました。結果的には,線上降水帯にかからず天候はいくらか回復しましたが,最悪の場合を想定した危機管理に基づく判断として,御理解くださいますようお願いいたします。
さて,前期後半の始業に向けて,プログラミング学習,特別支援教育,生徒指導,不審者対応等の校内研修とともに,平成31年度全国学力・学習状況調査(6年生)の結果をもとに,日々の授業を改善することを目的とした校内研修を行いました。この傾向と対策の詳細については,後日お知らせします。
学力調査の意義は,標準化されたテストによって,現在の学力の獲得状況を把握し,日々の授業の改善に役立てることです。したがって,国・県・市との単純な比較をして,一喜一憂するものではありません。令和2年の新学習指導要領を見据えながら,(1)子供が見通しをもって粘り強く取り組み,自らの学習活動を振り返って次につなげる主体的な学び,(2)他者との協働や外界との情報との相互作用を通じて,自らの考えを深める対話的な学び,(3)習得・活用・探究というプロセスの中で,問題発見・解決を念頭に置いた深い学びを日常的な授業で具現化するよう,不断の授業改善に努めていきます。
この「主体的・対話的で深い学び」を実現するには,次の2点を踏まえて子供の「努力する」を引き出すことが重要であると考えます。
 ひとつは,子供たちが目標を達成した自分の姿をイメージするとともに,達成のための具体的な行動目標を明確にすることです。ただ漠然とした目標を掲げて,「がんばる」というかけ声を繰り返すだけでは,子供の主体的な学びにつながりません。たとえば,「算数をがんばる」→「単元テストをすべて70点以上にする」→「家で1時間以上復習する」のように,「目標を設定する」→「何がどうなったら目標を達成できたといえるのかを明確にする」→「そのために自分は何をどうしなければならないのかを具体化する」を明らかにすることが大切です。これは,目標の逆向き設計ともいわれています。子供自身が自己決定・意思決定するとともに,高すぎない目標,低すぎない目標で,努力すれば手の届く到達可能な目標に設定することが重要になります。
 次に,子供たちが「集中する・継続する」ことです。これは,「集中する」ことと「継続する」ことのどちらか一方だけではなく,双方が高い次元で結びつくことです。ノートの字を丁寧に書く,先生の話を正確に聴く,主語と述語をはっきりさせて話すなど,学習活動のひとつひとつを丁寧に行うのです。しかも,このような集中した学習活動が,決して一過性に終わらないように,根気強く続けて行うことが大切になります。和裁においても100枚縫えという教えがあるように,100日集中して継続できれば,少なくとも自分に何らかの向上・進歩が実感できるものと思われます。「努力する」ということは,「集中する・継続する」という土台を伴わなければ,決して成立するものではありません。
客観的・具体的な目標設定と,集中と継続に基づいた努力ができれば,子供は努力によって楽しさを味わい,やがて「努力する」こと自体が楽しくなってきます。段原小学校においては,「努力する」ことを,小学校期の学力形成における基礎・基本と捉え,すべての子供の「主体的・対話的で深い学び」を通して,確かな学力の向上を実現していきます。

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広島市立段原小学校
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