最新更新日:2024/04/25
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卒業式に思う

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 平成30年3月20日(火)、第108回卒業証書授与式。

 本校に着任して6年目にして始めて、7時35分から中庭に出て、登校してくる在校生達を迎えることができました。
 「今日は、卒業式。頑張りましょうね。」「6年生のために頑張ってね。」
 いつもとは、少し違う挨拶後の声掛けに、みんなとってもいい顔で応えていたように思います。
 ある一年生が、「今日も頑張りましょうね。」と声を掛けると、足を止め、私を見ながら、「はい、ちゃんとします!」と応えてくれました。先生方のこれまでの指導と、それに応えようとする子供達の姿勢を象徴しているようで、微笑ましく、また、嬉しく思いました。

 子供達は、これまで、式の練習で、本当によく頑張り、きちんと行ってきました。昨日の、卒業式に向けての掃除や準備でも、心を込めて、体をしっかりと動かしながら、本当に一生懸命に行っていました。そんな姿を見てきた私は、いつの間にか、子供達に「今日は卒業式の本番だね。宜しくね。」と頭を下げていました。特に、次期最高学年としての自覚溢れる態度をとっている5年生に対しては、「今日は宜しくお願いします。」といった調子になっていました。

 式は、皆様の御協力をいただき、厳かで、凛とした雰囲気の中で進めることができました。1時間の間、卒業生は勿論、1年生から5年生まで、とっても立派な態度を保っていました。その姿にお互いに対する親愛と尊敬の念の強さを感じました。

 式が終わった後の、校舎の中で行った6年生の見送り。私は、ちょうど1年生のそばで行いました。並び終わった1年生。みんなとっても素敵な表情でした。私は、「よく頑張ったね!素晴らしかったよ!」と声をかけながら拍手をして歩きました。すると、みんなこぼれるような笑顔で拍手を返してくれました。最後尾までいくと、1年生みんなが拍手を続けている状況でした。頑張ったよという達成感が顔に表れていました。みんなとってもいい顔、笑顔でした。見ているだけで幸せな気持ちになりました。

<校長のお祝いの言葉(概要)>
 六年生の皆さん、卒業、おめでとう。
 今日、皆さんが手にした卒業証書は、「原爆の子の像」に捧げられた折り鶴を再生して作られたものです。皆さんが、ヒロシマの心をしっかりと継承していくことを、そして、私達のふるさとである広島、神崎を愛する気持ちを益々強くしていくことを願っています。
 (中略)
 それでは、これから少しの間、お話ししたいと思います。テーマは、「日本人としての生き方」についてです。
 日本人は、古の時代から、三つのことを大切に生活してきたと言われています。
 一つ目は、私達を産み育てて下さったお母さん、お父さんを愛し、私達の御先祖様を敬い大切にすることです。「神崎っ子の誓い」に「父母を愛し、年上を敬い」とある通りです。
 二つ目は、日本の美しい自然、多くの恵みをもたらしてくれる豊かな自然を大切にし、それを支える大地を畏れ敬うことです。
 そして、三つ目は、この地上に存在する全ての生きものの命の源、豊かさの源である太陽、お日様、お天道様を畏れ敬うことです。

 前に、学校朝会で、外国の人から「日本人ってどんな人ですか?」と尋ねられたら、どう答えますか、と質問したことがありました。
 私は、「日本人は、あったかいお日様のように、丸くて、明るく元気に、豊かに生きる人々。みんなを幸せにすることを願い、その気持ちを思いやりのある行動で示す人々である。」と答えたいと考えています。
 太陽は、人間にとっては永遠とも言える程の永い間、天の法則に従って、決して休むことなく、途切れることなく動き続けています。
 私達の御先祖様達は、そんなお日様を毎朝拝みながら、「どんなに辛く、苦しいことがあっても、決して諦めることなく、お天道様に恥じないまっとうな生活、人のためになる生き方を続けていこう。そうすれば、きっといい日が来る。明るく笑顔で過ごせる日が来る。」と信じて生きてきたのです。

 皆さんは、五年生の時、「神崎っ子の朗唱」で「寒梅」という詩を学びました。寒い季節に咲く梅の花のことですね。

  庭上(ていじょう)の一寒梅
  笑って風雪を侵(おか)して開く
  争わず 又 力(つと)めず
  自(おの)ずから百花の魁(さきがけ)を占(し)む

 凍えるような寒さの続く冬の間、草木は、花を咲かせる暖かい春の日を夢見ながら、じっと風や雪に耐えています。特に今年は、超一級の寒波が日本を襲い、広島も一月から二月にかけて、今までにない寒さが続きました。そんな厳しい天候の中でも、学校の中庭の梅の木は、たくさんの蕾を付け、二月の末には、他の木々に先駆けて、花を咲かせ始めました。凛として澄み渡った寒気の中に、ほのかな香りを漂わせながら・・・。まるで、にっこりと微笑んで、私達を包み込んでくれているかのように・・・。

 これから始まる中学校生活では、新しい友達との出会い、部活動や学校行事など、楽しいことがたくさんあります。しかし、時には、辛く、苦しいことも、きっとあるに違いありません。人間関係に悩むこともあるでしょう。
 そんな時は、この梅の姿を思い起こしてください。辛抱すべき時には辛抱して、できることをやり続けるのです。決して一人ではないということを信じてください。必ず明日が来ることを信じてください。生きることを決して諦めてはなりません。
 そうすれば、このような経験を通して、志をより確かなものにすることができます。「私」という美しい花を咲かせる力を蓄えることができます。そして、苦難の中にあっても、梅の花のように、誰よりも先に春の訪れを告げ、ふくよかな香りで友達を包み込める人になれるのです。

 そのような人を、ピョンチャンオリンピックで、たくさん知ることができました。
その中の一人が、スピードスケート女子500メートルの小平奈緒(こだいらなお)選手です。小平選手は、才能を認められながらも、どうしても一位になれず、長年にわたり、忍耐と苦労を重ねていました。ですから、日本人初の金メダルが決まった瞬間の喜びは、どれ程大きかったことでしょうか。想像もつきません。
 しかし、三連覇を逃し、涙していた長年のライバルであるイサンファ選手に気付くと、小平選手は、彼女のそばに行き、あたたかく抱きかかえながら、やさしく言葉をかけ続けました。その姿は世界中に配信され、多くの人々に感動をもたらしました。
 どんなことがあっても、歩みを止めないならば、いつか必ず希望が生まれるのです。

 皆さんは、今、このように立派に成長し、自分の思いや感情を正しくコントロールし、礼儀正しく行動できるようになりました。
 「学びに向かう力・態度」を身に付け、日々熱心に授業に取り組むようになりました。
運動会や合唱、ドッジボール大会などでは、下級生のよき模範、憧れとなりました。
辛い思いを抱え、悩んでいる友達を何とかしてあげたいと思い、行いや態度で示してきました。
 六年生になり、益々落ち着いた表情や態度で挨拶ができるようになり、毎朝、私を幸せな気持ちで満たし、励まし・支え続けてくれました。
 そんな皆さんを、私は、心から誇りに思い、感謝しています。

 皆さん一人一人が、志を高くもち、良心に従い、世のため、人のために尽くす、よき人生、美しき人生を歩み、生きる真の喜びを味わい知られんことを祈ります。

 美しくあれ
 雄々しくあれ
 そして、負けるな
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