以前にも紹介しましたが、安佐南中学校では保健体育の武道で「なぎなた」を取り入れています。
　２年生では、昨年の経験を踏まえて内容を深め、試合形式の取組ができる段階まで成長しています。
　１年生でも「なぎなた」の授業が始まりました。２年生になると動作と声が揃っている状態となりますが、１年生にとってはなかなか難しいようです。何気ないことですが、「面」「すね」といった声を出すことだけをとってみても、気恥ずかしさが伴い、実際にやってみることはかなり難しいことです。
　でも、２年生が１年生だったときのようすを知っている立場からすると、この１年生もきちんとした所作が身についていくのだと思います。やっているうちに心と体が一致し、技につながります。心技体。これこそ武道のめざすところですね。

　５校時に２年３組の授業をのぞいてみました。
　こちらは２点透視図に挑戦です。１点透視図は、消失点が１つなので比較的描きやすいのですが、２点には多くの人が苦戦しているようです。
　この苦戦の要因こそ小学校までの図画工作と中学校の美術との違いです。より高度な技能に挑戦するのが中学校の美術です。
　そこで「学ぶは真似ぶ」です。技法の世界ですから、周囲の人たちの表現を見てもかまいません。難しい課題であるからこそ、１人でやらなくてもよいという意識が、安佐南中学校のなかに育ってきているように感じます。
　いざというときに１人でできるようになるために、普段はしっかりと周囲の人たちに頼りましょう。

　３年生の理科は、現在、イオンについて学習しています。
　この単元は、しばらくのあいだ中学校ではなく、高等学校に入ってから授業で扱うことになっていたところです。ですから、生徒のみなさんの保護者の方々のなかには、イオンについて習っていない人もいるのではないでしょうか。
　ということで、なかなか難しい単元なのですが、グループにして、互いに頼り合いながら学習が進んでいました。学校は、みんなが集まるところに、その存在意義があります。学校に来ている間は、互いに頼り合いながら、「分かりたい」という強い意志を持って頑張りましょう。