全国の最近の新型コロナウイルス感染症の拡大状況や昨日の広島県での1日当たりの感染者発表数が46人と過去最多となった状況からすると「いつ、誰が」感染してもおかしくない状態になっています。
このような状況の中で、身近なところで感染者が判明した場合、生徒は不安になり様々な反応を示す可能性があります。保護者の皆様にもお子様のこころに寄り添いながら冷静に対応していただくようお願いいたします。中学校としても「最善を尽くして」対応しますので、御理解と御協力をお願いいたします。
1.感染者が出たことによるお子様が起こす可能性がある反応
〇感染者が誰であるかの詮索
感染者が出た学校でも多くの憶測、うわさ、SNSによる拡散等によりたくさんの弊害が起きています。
〇感染者に対する個人攻撃
自分自身の生活が奪われることへの怒りから感染者にいわれのない非難が浴びせられます。
〇自分自身も感染しているかもしれない不安感
このような反応の背景にあるのは、未知のウイルスに対する不安感、恐怖心です。不安感や恐怖心をしっかり受け止め、「正しくおそれ」、対策をしっかり取れば大丈夫だという安心感を伝えましょう。
中学校も文部科学省から発出された「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル〜「学校の新しい生活様式」〜」に従い、必要な感染症予防対策をとって対応しています。
2.感染者・感染が疑われるお子様へのケア
○お子様への対応とケア
感染症という自分ではどうしようもないできごとに直面したとき、精神的に不安定になるのは特別なことではなく、自然なことであることや自分を責める必要がないことを伝えましょう。
差別や偏見を防ぐために、一人一人が落ち着いて冷静に考え、行動することが大切です。不確かな情報、うわさやデマ、偏見、いじめ、SNSでの拡散等による感染者への誹謗や中傷などの攻撃を決して許さない強い気持ちを持たせましょう。
〔参考資料:日本臨床心理士会 災害・事件・事故後の子どもの心理支援研究会〕
詳しくは、こちらから
生徒や教職員に感染者が出た場合の対応について