臨時休校やいつもと違う生活が続いているこうした状況の中で、子どもが抱えている可能性があると思われるストレスとその対応についてお知らせします。
子どもは一見して見えている以上に過敏で不安になりやすいことがあることを理解し、安心感を与えることが基本的な対応で大切と言われています。人は安心や安全を脅かす出来事を体験すると、心や身体にさまざまな反応(ストレス反応)が現れることがあります。多くは一時的なもので、家族などに受け止めてもらえたりすることで自然に落ち着いていきやすくなります。
1.不安や恐怖による行動の変化
【イライラ・怒りっぽい・甘え(赤ちゃん返り)・ワガママ】
・いつもと違う生活を送ることでストレスを感じ、落ち着いた行動が取りにくくなります。行動の制限やいつもと違うメリハリのない生活を送ること、マスクや手洗いのことなど気を付けないといけないことでのストレスにより、そうした行動が現れます。
2.生活の変化によるストレス
【体調不良・眠りにくい・食欲低下orダラダラ食べる】
・休校に伴い、生活リズムが乱れがちになったり運動不足になったりします。そのため、体調不良が起きやすくなったり、熟睡できにくくなったり、ダラダラ食べることが増えたりします。大人も同様ですが、家族内で増幅しあわないように気を付けましょう。
3.未知で目に見えないウイルスに対する不安と恐怖
【不安な気持ちになる・急に泣きたくなる・無気力・怖い夢を見る・一人が怖い】
・未知であるゆえに、不確かな情報が流れ、過度な緊張感を抱える恐れがあります。特に子どもはTVやネットなどから過度で過激な情報の影響を受けやすくなります。同じような情報を繰り返し受けることで、情緒がさらに不安定になります。メディアからの情報を大人がうまく遮断することも必要です。
◎関わりのヒント
1.感染予防の方法は、一般的な風邪の予防と基本的には同じです(厚生労働省HP)。落ち着いて、今できる予防に取り組みましょう。
2.早寝早起き・バランスのとれた食事・学習・お手伝い・適度な運動。普段通りの生活を心がけましょう。
3.家庭の中での過ごし方を話し合い、生活リズムが崩れないように気を付けましょう。
4.親子でともに時間を過ごせるときは、できるだけリラックスする時間を共有しましょう。
5.不安になっている子どもには、繰り返し安心感をあたえる言葉をかけましょう。
6.TVやインターネットの情報過多にならないように配慮しましょう。
☆そうはいってもなかなかできないことも多いと思います。そんな時に、家族で「あ〜、こんな時ってイライラしやすくなったり、不安になったりするもんだね!」と、話題にすることだけでも、分かってもらえているとお互い安心しますよね・・・。
※先日お伝えしたミニバラ、咲きました!かわいいです!たくさんの子どもたちに見てもらいたかったなあ・・・。