明日からの臨時休業に向け,今日の朝,放送による学校朝会がありました。学校長と生徒指導主事からの話がありました。生徒指導主事の光田教諭からは,「心の病気」にならないために,学校で配った「休校中のくらし」という予定表を使って,休業期間中の自分の生活を整えよう,という話でした。学校長の話を,以下に紹介します。
学校長の話
新型コロナウイルスによる病気を防ぐため,今日の午後から学校は休校になります。皆さんの活躍する姿を見ることができないことを,とても残念に思います。ですが,これは皆さん一人一人の『命』を守るために,どうしても行う必要があります。
皆さん一人一人の命は,自分だけのものではありません。皆さんを思う家族の方々が,皆さんを大切に育ててきたからこそ,今があります。
また,皆さんは,これから宇品の街で,広島の街で,日本の国で,世界の国々で活躍し,新しい社会を創り出していく人です。
皆さんの命を守るということは,これからの未来を守ることでもあります。皆さんの命と未来を守る。だからこそ,新型コロナウイルスによる病気で,皆さんを苦しませるわけにはいかないのです。そのため,学校は休校となります。
私はお笑いが好きで,特に志村けんさんのファンでした。小さい頃から志村けんさんのギャグを見て笑っていました。志村けんさんのギャグを見ると,嫌なことも吹っ飛んでいきました。その志村けんさんが新型コロナウイルスによる病気で亡くなりました。とても悲しく,寂しくなりました。
志村けんさんには様々なギャグあるのですが,なかでも有名なのが『バカ殿様』です。このバカ殿様は,1年に1回か2回しかテレビで放送されませんでした。何故だかわかりますか,どんなバカ殿様だったら,お客さんが笑ってくれるのかを考える時間が志村さんには必要だったからなんです。
バカ殿様の撮影が始まる半年から1年間をかけて,志村さんは,いろんな人を観察したり,たくさんのビデオを夜遅くまで見たり,いろんな種類の音楽を聴くなどしてアイデアを生み出す勉強を,たくさんの時間をかけてしていました。
バカ殿様の撮影の時も,志村けんさんは一緒に出演される方に,優しい声をたくさんかけて出演される方が安心されるように努めておられました。
志村けんさんは,バカではなく,とっても努力をしている。心優しい超一流の人だったんです。
志村けんさんは,志村けんさんを大切に想う人たちに,努力することの大切さや新型コロナウイルスはあっという間に命を奪ってしまう恐ろしい病気であることを教えてくれたように思います。
皆さんは,新型コロナウイルスから自分の命を守るために,先生から教えられたことを守り,お家で過ごしてください。そして,本を読んだり,勉強をしたり,お家の手伝いをしたりして,少しでも自分を高める努力をしてほしいと思います。
5月7日,皆さんの元気な顔を見ることを楽しみにしています。