最新更新日:2024/06/18
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子どもに自己実現力を

私だけの絵本!

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 特別支援学級の子どもたちがオリジナル絵本をつくりました。
 それぞれの心に残った運動会の場面を取り出し,自分の思いを想起して言葉で表し,吟味して文章にしました。大きな写真でページを飾り,できあがった文章を貼り付けて魅力的な写真絵本ができあがりました。
 色鉛筆で描いた可愛い表紙も取り付け,大満足です。友だちに嬉しそうに見せて歩いて回っています。勿論,校長室にも来てくれました。
 恥ずかしそうに記念写真をぱち〜り。
 「えみふる」 です。

言葉を育む

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 広島県国語教育研究大会 芸北・北部大会に参加しました。
 「きつつきの商売」「おばあさんのすーぷ」などで有名な児童文学作家 林原 玉枝 先生の講演を拝聴しました。先生のお話しになる言葉は一つひとつがとても温かく,お人柄が伝わります。勉強になるのは勿論ですが,講演後に優しく大らかな気もちになりました。私たちは林原先生のように言葉を使うことのできる「言語主体」を育成しなければならない,という理想を得ることができました。

 では,温かな言葉,相手に気もちよく伝えることができる言葉とは何か。講演の中で先生から少し手がかりをいただいています。

「言葉を育むことは心と体を育むこと。」
 子どもの生活環境やかかわり合う大人のもたらす言語環境によって,子どもは美しい日本語を獲得していくものです。「大人に愛されていた記憶」が子どもにとって最も大切なものなのです。
 このように仰いました。

「大人に愛されていた記憶」
 学校において,それは授業づくりそのものではないか。学級づくりを言うのでないか。そう考えました。子どもたちの向上心・知的好奇心を満足させる授業,子どもたち一人ひとりの居場所のある学級づくり。それが「学校で愛されていた記憶」でしょう。

 優しい言葉の中にも奥の深いお話でした。


相手を思うギターづくり

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 似島にギター工房を構え,オリジナルのギター製作をなさっている 
向江 良太 先生にお越しいただき,子どもたちに特別授業をしていただきました。
 向江先生は似島出身で,高校在学中にギターづくりに関心をもち,日本の学校でギターづくりを学んだ後は単身カナダの名工に弟子入りして技術を磨き,故郷に帰って工房を開かれました。1つのギターをつくるのに2か月。現在は年間8本が限度というこだわりの仕事をなさっています。
 授業では,ギターづくり工程の写真や実物の工具,型枠,材料など,沢山の資料をご用意くださり,子どもたちに分かりやすく教えてくださいました。
 ギターづくりの材料となる木材は,パーツの特性によって世界各地のものを取り寄せて加工し,組み立てるそうです。できあがったギターはどれひとつ同じものはないと説明されました。というのは,お客様の好みや要望の音色や形態,ギターが使用される場や状況(仕事,趣味,音楽教室など)に応じて作成していくためです。加えて,お客様が住んでいる地域(楽器が使用される場所)によって,気温や湿度による膨張や収縮,音色の変化が生じることも配慮してつくりあげると仰いました。
 ギターを受け取り,使う人のことを細かくイメージして満足していただける一本を創りだしていく。
 言葉の使い方の理想と同じだなと思いました。

 向江先生,ありがとうございました。

似島保育園 生活発表会

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 今年も似島保育園の生活発表会にお招きいただきました。
 可愛さ弾ける発表会で,子どもたちから元気をたくさん分けてもらいました。

 似島の各校園はどこも少人数ですから,運動会にせよ,文化祭・生活発表会,全ての行事・学習活動において子どもたちは出演しっぱなしで大変忙しい。更に子どもそれぞれに得手・不得手,課題もあるのですが,常に全力で取り組んでいる姿がとても爽やかに感じられます。
「自分がやらなければならない。」
という状況が当たり前です。ある意味,子どもたちにとっては活動の必然性に恵まれていると言えます。
 加えて,似島保育園の生活発表会では,子どもたち個々の能力や発達段階,実態に応じて場面づくりや役割分担をしたり,一人ひとりが等しく輝くような道具や衣装を用意したりなど,意欲・関心を高める細やかな指導・支援がなされています。
 今回の生活発表会でも,子どもたちは自分の出せる精一杯の声を出して表現をしようとしていました。大勢の前で,しかも舞台で声を出すというのはなかなか難しいことです。似島保育園の先生方の継続した取組があってこその成果だと思います。
 子どもたちの姿から,取組の過程から,今年も学ぶことの多い発表会でした。

緊張感

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 早朝,小富士の稜線が碧空に映えています。
 空気の澄んだ気もちのよい季節になりました。雲もない青い空を見ていると地上での出来事が小さなことのように感じてしまいます。
 しかし,今夏も想定外の水害や風害,痛ましい火災や交通事故など,心を引き千切られそうな多くの出来事は決して小さなことでもなければ,心から消え去るものでもありません。この島も昨年の土砂災害で大きな被害があったばかり。あちこちにある傷跡は,簡単には癒えません。
 
 昨日,地震・津波の避難訓練を行いました。広島市で唯一,瀬戸内海の小島にある似島小学校・似島中学校と本校は津波の心配が大きな学校です。広島市のハザードマップでは液状化の危険地域にも挙げられています。考え得る様々なケースに応じて,限られた条件の中で最善の対応を探りながら訓練を行っています。
 避難訓練のとき常に意識しているのは,ひとりの人間として個人として可能な災害対応とは何か,ということです。子どもであれ大人であれ,自分の意志で活動することのできる者に必要なのは「緊張感」だと考えています。
 社会的な生活を営むことが最も大きな特性である人間は,自分のテリトリー,つまり家庭を一歩出た瞬間から大なり小なり緊張感をもって過ごしています(家庭には家庭の緊張感がありますが,家庭外のそれとは大きく異なるのが一般的でしょう)。それが公共性であり,様々な道徳性,規範意識などと呼ばれているものでしょう。学校は人間が幼い時期から社会性の中で緊張感とその持続を学ぶことができる機関であり,集中力とか忍耐力という言葉で評価されています。
 避難訓練というのは災害に対応する際の緊張感を意識し,高め,持続するスキルを高める場だと考えています。「おはしも(おさない,はしらない,しゃべらない,もどらない)」で表される心構え,東北で言い伝えられる「津波でんでんこ(津波のときは互いを信じ,それぞればらばらで構わないから自分の身を守る,逃げる,みんな逃げていると信じる)」など,様々な教訓があります。全ての指導は緊張感を高め,例え想定外のことが起きても指示を聞いたり,冷静に判断したりすることができるためになければならない。本校に赴任して強くそう考えるようになりました。
 避難訓練の振り返りの中で,子どもたちには,「緊張感」を身に付け,持続する力が人として生きていく上でとても大切なのだということ,日頃の授業態度,教室移動,式や行事などへの取組など,学校生活でのいろいろな場面で緊張感をもって過ごす練習ができることを話しました。

知るということ

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 10月初旬のことです。学園桟橋前公衆トイレ横の銀杏の木に,いつの間にか大きなキイロスズメバチの巣ができあがっていました。先日も三原市で小学生が被害に遭ったばかり。本校の子どもたちも勿論ですが,似島少年自然の家を利用する方々,島に散策や釣りに来る方々の安全確保のために,早速関係機関に駆除をお願いしました。

 それにしても立派な巣です。バスケットボールより大きいくらい。
 キイロスズメバチにも彼らの生活があります。特にハチは非常に完成された機能的な社会を形成しています。役割分担が明確で,その役割だけを果たすために生きている。厳しい社会でもあります。彼らにどれくらいの意思・思いがあるのかわかりませんが,きっとそれぞれの個体にドラマがあるのだろうなと想像します。
 しかし,私たちが彼らを意識するのは目の前に現れたときのみ。そして危険であるという一言でやたら殺虫剤を撒いたり速やかな駆除を要請したり。目の前から消し去ることにだけ懸命になり,知恵を働かせます。したがって,私たちがキイロスズメバチについての知識として得るものは,その危険性,効果的な撃退法・駆除法など,自分の敵という観点からのみです。これでは十分に彼らのことを知り得たとは言いがたい。
 キイロスズメバチに限らず,世の中に存在するすべての事物・事象には様々な顔があり,背景があります。芝居がかった言い方をすれば,それぞれのドラマがある。キイロスズメバチが人間にとって危険な生き物であるというのも真実ですし,秩序の整った機能的な社会を形成した合理的な生き物であることも真実でしょう。家族同士の愛情のようなものすら存在するかもしれません。身体の機能的な面から見ると,昆虫界の頂点に近い美しいものだという見方もあるでしょう。
 子どもたちの教育に携わる立場にある私たちは,常に多角的・多面的なものの見方・とらえ方ができるように意識していなければならないと考えました。

小中合同校内授業研究

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 今回は,幟町小学校から 久保暢子 先生 をお招きし,校内授業研究会を行いました。特別支援教育の観点から,複式高学年社会科の授業実践を基に小中学校の全教職員で協議しました。
授業者が「社会科の教材研究が楽しかった。」というほど熱心に準備に取り組み,子どもたちもそれに一生懸命応えました。課題はありますが,「やってよかった。」と思える実践になりました。
 久保先生のご指導・ご助言の中で,「個への支援が全体の力につながるように(全体へ生かされる個への支援)」「全体への支援が個の力に還るように(個へ届く全体指導)」という言葉が心に残りました。子どもたちのひらめき,気づき,呟き,発言を如何に価値付けするか。全体を引き上げる評価のために,どれだけ準備をし,どれを選び準備して,どれを捨てるのか。改めて教材研究の大切さ,評価につながる見とりの重さに気づきました。
同時に,久保先生ご自身の温かい言葉や振る舞いから,私たち教職員への「合理的な支援」を感じました。

 久保先生ありがとうございました。
 教職員みんな一緒に,階段をひとつ上りました。

準備

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 花壇を彩ったマリーゴールドがその役割を終え,再び業務員が丁寧に土づくりをしてくれています。来春に咲かせるチューリップのために。
 新年度までまだ5か月ほどあります。秋の深まりもまだ中途で,昼間はシャツ一枚でも汗ばむことがあるこの時期に,業務員は来春を迎える花壇のイメージをしています。念入りに耕され,ふわふわになった土に植えられたチューリップの球根は,冬の寒さをやり過ごしながら芽生えに備え,水温むころに顔を出し,4月には新入生を色とりどりに迎えてくれるに違いありません。
 そのための準備。
 見通しをもった取組というのは,このように具体的にイメージをもつことができることから始まるのだ,と改めて気づかされます。

続・運動会4

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 最後の種目は,小中学校・高等養護部全員による綱引き。
 力が入りました。
 熱戦でしたが白の勝ち。

 今年の優勝は白組でした。

続・運動会3

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 今年も迫力のあった高等養護部の皆さんの「高養ソーラン」。
 日に日に上達する姿が素敵でした。
 「こころをひとつに」全力で踊りきりました。

続・運動会2

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 デカパンツ競争に大玉ころがし。
 教職員も全力です。

続・運動会1

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 雨で順延になった運動会の競技種目を行いました。
 観客は少しだけでしたが,力いっぱい走り,投げ,引っ張り,声を出してへとへとになるほど頑張りました。

 本校は全員がリレーを走ります。
 選手リレーもあります。
 今年は接戦のいい勝負でした。 

雨の中の運動会

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 久しぶりの更新になりました。
 先日,平成31年度秋季大運動会を行いました。
 今年度は天候との闘いでした。週間予報があまり芳しいものではなく,運動会前日からの雨に開催が危ぶまれました。雨は上がるという当日の予報を信じ,早朝よりグラウンドやテントに溜まった水の除去,土入れ,整地やラインの補修など,高等養護部の生徒や職員の皆さんにも助力をいただきフル回転で準備しました。やがて遠くで雷が聞こえ始めましたが,一縷の望みにすがって体育館で表現種目のみ行うことで天候回復を待ち,その後グラウンドに出て競技種目を実施する計画に切り替えました。
 無情にも雨音は次第に大きく,グラウンドは完全に水浸しになり,競技種目の延期を余儀なくされました。

 どんなに一生懸命努力し準備しても,自分の力の及ばないことが原因して,思ったような成果が出せなかったり,取組を諦めざるを得なかったりすることはよくあります。
 日本中を盛り上げているラグビーワールドカップでもそういう事例がありました。日本のラグビーのシンボリックタウンとして,この大会を何年も心待ちにし,東日本大震災の復興の証としても,その発信も担って,釜石市は一丸となって招致に取り組み,準備を続けていました。
 しかし,大きな被害をもたらした台風15号のため,安全面からも予定されていた試合は中止になってしまいました。地元の方々の落胆は大きく,勿論何よりも予選突破を目指して闘っていたチームの選手たちは絶望し,肩を落としたでしょう。
 翌日,地元の方々が泥や災害ごみの片付けに追われているところへ,その試合が中止になったチームの選手たちが援助にやってきたことはテレビや新聞に大きく取り上げられましたので,皆さんもよくご存じだと思います。彼らラガーマンの本当の強さ,気高さを見たように思いました。
 普段の暮らしの中で思うとおりになることは,寧ろほとんどありません。そのときどう考え,どう振る舞うのか,人としての有様,生きる力,集団としての質がそこに表れる。

 開会式で子どもたちにそのような話をして,体育館での運動会表現種目に力いっぱい取り組みました。

組体操の一歩目

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 運動会の定番のひとつであった組体操への取組が大きく変化しています。規模の大小に限らず事故が多いこと,危険度の高い内容があったことなどを精査し,組体操を取り止めて他種目に変更した学校も少なくありません。実施を継続している学校でも組体操内容の大きな見直しを行い,子どもの安全を十分に担保し綿密な計画の下で取り組みを進めています。本校でも組体操を含めたいわゆる「表現」種目は,子どもたちの実態を把握し,体力的な面や関心・意欲なども配慮して,全員が輝くような取組を目指しています。
 その第一歩が「ラジオ体操」。
 背筋を伸ばし,手足の指先まで意識して,正しい姿勢で体幹を整える。その基礎・基本として練習を進めています。日頃はセルフコントロールが難しい子どもたちも,10月19日のゴール目指して適度な緊張感をもった練習に取り組んでいます。

運動会に向けて

 運動会の取り組みが始まりました。本校の運動会は似島学園との共催です。
 高等養護部の皆さんは作業訓練の一環として,日頃に増してグラウンドを中心に校内外の環境整備に取り組んでくださっています。たくさんお出でになるお客様のことも考え,草刈りや木の剪定,大きな排水溝の清掃まで,幅広く活動中です。
 写真の作業は,グラウンドに入れる砂をふるいにかけ,小さな石を除去し,細かい砂粒にしているところです。男子は草抜きにも取り組んでいます。
 放課後何日かかけて児童・生徒全員で,自身の活動する足下から丹念に固めていく。本校の半ば伝統的な作業工程です。昨年度から一部の競技種目を除いて,靴を履いて種目に臨むようになりましたが,「運動会を創る」という視点から,今年度も高等養護部の皆さんと一緒に心血を注いだ準備に取り組んでいます。


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給食の机

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 給食の地場産物はピーマンです。苦手な子どもも多いのですが,肉と一緒によくかんで食べていました。
 以前紹介した給食机の2年生用を設置することができました。低学年は揃って姿勢良く食べています。机の高さを変えただけなのですが,足もきちんと床に付いて,多くの子は背筋もすうっと伸びました。器をもつ手もよく上がるようになりました。
 環境を整えることの効果は大きいものです。一度に全部揃えることはできないのですが,中学年にも導入できれば,と考えています。

生きものの色

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 港の近くで,きらきらと輝くような美しい色に目を奪われて覗き込むと,蛍光色のような鮮やかな黄緑色を身にまとった芋虫が一匹。こんなに目立つ色では外敵に見つかってしまうだろうに,と要らぬ心配をしながら,しばらくその色に魅入られて立っていました。
 日頃,掲示物をつくったり書作品をつくったりするときに,美しい色,気もちのよい色を心がけているのですが,自然の色には絶対に敵わないと改めて悟りました。
 それにしてもどうしてこうも全身から美しい色が出せるのでしょう。どういう経緯で人を立ち止まらせる魅力ある色になれるのでしょう。これから成虫となって美しく羽ばたく準備の色なのか,彼の生命力そのものの色なのか。自然の色というものはそういうものなのかもしれません。ふっと,東京書籍6年の教材だった「ばらの谷」(高山貴久子・著)を思い出しました。
 無心に努力して,懸命に生きて,誰から見ても美しく輝いて見えるような内面を磨きたい。そういう気もちにさせてくれた朝の芋虫でした。

レジリエンスを高める

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 子どもたちが元気に,そして穏やかに学校に登校し,似島学園小学校・似島学園中学校の日常が戻ってきました。
 私たち教職員は夏季休業中に様々な形で校務や研修に取り組み,9月からの教育活動に備えてきました。
 8月末には,毎年複数回講話をしていただいている 特別支援教育士・スーパーバイザー 渡部 徹 先生に,今回も貴重なご講話と,ASSESSによる本校児童・生徒の具体的な分析や指導上のアドバイスをいただきました。
 渡部先生は,長年愛媛県の小学校教育にご尽力なさり,校長退職後も特別支援教育のエキスパートとして,愛媛県内だけでなく広く県外の学校や団体にまで指導・助言を請われ,忙しく飛び回っていらっしゃいます。
 その中でも寸暇を惜しんで,常に教育の最新動向,特別支援教育に関する情報を探り,精力的に研究されています。講話だけでも年2回はお話をうかがう機会がありますが,先生のお蔭でそのたびに新鮮な学びと出会うことができます。
 今回は,学習指導要領の改訂に伴って学校教育が目指すべきこと,子どもの言葉の獲得を視点に,家庭教育・学校教育が子どもの言語能力の発達にどのように寄与するか,あるいはすべきかについて教えていただきました。また,レジリエンス(精神的回復力,立ち直る力,弾力性)の重要性と,その力を伸ばすための指導・支援のあり方について丁寧に解説してくださいました。
 「他人とうまく折り合う」ことと「自分とうまく折り合う」ことを連関させる。現実と向き合い,失敗したときや思い通りにならなかったときに感情をコントロールして,ストレスに対処していく。そういったスキルを育成する視点を生徒指導の取組の中に組み込んでいかなければならないと考えました。
 渡部先生,次回も楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

盆法要

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 今年も盆法要の日が来ました。
 校内を清掃して法要のための環境を調え,桟橋から流すための灯籠づくりに取り組みました。
 「いのちの塔」の前でお経をあげ,手作りの灯籠に灯を入れてグラウンドを回りました。
 74年前,この似島で心ならず亡くなった被爆者の方々,似島学園に在籍・勤務し,心を寄せ,先立った方々の御霊を念い,平和な社会の創造を誓いました。

楽しく力のつく授業を求めて

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 インクルーシブ教育推進のための校内研修として,山口市立良城小学校から宮野大輔先生をお招きし,授業のユニバーサルデザイン(UD)実践のための講話をしていただきました。
 御自身の実践をもとにしたわかりやすい講義,ロールプレイを活用した楽しい事例提示,明日からすぐに実践できそうな指導・支援の手立て……。できればここに詳しく,事細かく紹介したいくらいです。本校教職員の質問を含めて3時間を全く感じさせない,充実した研修になりました。
 何より感じたことは,宮野先生がこれまでの教員としての経験を通して,他の誰よりも,子どもたちと真正面から向き合い,苦しみ,悩み,何とかして目の前の子どもたちに力をつけたい,学ぶことの楽しさを共に味わいたいと,真剣に考え続けていらっしゃったこと。そして今もそれに熱中している,その熱意です。
 先生は,授業UDの講演をあちこちから要請され,夏季休業中も忙しく飛び回っていらっしゃるそうですが,決して今の御自身の授業に満足されてはいません。そもそも,授業UDの実践に取り組まれたのも,目の前の子どもたちのため。どんなに優れた理論や実践も,全て子どもたちのためです。
 私たちにまだ何が足らないのか,明確に示していただいたと思います。

 宮野大輔先生,ありがとうございました。

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