最新更新日:2025/07/22
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子どもに自己実現力を

知るということ

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 10月初旬のことです。学園桟橋前公衆トイレ横の銀杏の木に,いつの間にか大きなキイロスズメバチの巣ができあがっていました。先日も三原市で小学生が被害に遭ったばかり。本校の子どもたちも勿論ですが,似島少年自然の家を利用する方々,島に散策や釣りに来る方々の安全確保のために,早速関係機関に駆除をお願いしました。

 それにしても立派な巣です。バスケットボールより大きいくらい。
 キイロスズメバチにも彼らの生活があります。特にハチは非常に完成された機能的な社会を形成しています。役割分担が明確で,その役割だけを果たすために生きている。厳しい社会でもあります。彼らにどれくらいの意思・思いがあるのかわかりませんが,きっとそれぞれの個体にドラマがあるのだろうなと想像します。
 しかし,私たちが彼らを意識するのは目の前に現れたときのみ。そして危険であるという一言でやたら殺虫剤を撒いたり速やかな駆除を要請したり。目の前から消し去ることにだけ懸命になり,知恵を働かせます。したがって,私たちがキイロスズメバチについての知識として得るものは,その危険性,効果的な撃退法・駆除法など,自分の敵という観点からのみです。これでは十分に彼らのことを知り得たとは言いがたい。
 キイロスズメバチに限らず,世の中に存在するすべての事物・事象には様々な顔があり,背景があります。芝居がかった言い方をすれば,それぞれのドラマがある。キイロスズメバチが人間にとって危険な生き物であるというのも真実ですし,秩序の整った機能的な社会を形成した合理的な生き物であることも真実でしょう。家族同士の愛情のようなものすら存在するかもしれません。身体の機能的な面から見ると,昆虫界の頂点に近い美しいものだという見方もあるでしょう。
 子どもたちの教育に携わる立場にある私たちは,常に多角的・多面的なものの見方・とらえ方ができるように意識していなければならないと考えました。

小中合同校内授業研究

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 今回は,幟町小学校から 久保暢子 先生 をお招きし,校内授業研究会を行いました。特別支援教育の観点から,複式高学年社会科の授業実践を基に小中学校の全教職員で協議しました。
授業者が「社会科の教材研究が楽しかった。」というほど熱心に準備に取り組み,子どもたちもそれに一生懸命応えました。課題はありますが,「やってよかった。」と思える実践になりました。
 久保先生のご指導・ご助言の中で,「個への支援が全体の力につながるように(全体へ生かされる個への支援)」「全体への支援が個の力に還るように(個へ届く全体指導)」という言葉が心に残りました。子どもたちのひらめき,気づき,呟き,発言を如何に価値付けするか。全体を引き上げる評価のために,どれだけ準備をし,どれを選び準備して,どれを捨てるのか。改めて教材研究の大切さ,評価につながる見とりの重さに気づきました。
同時に,久保先生ご自身の温かい言葉や振る舞いから,私たち教職員への「合理的な支援」を感じました。

 久保先生ありがとうございました。
 教職員みんな一緒に,階段をひとつ上りました。

準備

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 花壇を彩ったマリーゴールドがその役割を終え,再び業務員が丁寧に土づくりをしてくれています。来春に咲かせるチューリップのために。
 新年度までまだ5か月ほどあります。秋の深まりもまだ中途で,昼間はシャツ一枚でも汗ばむことがあるこの時期に,業務員は来春を迎える花壇のイメージをしています。念入りに耕され,ふわふわになった土に植えられたチューリップの球根は,冬の寒さをやり過ごしながら芽生えに備え,水温むころに顔を出し,4月には新入生を色とりどりに迎えてくれるに違いありません。
 そのための準備。
 見通しをもった取組というのは,このように具体的にイメージをもつことができることから始まるのだ,と改めて気づかされます。

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広島市立似島学園小・中学校
住所:広島県広島市南区似島町長谷1487
TEL:082-259-2311