最新更新日:2024/09/25 | |
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運動会に向けて
運動会の取り組みが始まりました。本校の運動会は似島学園との共催です。
高等養護部の皆さんは作業訓練の一環として,日頃に増してグラウンドを中心に校内外の環境整備に取り組んでくださっています。たくさんお出でになるお客様のことも考え,草刈りや木の剪定,大きな排水溝の清掃まで,幅広く活動中です。 写真の作業は,グラウンドに入れる砂をふるいにかけ,小さな石を除去し,細かい砂粒にしているところです。男子は草抜きにも取り組んでいます。 放課後何日かかけて児童・生徒全員で,自身の活動する足下から丹念に固めていく。本校の半ば伝統的な作業工程です。昨年度から一部の競技種目を除いて,靴を履いて種目に臨むようになりましたが,「運動会を創る」という視点から,今年度も高等養護部の皆さんと一緒に心血を注いだ準備に取り組んでいます。 給食の机以前紹介した給食机の2年生用を設置することができました。低学年は揃って姿勢良く食べています。机の高さを変えただけなのですが,足もきちんと床に付いて,多くの子は背筋もすうっと伸びました。器をもつ手もよく上がるようになりました。 環境を整えることの効果は大きいものです。一度に全部揃えることはできないのですが,中学年にも導入できれば,と考えています。 生きものの色日頃,掲示物をつくったり書作品をつくったりするときに,美しい色,気もちのよい色を心がけているのですが,自然の色には絶対に敵わないと改めて悟りました。 それにしてもどうしてこうも全身から美しい色が出せるのでしょう。どういう経緯で人を立ち止まらせる魅力ある色になれるのでしょう。これから成虫となって美しく羽ばたく準備の色なのか,彼の生命力そのものの色なのか。自然の色というものはそういうものなのかもしれません。ふっと,東京書籍6年の教材だった「ばらの谷」(高山貴久子・著)を思い出しました。 無心に努力して,懸命に生きて,誰から見ても美しく輝いて見えるような内面を磨きたい。そういう気もちにさせてくれた朝の芋虫でした。 レジリエンスを高める私たち教職員は夏季休業中に様々な形で校務や研修に取り組み,9月からの教育活動に備えてきました。 8月末には,毎年複数回講話をしていただいている 特別支援教育士・スーパーバイザー 渡部 徹 先生に,今回も貴重なご講話と,ASSESSによる本校児童・生徒の具体的な分析や指導上のアドバイスをいただきました。 渡部先生は,長年愛媛県の小学校教育にご尽力なさり,校長退職後も特別支援教育のエキスパートとして,愛媛県内だけでなく広く県外の学校や団体にまで指導・助言を請われ,忙しく飛び回っていらっしゃいます。 その中でも寸暇を惜しんで,常に教育の最新動向,特別支援教育に関する情報を探り,精力的に研究されています。講話だけでも年2回はお話をうかがう機会がありますが,先生のお蔭でそのたびに新鮮な学びと出会うことができます。 今回は,学習指導要領の改訂に伴って学校教育が目指すべきこと,子どもの言葉の獲得を視点に,家庭教育・学校教育が子どもの言語能力の発達にどのように寄与するか,あるいはすべきかについて教えていただきました。また,レジリエンス(精神的回復力,立ち直る力,弾力性)の重要性と,その力を伸ばすための指導・支援のあり方について丁寧に解説してくださいました。 「他人とうまく折り合う」ことと「自分とうまく折り合う」ことを連関させる。現実と向き合い,失敗したときや思い通りにならなかったときに感情をコントロールして,ストレスに対処していく。そういったスキルを育成する視点を生徒指導の取組の中に組み込んでいかなければならないと考えました。 渡部先生,次回も楽しみにしています。よろしくお願いいたします。 盆法要校内を清掃して法要のための環境を調え,桟橋から流すための灯籠づくりに取り組みました。 「いのちの塔」の前でお経をあげ,手作りの灯籠に灯を入れてグラウンドを回りました。 74年前,この似島で心ならず亡くなった被爆者の方々,似島学園に在籍・勤務し,心を寄せ,先立った方々の御霊を念い,平和な社会の創造を誓いました。 楽しく力のつく授業を求めて御自身の実践をもとにしたわかりやすい講義,ロールプレイを活用した楽しい事例提示,明日からすぐに実践できそうな指導・支援の手立て……。できればここに詳しく,事細かく紹介したいくらいです。本校教職員の質問を含めて3時間を全く感じさせない,充実した研修になりました。 何より感じたことは,宮野先生がこれまでの教員としての経験を通して,他の誰よりも,子どもたちと真正面から向き合い,苦しみ,悩み,何とかして目の前の子どもたちに力をつけたい,学ぶことの楽しさを共に味わいたいと,真剣に考え続けていらっしゃったこと。そして今もそれに熱中している,その熱意です。 先生は,授業UDの講演をあちこちから要請され,夏季休業中も忙しく飛び回っていらっしゃるそうですが,決して今の御自身の授業に満足されてはいません。そもそも,授業UDの実践に取り組まれたのも,目の前の子どもたちのため。どんなに優れた理論や実践も,全て子どもたちのためです。 私たちにまだ何が足らないのか,明確に示していただいたと思います。 宮野大輔先生,ありがとうございました。 「全うする」ということ作業音を我慢するといった小さな忍耐をしながら室内で仕事をしている私たちには想像もつかないのですが,これだけの状況でも工事関係者のみなさんは「できない」「無理」とは絶対仰いません。私たちに工事の説明をされるときも,「ご迷惑をおかけするのですが」という枕詞を何度聞くことか。工期には相当な無理があり,いかんせん古い校舎や一部民間から譲り受けた建物であることから,突発的な,あるいは想定外の難題が次々と勃発する中で,自分たちにできること,何とか解決する方法を模索し,企画・提案し,実行する。勿論,学校施設を使って仕事している私たちにとっては,びっくりすることや不都合もあるのですが,日々請け負った仕事を完遂するために懸命に作業に励んでいる工事関係者のみなさんには本当に頭が下がる思いです。 職務を全うする。 責任をとる。 短い言葉ですが,その本当の意味や具体的な取組,とるべき姿勢・態度について教えていただく毎日です。 幼小交流会小学生の先導で5つのグループに分かれ,いろいろなゲームなどを楽しみました。私も楽しそうな絵本を選んで,読み聞かせを行いました。天候とにらめっこだったこともあり,急な予定の変更になったのですが,ゲームの説明や読み聞かせを聞く態度がとても落ち着いていて,穏やかな楽しい時間を過ごすことかできました。 来年は是非,プールで身体をたくさん動かしましょう。 水泳記録会表彰式最後の全校集会で先日行われた水泳記録会の表彰を行いました。標準記録を突破した種目に対して表彰を行うことになっています。表彰者はのべ40人。重複はあるにせよ,実にたくさんの児童・生徒が力を出し切りました。一人ひとりに表彰状を手渡し,声をかけました。 表彰式で大切にされるべきなのは,当然表彰される子ども一人ひとりだと思います。それだけの努力・取組を評価され,その場に立つことができるのですから。しかし,同時に友だちの表彰を見守る大勢の子どもにとっても価値のあるものにしなければなりません。たた式を見つめ,ぼうっと手を叩いているだけでは表彰式の価値は半減します。 広島東洋カープは今年度予想外の不振に喘いでいますが,それでも連日大勢のファンが一所懸命球場に詰めかけ,応援を続けています。昨年まで3連覇を成し遂げた強さより,彼等のプレー,野球への取組,球団としての魅力が多くのファンに感動を与え,支持を獲得しているのだと考えます。 一番大きな魅力とは,チームの誰かがヒットを打ち,ホームランを打ち,盗塁し,ピンチでは三振を取って活躍することを,他の全員が大喜びする姿なのではないでしょうか。黒田選手・新井選手が定着させ,脈々と受け継がれているカープの野球。仲間の活躍を喜び,支え合うことで,弱い自分に向き合えたり,苦しい努力を積み重ねたりして,望外の力を発揮することが可能になるのだと思います。私たちが惹かれるカープの強さであり魅力です。 表彰される友だちの活躍,頑張りを喜び,賞賛の拍手を送ることができる雰囲気こそ,本当の仲間であり最高のチームである証であると言えます。そういう集団であってこそ,ひとりで学ぶよりも大きな成長を互いに望むことができます。 表彰されない子どもたちが最高の笑顔で拍手する。そういう表彰式になるよう,これからも集団づくりを進めていきたいと思います。 折り鶴昭和20年,広島に原子爆弾が投下され,被爆した多くの市民が似島に運ばれたことはよく知られていますが,その被爆者のために献身的に救護・看護を尽くした「暁部隊」のことはあまり知られていません。 彼等は主に輸送・運搬などを主任務とする陸軍「海上船舶部隊」に所属していました。第二次大戦末期にはいわゆる「海上特攻部隊」として少年兵まで動員し,厳しい訓練がされていましたが,その性質上,存在は厳重に秘匿されていました。詳しくは,「似島少年自然の家ホームページ」をご覧ください。 被爆者の救護・看護に尽力した「暁部隊」の献身はその後も長く続けられ,先年はそのご子息が遠方から慰霊にお出でになったそうです。 本校の子どもたちも似島に住む者として,慰霊の輪の一部になることができるように学習活動を続けていきたいと思います。 水泳記録会学校行事は毎年回を重ねるごとにより質の高いものにしていきたい。教育の現場にいる者は全員そう思っています。質の高さとは,子どもたちがこれまでの学習活動や生活の取組を生かして存分に力を発揮できること,取組の結果にかかわらず,それがこれからの学習活動や生活に生きて働く力に繋がることだと考えています。 今年度の水泳記録会では,子どもたちは誰ひとり力を抜く瞬間はなく,全ての子が自分の力を出し切った様子が伝わってきました。友だちを応援する際も張りのあるよく通る声が出ていました。一体感のある声援が,手足ひと掻きに大きな力を与えたと思います。参観していて清々しい気もちになる会でした。たくさん応援に駆けつけてくださった学園の先生方も,きっと感動してくださったことでしょう。 では,なぜ質の高い水泳記録会を行うことができたのか。事前の取組,子どもたちの頑張り,日頃の学習の積み重ね……。いろいろな要因が考えられますが,その大きなひとつに行事の運営の良さがあったと思います。 会の開始から,ひとつひとつのプログラムに無駄がなく,間断なく記録会が進行しました。招集や審判,記録などの係活動も円滑に行われました。本校の子どもたちにとって,行事が計画どおりに進むことは,見通しをもち安心して取組に参加する情緒・姿勢の安定に繋がります。間延びせず緊張感を持続できることも非常に大切な支援です。これらは当たり前のことですが,学校行事は往々にして予定どおりに運営することが難しいものです。 今年度の水泳記録会の取組の質が高まったのは,「円滑な運営」という,当たり前且つ適切な支援ができたからだと考えます。 児童・生徒のみなさん,競技にも応援にも本当によく力を出し切りました。 本校教職員のみなさん,本当によく子どもたちを支えました。 おめでとう。 ありがとう。 願いごと中学校特別支援学級の担任が,廊下に洒落た「願い笹」をつくってくれました。子どもたちの様々な願いごとが笹を彩っています。 私も何か願いごとを,宝くじかな,カープ観戦チケットかな,と思いながら,ふと考え直しました。 中国の行事と日本にあった棚機(たなばた)の物語が合わさった「七夕」は,もともと裁縫・手芸や機織りの技能向上や,長寿・豊穣・豊漁などを願う神事です。後に文芸の技能向上も願うようになったそうです。 古来,神事で行う神々への祈りは「契約」に近いものがあったと思います。懸命に生き,努力を重ねた結果が幸いなることを祈る。そうであるなら,七夕にせよ,初詣にせよ,個人の利益や欲得を願うものではないと反省しました。せめて,一所懸命努力を重ね,精進することを宣言し,その成果を願うべきものではないか。 森羅万象,諸事いろいろなことが起こる昨今,神々もきっと御多用のことでしょう。自分のことは自分の力いっぱい,一所懸命取り組みます。それを自分に言い聞かせる場にしたいと思います。 子どもたちにも,彼等の願いが叶うような積み重ねができるよう支えていきたいと思います。 「学ぶ力と心の力を伸ばします。」 願い笹にはそう書いた札を下げました。 似島小・似島学園小交流会2交流会には「みんなで楽しもう。」というめあてがあります。まず自分が楽しむことが大切です。でも「みんなで」も大切にしなければなりません。「交流」して「みんなで」楽しむためには,友だちがどれだけ楽しんでいるかを気にかけることがポイントです。この会が終わったとき,たくさん「楽しかった!」という声が聞かれるといいですね。みなさん一人ひとりが,どれだけたくさんの「楽しかった」顔や様子を見つけることができるか,それをめあてに活動に取り組んでください。 5つのコーナーでは,「楽しかった!」だけではなく,優しい気もちもたくさん溢れていました。 秋にはみんなで似島小学校に伺います。 似島小・似島学園小交流会1思えば昨年は大変な大雨の中,移動する似島小学校の子どもたちはびしょびしょになって来てくださいました。 今年は蒸し暑さの中,汗をびっしょりかいて,それでもとても元気よく交流会に参加してくださいました。 今回は似島学園小学校の子どもたちが工夫し,準備したゲーム大会。子どもたちはあっという間に仲良しになり,力を合わせ,声をかけあって伸び伸びと活動していました。 はじめの式で,子どもたちには「楽しむ」ことはどういうことか,次のように話しました。<続く> 優しいシュートとにかく大きい上に鍛え上げられた身体能力や技術。優しく教えてくださるのですが,一緒にプレーしていると圧倒される雰囲気があります。いつもの体育館がとても小さく感じられました。これが練習・努力の積み重ねのもつ厚みか,と一挙手一投足に感動しながら過ごしました。 ハンドボールのシュートはとても迫力があります。キーパーをするのは怖い気もするのですが,選手の皆さんは優しくパスをするようなゴールを次々と決めていきます。小学生相手,という配慮があるのかもしれませんが,キーパーの手足に触れないよう,ゴールできるスペースを見つけてすっとボールを流し込む感じです。プレースピードそのものは大変素早く,さすがプロフェッショナルです。したがって,ほんの一瞬の間に相手の動きの速さやその予測,ゴールとの距離やスペースを判断してボールを置いていくのでしょう。 相手をよく観る。言動を予測する。距離感を測り,隙間を見つける。 非常に勉強になるひとときでした。 ローボート体験ボートを漕ぐとき,みんなでかけ声を揃えると力を合わせやすくなります。声は大きく,短く切れよく出す方が力が出ます。あっという間に遠くにぐいぐいボートを進めているグループからは,よく通る声が聞こえてきます。オールを漕ぐ腕や身体も前後に大きく伸びたり畳んだりしています。一方,近くにいても声の弱いグループはなかなか前に進みません。動作にも躍動感がありません。 いつもは声を出すのが苦手な子どもも,友だちの力を借りて精一杯声を出し,身体を動かして一体感を味わうことができました。帰ってきたときは,みんなくたくたでした。 枇杷の実梅雨の果物と言えば枇杷です。中学校特別支援学級の生徒が,学校近辺の自然観察のとき,高等養護部裏の枇杷の木になっている実を収穫させてもらいました。少しお裾分けをいただいたので,早速食べてみました。瑞々しい甘さの美味しい枇杷でした。枇杷を上手に食べるのは難しいのですが,子どもたちは手から果汁を滴らせ,大きな種の回りの果肉を歯でこそぐようにして味わっていました。 季節を感じる午後のひとときでした。 クラブ活動続き小学生も将来の活躍を夢見てボールを追っています。 クラブ活動1和太鼓部には今年度7名が参加しています。高等養護部の秋祭りや似島公民館主催行事にも参加させていただくなど,地域との交流があります。初めて和太鼓と向き合う児童が多く,基礎の基礎から教えていただいています。ご指導くださる三満先生に,「素直でのびのび,意欲的な子どもたちでうれしいねえ。」と言っていただきました。 思いを生むタマゴ子どもたちの「ひらめき卵」からどんな世界が生まれたのか,作品の前でゆっくり聞いてみたい。そう思わせてくれます。 低学年の子どもたちは,まだまだ言語発達が未分化です。それだけに,日頃の行動や姿勢・態度,表情や言葉遣い,声のトーンなどをよく観察し,子どもの状態や思いを見極める必要があります。本校の教職員は,常にその点に留意し,子どもたちの実態把握に労を惜しまず取り組んでいます。 このように絵画や造形の形で表現されたものの中にも,言葉にしきれなかった思いがたくさん埋まっています。少人数ならではのよさを生かし,一人ひとりの思いを聞いて語り合う,交換し合う,そうした鑑賞の時間を大切にしたいと思いました。 |
広島市立似島学園小・中学校
住所:広島県広島市南区似島町長谷1487 TEL:082-259-2311 |