最新更新日:2024/09/20 | |
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水泳記録会学校行事は毎年回を重ねるごとにより質の高いものにしていきたい。教育の現場にいる者は全員そう思っています。質の高さとは,子どもたちがこれまでの学習活動や生活の取組を生かして存分に力を発揮できること,取組の結果にかかわらず,それがこれからの学習活動や生活に生きて働く力に繋がることだと考えています。 今年度の水泳記録会では,子どもたちは誰ひとり力を抜く瞬間はなく,全ての子が自分の力を出し切った様子が伝わってきました。友だちを応援する際も張りのあるよく通る声が出ていました。一体感のある声援が,手足ひと掻きに大きな力を与えたと思います。参観していて清々しい気もちになる会でした。たくさん応援に駆けつけてくださった学園の先生方も,きっと感動してくださったことでしょう。 では,なぜ質の高い水泳記録会を行うことができたのか。事前の取組,子どもたちの頑張り,日頃の学習の積み重ね……。いろいろな要因が考えられますが,その大きなひとつに行事の運営の良さがあったと思います。 会の開始から,ひとつひとつのプログラムに無駄がなく,間断なく記録会が進行しました。招集や審判,記録などの係活動も円滑に行われました。本校の子どもたちにとって,行事が計画どおりに進むことは,見通しをもち安心して取組に参加する情緒・姿勢の安定に繋がります。間延びせず緊張感を持続できることも非常に大切な支援です。これらは当たり前のことですが,学校行事は往々にして予定どおりに運営することが難しいものです。 今年度の水泳記録会の取組の質が高まったのは,「円滑な運営」という,当たり前且つ適切な支援ができたからだと考えます。 児童・生徒のみなさん,競技にも応援にも本当によく力を出し切りました。 本校教職員のみなさん,本当によく子どもたちを支えました。 おめでとう。 ありがとう。 願いごと中学校特別支援学級の担任が,廊下に洒落た「願い笹」をつくってくれました。子どもたちの様々な願いごとが笹を彩っています。 私も何か願いごとを,宝くじかな,カープ観戦チケットかな,と思いながら,ふと考え直しました。 中国の行事と日本にあった棚機(たなばた)の物語が合わさった「七夕」は,もともと裁縫・手芸や機織りの技能向上や,長寿・豊穣・豊漁などを願う神事です。後に文芸の技能向上も願うようになったそうです。 古来,神事で行う神々への祈りは「契約」に近いものがあったと思います。懸命に生き,努力を重ねた結果が幸いなることを祈る。そうであるなら,七夕にせよ,初詣にせよ,個人の利益や欲得を願うものではないと反省しました。せめて,一所懸命努力を重ね,精進することを宣言し,その成果を願うべきものではないか。 森羅万象,諸事いろいろなことが起こる昨今,神々もきっと御多用のことでしょう。自分のことは自分の力いっぱい,一所懸命取り組みます。それを自分に言い聞かせる場にしたいと思います。 子どもたちにも,彼等の願いが叶うような積み重ねができるよう支えていきたいと思います。 「学ぶ力と心の力を伸ばします。」 願い笹にはそう書いた札を下げました。 似島小・似島学園小交流会2交流会には「みんなで楽しもう。」というめあてがあります。まず自分が楽しむことが大切です。でも「みんなで」も大切にしなければなりません。「交流」して「みんなで」楽しむためには,友だちがどれだけ楽しんでいるかを気にかけることがポイントです。この会が終わったとき,たくさん「楽しかった!」という声が聞かれるといいですね。みなさん一人ひとりが,どれだけたくさんの「楽しかった」顔や様子を見つけることができるか,それをめあてに活動に取り組んでください。 5つのコーナーでは,「楽しかった!」だけではなく,優しい気もちもたくさん溢れていました。 秋にはみんなで似島小学校に伺います。 似島小・似島学園小交流会1思えば昨年は大変な大雨の中,移動する似島小学校の子どもたちはびしょびしょになって来てくださいました。 今年は蒸し暑さの中,汗をびっしょりかいて,それでもとても元気よく交流会に参加してくださいました。 今回は似島学園小学校の子どもたちが工夫し,準備したゲーム大会。子どもたちはあっという間に仲良しになり,力を合わせ,声をかけあって伸び伸びと活動していました。 はじめの式で,子どもたちには「楽しむ」ことはどういうことか,次のように話しました。<続く> 優しいシュートとにかく大きい上に鍛え上げられた身体能力や技術。優しく教えてくださるのですが,一緒にプレーしていると圧倒される雰囲気があります。いつもの体育館がとても小さく感じられました。これが練習・努力の積み重ねのもつ厚みか,と一挙手一投足に感動しながら過ごしました。 ハンドボールのシュートはとても迫力があります。キーパーをするのは怖い気もするのですが,選手の皆さんは優しくパスをするようなゴールを次々と決めていきます。小学生相手,という配慮があるのかもしれませんが,キーパーの手足に触れないよう,ゴールできるスペースを見つけてすっとボールを流し込む感じです。プレースピードそのものは大変素早く,さすがプロフェッショナルです。したがって,ほんの一瞬の間に相手の動きの速さやその予測,ゴールとの距離やスペースを判断してボールを置いていくのでしょう。 相手をよく観る。言動を予測する。距離感を測り,隙間を見つける。 非常に勉強になるひとときでした。 ローボート体験ボートを漕ぐとき,みんなでかけ声を揃えると力を合わせやすくなります。声は大きく,短く切れよく出す方が力が出ます。あっという間に遠くにぐいぐいボートを進めているグループからは,よく通る声が聞こえてきます。オールを漕ぐ腕や身体も前後に大きく伸びたり畳んだりしています。一方,近くにいても声の弱いグループはなかなか前に進みません。動作にも躍動感がありません。 いつもは声を出すのが苦手な子どもも,友だちの力を借りて精一杯声を出し,身体を動かして一体感を味わうことができました。帰ってきたときは,みんなくたくたでした。 枇杷の実梅雨の果物と言えば枇杷です。中学校特別支援学級の生徒が,学校近辺の自然観察のとき,高等養護部裏の枇杷の木になっている実を収穫させてもらいました。少しお裾分けをいただいたので,早速食べてみました。瑞々しい甘さの美味しい枇杷でした。枇杷を上手に食べるのは難しいのですが,子どもたちは手から果汁を滴らせ,大きな種の回りの果肉を歯でこそぐようにして味わっていました。 季節を感じる午後のひとときでした。 クラブ活動続き小学生も将来の活躍を夢見てボールを追っています。 クラブ活動1和太鼓部には今年度7名が参加しています。高等養護部の秋祭りや似島公民館主催行事にも参加させていただくなど,地域との交流があります。初めて和太鼓と向き合う児童が多く,基礎の基礎から教えていただいています。ご指導くださる三満先生に,「素直でのびのび,意欲的な子どもたちでうれしいねえ。」と言っていただきました。 思いを生むタマゴ子どもたちの「ひらめき卵」からどんな世界が生まれたのか,作品の前でゆっくり聞いてみたい。そう思わせてくれます。 低学年の子どもたちは,まだまだ言語発達が未分化です。それだけに,日頃の行動や姿勢・態度,表情や言葉遣い,声のトーンなどをよく観察し,子どもの状態や思いを見極める必要があります。本校の教職員は,常にその点に留意し,子どもたちの実態把握に労を惜しまず取り組んでいます。 このように絵画や造形の形で表現されたものの中にも,言葉にしきれなかった思いがたくさん埋まっています。少人数ならではのよさを生かし,一人ひとりの思いを聞いて語り合う,交換し合う,そうした鑑賞の時間を大切にしたいと思いました。 救急救命法講習会学園職員の皆さんや中学校3年生も参加して,心肺蘇生法やAEDの使い方などを実践しました。 学んだことが生かせる機会はない方がよい。これが大前提です。救急救命より先に,まずそのような事態に陥らないように日頃から安全管理・健康管理に心がけ,学習環境を調えることが第一です。 それでも不測の事態が起こったとき,最善の対応ができるようにするための知識・理解であり,訓練だと思います。避難訓練なども同様です。 だから,私たちは次のような意識をもってこれらの訓練と向き合わなくてはなりません。 ひとつは,緊急時に対応できるための知識を得ること。 もうひとつは,知識を当たり前に実践できる技能と姿勢・態度を磨くこと。 そのために訓練をするのです。 子どもたちにそう話して講習会始めました。 プール清掃曇り空でしたが爽やかな風がそよぐ中での作業でした。最初は少し冷たかった水も,一生懸命清掃するにつれ,だんだん気もちよく感じるようになりました。倉庫やプール台も整え,いよいよ水泳学習の準備万端です。 今年は,念願のプール底と壁面の一部修理をしてもらうことができました。お蔭様で例年以上に綺麗になり,力いっぱい水泳学習に取り組むことができそうです。 マリーゴールド穴の間隔を整え,深さを揃えて植えていきました。子どもたちの手がシャボン玉をつかもうとするかのように,苗を優しく柔らかく包み込んでいます。ああ,子どもたちはこんな優しい手ができるんだ,と感心しました。まだ弱々しく儚いマリーゴールドの苗が,彼等の思いやりを引き出したのだろうと思います。 命にせよ,物にせよ,対象と向き合い,よく見つめて接する経験をすることが大切だと改めて感じました。今はまだポツポツと置かれているように見えるマリーゴールドが,子どもたちの温かい世話によって,たくましく賑やかに花壇をいっぱいに埋める様子が目に浮かびます。 低学年「まちたんけん」3常設バンガローの中は広々としていて,床もしっかり。そろそろ疲れてきた1年生は,「毛布で寝てみたい。」と呟いていました。 ライフジャケットとヘルメットを借りて,海水プールの見学もしました。流れる水が気もちよくて,「水着来ればよかった!」といつまでも眺めていました。 近くに暮らしていても,あまり見えていない,気づいていないことがたくさんありました。きっと,子どもたちの成長や発達に応じて,見えるもの,気づくものが変わることでしょう。次の「まちたんけん」がまた楽しみです。 ※このページでは正しい「くわた」のフォントが表示できませんでした。申し訳ありません。正しくは「卉」の下に「木」です。 低学年「まちたんけん」2畑や温室の見学もさせていただきました。しいたけの菌を植えるのに,ドリルで穴を開けることを知り,またびっくり。お兄さんたちが軽々と大きな丸太を2つも抱えて運ぶ姿にもっとびっくり。かっこよかったです。さつまいもの苗の植え方も教えてもらいました。大きく育つといいな。 低学年「まちたんけん」1水をまわす上水道はある程度目に見える部分の水の流れですが,下水道の水の流れはほとんど私たちの目には見えません。いつも私たちが洗面台や風呂,トイレ,洗濯,調理場から出している水を,様々な技術と工夫で浄化して川や海に戻していることを学びました。目に見えないところはなかなかイメージもしにくいのですが,それだけに興味深い内容でした。正に,「誰も知らないところでこの都市環境と取り組んでいる」と感じました。 広島市の下水道処理施設は「水資源再生センター」と名付けられています。先日の「すいどう教室」の稿で「水道水は地域社会全員でつくるもの」と書きましたが,水を「再生」している下水道事業も含め,水は地域社会全員の手で回すものなのだとも思いました。限りあるものだからこそ,できる限り再利用して循環させる必要がある。子どもたちもよく理解できたと思います。 努力の価値言わずと知れたNHK制作のヒット番組です。見ていらっしゃる方は多いと思います。最初の放送は平成元年の6回シリーズで,VHSビデオテープに録画して何度も見たことを思い出します。シリーズ化され,先日新シリーズが放映されました。「遺伝子」についての最新科学について,鮮やかな顕微鏡画像やCG画像を駆使し,山中伸弥教授が大変分かりやすく解説されました。 これまで,DNAのうち,いわゆる「遺伝子」と呼ばれる2%以外の部分は「ごみ」だと考えられていたのですが,実は「遺伝子」の能力・情報を発動させるスイッチが,その「ごみ」と考えられていた98%の中にある,言わば「宝の山」だった,ということに感慨を深くしました。 定説や常識を疑い,98%の「ごみ」の中から新たな発見を導き出した科学者には敬服するばかりです。加えて,私たちが感覚的・経験的に子どもたちに指導している「努力」の大切さが,科学的に裏付けられたのだと思いました。 私たち人類が両親から受け継いだ「遺伝子」には,必ず70カ所程度の突然変異が起きるそうです。つまり,誰にでも両親や祖先から受け継いだわけではない,思いがけない資質や能力,特徴が備わっているわけです。勿論,両親や祖先から引き継いだ力もあります。いずれの力もそれが発動するかどうかは,98%の「ごみ」の中にある,DNAの「起動スイッチ」をONにすることができるかどうかにかかっているというのです。 つまり,「起動スイッチ」をONにするための刺激が「努力」ということなのです。肉体的・精神的鍛錬や訓練,生活リズム,食事。どういう「努力」の要素がどの「起動スイッチ」に関係しているのか,まだ一部しか分かっていないそうですが,私たちが感覚的・経験的に取り組んでいる内容の中にも,必ずその答えはあるのでしょう。 イチロー選手(私の中では現役)の「天才」は,自身の感覚や経験の中から,自分の起動スイッチの入れ方をつかんでいて,ONにするための「努力」を妥協することなく継続できることだと考えます。 「努力」には価値がある。そして,経験的・観念的に言われていたことを裏付ける科学的な根拠が見つかった。とても嬉しい瞬間でした。 科学も努力も万能ではないかもしれません。しかし大変素敵なものです。 すいどう教室様々な実験用具をご持参くださり,子どもたちが「わあっ」と目を輝かせて覗き込むような実験や講話に,興味津々のひとときがあっという間に過ぎていきました。 市民が日々安全に,安心して飲むことのできる水道水をつくるための水道局の皆さんの大変な努力と真摯な仕事ぶりがよくわかるお話でした。 水道をひねると出てくる水も,その一滴一滴が正に「磨きあげられた」と言ってよい製品なのだと思いました。また,その一滴一滴を守ること,水を磨くことは,私たちもできる事業なのだということもよく理解できました。 水道水は,地域社会全員でつくるものなのですね。 手をかけるトマトなどは乾燥した高地が原産の植物ですので,そもそもあまり水や肥料などやりすぎないように育てる方がよい,トマト本来の味や色が引き出される,という話を聞いたことがあります。 多種多様な課題がある教育の場において,子どもたち一人ひとりに寄り添った合理的配慮はとても大切なもので,私たちは日々どのように指導・支援を行うのか,研鑽し工夫し続けなければなりません。 一方,それが子どもたち本来の生きる力,伸びるはずの力を損なうような過度の助力にならないように,充分留意しなければなりません。彼等の実態と付けたい力の連関を見極め,適切な指導・支援が行われるようにしていきたいものです。 |
広島市立似島学園小・中学校
住所:広島県広島市南区似島町長谷1487 TEL:082-259-2311 |