最新更新日:2025/07/22
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子どもに自己実現力を

似島保育園 生活発表会

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 似島保育園の生活発表会を参観させていただきました。
 園児はわずか8人。それでもたくさんの劇や歌,合奏など,ひとりでいくつもの活動に取り組み,力いっぱい表現している様子に少なからず感動しました。指導された園の先生方の陰の努力や支援の温かさが感じられる,実に清々しい会でした。
 人数が少なくて,表現の方法には物理的に大きな制約があったと思います。その中で,子どもができる「精一杯」をきちんと見極め,子どもたちがそれに応えて「精一杯」チャレンジしてきた取組の過程が,観ている私たちによく伝わってきました。
・子どもの実態を把握し,持続可能な意欲をもって取り組むことができる適切な刺激(教育的な課題)を与える(つまり,常に少し背伸びしなければ手が届かないところに「ねらい」を設定する)。
・適切に指導・支援,評価を行うことで「やる気」と「達成感」「満足感」を生み出す。
・一緒に同じ目線で活動することで,子どもが「安心」して表現することができる場を創り出す。
 こうした手立てのもとで力を出し切った似島保育園の子どもたちは,さぞ心地よい疲れに包まれていることでしょう。
 できたか,できなかったか,ではなく,本気で取り組んだことがわかる姿勢が,子どもたちに「達成感」「満足感」をもたらし,参観者に感動を生むのだと改めて感じました。本校も学習成果発表会に向けて,子どもたち一人ひとりが「精一杯」取り組むことができるような場を設定しなければなりません。

レントゲンとCT

 今日はレントゲンの日です。レントゲン博士がX線を発見した日を記念したのだそうです。
 レントゲンを使うことで身体の中を透視し,より一層詳しく状態をつかむことができます。医療面では画期的な発見だったことでしょう。CTスキャンも原理的には同じ医療機器ですから,放射線を当てて画像を得るという点は同じです。レントゲンと違う点は,CTは多角的に放射線を当てることで三次元的立体的な画像をつくることができるということです。より詳しく正確に身体の様子を把握できることが高度な診察や医療に寄与しているわけです。
 外観よりも透視,平面よりも立体。
 対象の様子や状態をより詳細に正確につかむことが適切な対応を生む。
 児童・生徒理解の場では,性急な主観的な指導・支援が誤解や不適切な結果を生むことにつながりかねません。子どもたちをより多くの視点から多角的に観察し,情報を得て,本来の意味で「寄り添う」ことができるように心がけたいと思います。

立冬

 昨日は立冬でした。
 ということは秋も終わりということですが,それにしては暖かい。昼間は暑いくらいです。
 二十四節気でいう暦は,今の暦とはズレがあります。昔は太陰暦,いまは太陽暦という差,二十四節気は中国の季節を表現した暦であること,要因はいろいろ考えられますが,そもそも立冬とは「そろそろ冬の気配がしてきたよ」という日です。つまり,秋たけなわの時期に来たるべき冬の備えを促す意味があるのでしょう。寒くなり,雪が降ったり凍ったりしてから慌てるのではなく,冬の気配を感じ取り,少しずつ備えておく。古人はそうやって豊かな生活を築いてきたのでしょう。
 暖房機器のスイッチを入れればたちまち暖かくなる昨今とは事情が違うかもしれませんが,私たちの生活の中には今でも科学技術だけでは何ともならないことが多くあります。教育活動はまさしくそうでしょう。学校行事も授業も,目的を明確に見通しをもち,計画を立てて見直しながら実践していくべきものです。
 何より,「気配を感じて備える」という姿勢・態度,習慣そのものを,豊かに生きる力として子どもたちの身につけたいと思います。
  

人権の花

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 10月31日(水),「人権の花」贈呈式が行われました。
 人権擁護委員の方々に紙芝居を読んでいただきました。「まもる君」が登場すると,児童は大興奮でした。握手をしたり,ハグしたり,調子に乗って体当たりをしたりする児童もいましたが,「まもる君」は全てしっかり受け止めてくれました。

 児童代表が受け取ったヒヤシンスの球根は一人ひとりの手で,相手を思いやる気もちとともに大切に育てていきたいと思います。
 人権擁護委員のみなさま,ありがとうございました。

愛着障害

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 似島学園と本校合同の研修会を行いました。今回は,和歌山大学大学院教育学部教授 米澤好史先生をお招きし,「愛着障害の理解と支援」について一日半たっぷりとお話をうかがうことができました。先生の情熱溢れる講義は,新しく魅力的で情報量がふんだん,大サービスといった内容でした。久しぶりに大学の集中講義を受講させていただいたような感覚になりました。
 「愛着障害」という言葉はまだあまり一般的ではないかもしれません。いわゆる「発達障害」と区別がつきにくく,対応や指導・支援の考え方,あり方も違うため,米澤先生は両者を明確に峻別して理解することが必要であることを,全国を飛び回って説いていらっしゃいます。詳しいことは御著書の中で明確に述べられています。
 今回の講演では,ベテランの教職員ほど,
「ああ,そういうことか。」
「なるほど,そうだったのか。」
といった声や頷きに溢れていました。私たちが今まで経験的に積み重ねてきた実践の裏付けになること,逆にとんでもない勘違いをしていたこと,どうしたらよいか分からず長く悩んでいたことなど,児童・生徒とのかかわり方,指導・支援の考え方を見直したり,確かめたりする具体的な手がかりに富んだ内容だったからです。むしろ,児童・生徒だけでなく,人と人とのかかわりについて,「目から鱗」の思いでした。
 「学ぶ」ということは,何歳になってもこれでよい,これで終わりはない,ということを改めて気づかされた2日間でした。

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広島市立似島学園小・中学校
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