明日、新１年生を迎えるため、６年生が校内清掃と体育館の式場準備をしてくれました。新１年生を温かく迎えてくれる優しい６年生です。

　就任式に続いて始業式を行いました。子どもたちは新学年となり、新たな希望を胸に抱いて登校しています。この子どもたちに対して、私から次の言葉を伝えました。


　１学年ずつ進級した皆さんに、心からお祝いの言葉を伝えたいと思います。
　「進級おめでとうございます。」皆さんを見ていると、とても嬉しい気持ちになります。新しい学年で頑張るぞという気持ちが伝わってくるからです。新しい教室、新しい友だち、そして、新しい先生と一緒に、皆さんが頑張る姿を楽しみにしています。
　宇品小学校の先生方も、皆さんのことを大切に想っておられます。皆さんが楽しく勉強ができるように一生懸命準備をしてくださっていました。とても頼れる先生方です。
　皆さんにお願いがあります。明日、入学してくる１年生を温かく迎えてください。そして、上級生として良い手本を示してほしいと思います。明日、１年生には、この学校で楽しく過ごすため、４つの大切にしてほしいことを伝えます。
　一つ目は、「きく」　話を静かにしっかり聞いてください。
　二つ目は、「あいさつ」　おはようございます、ありがとうございましたと、気持ちのよい挨拶をしてください。
　三つ目は、「がんばる」　最後まで投げだすことなく頑張ってください。
　四つ目は、「なかよく」　困っている人がいたら優しく声をかけ、誰とでも仲良くしてください。
　この四つのことを１年生に伝えます。どうか、皆さんも「きく」「あいさつ」「がんばる」「なかよく」この４つのことを大切にして、１年生に教えてあげてください。
　今日から、１３人の転校してきたお友達が宇品小学校に仲間入りします。
　転校してきた皆さんは、不安な気持ちでいっぱいだと思います。早く宇品小学校になれるように声をかけてあげてください。


　私の話を真剣に聞き、校歌を元気いっぱいに歌う子どもたちの姿を見て、とても、清々しい気持ちになりました。
　子どもたちは、担任発表後、新しい教室に入り、新しい友達と出会い、新しい先生から新しい教科書をもらい、新しい学年の心構えを聞きました。
　さぁ、新年度が始まりました。子どもたちが、今の気持ちを大切にして大きく成長していくよう、私たち教職員も努力します。

　２年生から６年生の児童は、運動場で就任式が始まるのを静かに待っていてくれていました。就任式では、６年生代表の村上七海さんが、児童代表として心を込めた挨拶をしてくれました。

　その挨拶の内容をご紹介します。

　『３月に、多くの先生方とお別れをし、悲しく思っていましたが、今日、多くの先生方をお迎えし、これからの学校生活が楽しみになってきました。新しくしゅう任された先生方、宇品小学校へようこそいらっしゃいました。
　宇品小学校は、広島市内で児童数が最も多い学校です。休けい時間には運動場いっぱいにたくさん子どもたちが元気よく遊んでいます。全校集会で全員が集まると、迫力のある演奏や歌声がひびきます。
　今年は、残念ながら葉桜になりましたが、この時期になると、運動場にある桜土手の桜が咲き、とてもきれいです。
　これから先生方と遊んだり、勉強をしたりして、楽しい学校生活を送りたいと思います。先生方、これからよろしくお願いします。』

　村上さんの話を聞きながら、前の位置に並んでいる低学年の子どもたちは「にっこり笑顔」で、こちらに歓迎のメッセージを送ってくれました。子どもたちの優しい言葉と表情は、就任した私たちに「やる気」と「温かさ」を運んでくれました。

　４月９日（金）１９時から約８０人の役員の方が出席されたＰＴＡ常任委員会がありました。本校はＰＴＡ広報誌だけでも、約１４００部発行されることを聞き、大変驚きました。
　こうした中、川西ＰＴＡ会長さんから「私は転勤で転居することになり、この宇品を離れることになりました。娘は泣いております…。転居して思うことですが、この宇品小学校ＰＴＡは組織がよく機能しており素晴らしいと思います。お世話になりました。」という内容の挨拶をされました。川西ＰＴＡ会長さんに対して、皆さんから感謝の拍手が贈られました。
　学校を支えてくださっているＰＴＡ組織、そして、我が子だけでなく本校の子どもたちのことを考えてくださる保護者の皆様が数多くおられることを心強く思いました。
　ＰＴＡ常任委員会の皆さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。
　どうか今年度も、本校の教育活動推進のため、ご協力をよろしくお願いします。

　職員室内でも、子どもたちに、このような取組を行って力をつけていきたいという、子どもたちの可能性を願う言葉が飛び交い、その実現に向けて努力する自慢の先生方です。
　この学び舎で、子どもたちが、どのようなことに目を輝かせるのか、とても楽しみにしています。

　４月９日（月）、進級した子どもたちが、学校に戻ってきます。
先生方は、希望に満ちあふれて登校してくる子どもたちを迎えるため、校舎内のすみずみまで気を配り、学校環境を一生懸命に整えておられました。先生方の子どもたちを想う優しい心が伝わり、とても嬉しく思いました。

「コンシェルジュ」という言葉には、「総合案内人」という意味があります。このチームの校長・教頭・指導教諭は、宇品小学校が「子どもたちにとって楽しい学校」となるために、学校教育活動のプランを計画し、皆様に情報を発信し、教職員を支えてまいります。
　本校教育活動に関してのアイデアや改善点等がありましたら、コンシェルジュチームに声をかけてください。
　　　　　　　　校　長　　花　岡　　潔
　　　　　　　　教　頭　　中　村　　真
　　　　　　　　教　頭　　瀧　口　久　子
　　　　　　　　指導教諭　永　島　恵　美

　本校の正門を入ると創立100周年記念碑があります。
　この記念碑には、「心は海のように広く 夢は空よりも大きく」という言葉が刻まれています。この言葉には、「港から続く瀬戸の青い海　広く澄んだ空のように、明日を創る子どもたちには　いつまでも 夢を持ち続けてほしい。思いやりのある広い心をもってほしい。そして、明るく、生き生きとした子どもに育ってほしい。」という、本校の教育活動にかかわってくださった多くの皆様の「子どもたちへの願い」が込められていると聞きました。
　私も、この「願い」を引き継ぎ、子どもたちが大きく成長できるように、教職員とともに精一杯努めてまいります。どうぞ、子どもたちへの温かい愛情と、本校の教育活動へのご支援をよろしくお願いします。　
　　　　　　　　　　　　 平成30年４月１日
　　　　　　　　　　　 広島市立宇品小学校長　
　　　　　　　　　　　　　　　 花岡　潔

　春の暖かな日差しと満開の桜に彩られた風景が新年度の始まりを演出する中、淡いピンク色の花が咲きそろった木々の梢を揺らす風に、春の息吹を感じます。
　たくさんの新しい出会いに胸が膨らむ季節がやってきました。