気持ちが伝わる絵やイラストです。

受検で頑張る仲間を心の中で応援しながら美術をするクラスや、ホットケーキ団子のおしるこをつくって食べるクラスなどいろいろです。

今日は公立高校の入試1日目です。学校では何事もなく、いつもの朝練習が始まりました。

先日、給食室から「学校給食献立表」が
３年生の生徒に配布されています。

それは、これまでの小中学校の９年間
昼の食生活を支えてくれたおいしい給食のない生活が始まり
近い将来、この子たちが独り立ちしたときに
自分の食を自分で支えることができる大人になれるようにと
まとめられたものでした。

その一部を紹介すると

　お弁当作りの工夫
　お弁当の詰め方
　計量スプーン・カップの重量のめやす
　おいしさの秘密　だしの取り方
　手作りソースの作り方
　揚げ物の上手な作り方

などがあり
これまで食べてきた給食のレシピまでも公開されています。

そして最後には、給食室のみなさん
一人ひとりから
心のこもったメッセージが書き添えられています。

『こうした愛情に包まれて
当たり前の毎日が過ごせていたことに対する感謝の念を
忘れることなく生きていってほしい』

祇園中学校で
かわいい愛する子供たちを育てる教職員はみんな
同じような思いを持っています。

　「早寝　早起き　朝ご飯」といった
これまでの日本では、家族みんなですることが当たり前だと
思われてきたことも、時代の流れで大きく変容し
それと同時に、子供たちがさまざまな変化をおこしたことを
社会全体が心配し、情報提供という形でそれを支えようとしています。
　広島市教育委員会ホームページの
「学校給食」
（http://www.city.hiroshima.lg.jp/kyusyoku/）や
「食育フェイスブック」
https://www.facebook.com/%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%...
からも、さまざまな情報が発信されていますので、ぜひ参考にしてください。


この冊子の冒頭には
卒業生に向けた、愛情のこもった一文が載っていました。

その内容は


　学校給食ともいよいよお別れですね。
好きだった献立、がんばって食べた苦手な献立
おかわりをした献立など、思い出はたくさんあると思います。
　この料理集は、その思い出の料理や
おいしい料理を作るためのワンポイントアドバイスなどを
いくつか紹介しています。
４月からのお弁当作りや、家での食事作りにぜひ役立ててください。

　「たべること」は「生きること」につながります。
自分の健康は自分で守ることが大切です。
　食生活を大切にして
これからの人生を健康で楽しく過ごしてくださいね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　というものでした。

　卒業まであと少しです。
いい思い出をたくさん持って、祇園中学校を巣立っていってくださいね。

　この教室でのできごとも、またいつか思い出してくださいね。

いろんな作業をしましたね。

美術の時間はとってもたのしかったでしょう。

　大切に飾ってくださいね。

　すべては青春の一コマです。

　家で自分の作品を見るたびに、中学校生活を思い出せますね。

いい記念になりますね。

　美術科の岡田先生がとてもていねいな指導をされ
３年生がいつも集中して、一生懸命つくってきた結果です。

　小さな力が重なり合うと、大きな作品ができあがるのです。

　みんなの作品で学校生活を表現します。

　すばらしい作品が並びました。

練習に練習を積み重ね、義務教育最後の授業「卒業式」を行います。

　ぽかぽか陽気の中、グラウンドでボール遊びが１番ですね。

　積み重ねた力は自分を支えてくれます。

ついに今日の朝会が３年生にとって
中学校生活最後の表彰式と全校朝会になりました。

　校長先生からは
「実力を発揮する本当の強さ」というお話がありました。
その内容は

　数多くのアスリート指導歴を持つスポーツドクターのお話によると
『窮地に追い込まれた場面でも実力が発揮できるトップアスリートたちは
共通して「与える思考」をもっている』という。
　それは他の誰かに与えられることを求めるのではなく
自分から他の誰かに与えるということである。
　こうした感謝の心はポジティブな考え方を生み出し
実力を発揮するための「心の元気」をつくりだすという。

　シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんは
走っている間も沿道にいる人たちに「ありがとう」という気持ちを持ち
特に苦しいと言われる３０キロ付近では、競り合うライバル選手にさえも
「あなたのお陰で、こんなに楽しいマラソンができる」と感謝の心を与え続け
パワーの源となる心の元気を糧に、長い道のりを走りきったのである。

　時として心の余裕を失い、思い通りにならないことが続くと
誰にも助けてもらえないと感じて人を恨んだり
ネガティブな思考が続くことで実力も発揮できず
悔しい思いをしたこともあるだろう。

　そんな時ほど、しっかり落ち着いて自分を見つめ直し
「与える思考」を持てば、目の前に広がる困難な状況にも光が差し
自分の力で乗り越え、大きな自信を得ることができるものである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　というものでした。
　この集会でのお話を参考にして

　受験直前のこの時期、誰にでも不安はつきまとうものです。
そんな今だからこそ「与える思考」で「心の元気」をつくりだし
本当の強さが発揮できる自分になりましょう。

　あと数日。
１年生から３年生まで、全員で一緒にいられる
中学校生活を大切にし、思い出深い日々を過ごしましょう。

３月になり、今日は最後の全校朝会。
３年生の登校する日も残り一桁となりました。

　ある学級の通信に２人の生徒の、このような文章が載っていました。

『給食を食べられるのもあと少し・・・さみしいです。
今まで給食があるのは当たり前のようだったので
もう給食が食べられないと思うと・・・給食大好きです。
カレー・あげパン・・・おいしいです。
クラスのみんなで、同じ時に同じものを食べるって給食くらいで
生活の一部だったけど、とても幸せで大切なものだったと
最近気がづきました。
給食の時間は班のあまり話したことがない人と話せたりする
きっかけにもなった。（中略）残り少ない給食、味わって
全部食べようと思います。今まで給食を作って下さった
すべての人に感謝したいです。』

『小学校１年生から中学校３年生まで給食を食べてきて
ずっと当たり前だと思っていました。
本当においしい給食が食べられて幸せでした。
（中略）一番好きな給食は「さばの味噌煮」です。
中の身がジューシーで、みそと一緒に食べると、とてもおいしいです。
家では再現できないうまみがあって
あと少しで食べられなくなるのがとても寂しいです。
高校は弁当になり、冷たい昼ごはんなので、あたたかい給食は
本当にありがたいなあと感じます。
あと数回の給食を味わって食べたいと思います。』

　心を込めてつくられる、愛情たっぷりの給食は
人への思いやりや感謝の気持ちも一緒に育ててくれたのでしょう。
こんなに優しい子どもたちに育ててくださった
全ての方に感謝します。

　育てる立場の大人でも、辛かったり、不安だったり
悔しい思いを持つことがあります。
しかし、こうして給食室のみなさんのように毎日努力してきたことが
子どもたちの身体と心の成長につながっていることが伝われば
前向きにがんばろうとする勇気が湧いてくるものです。

お互いを大切にし、感謝の気持ちを持って生活することの大切さを
優しい生徒たちに教えてもらったような気がしました。