最新更新日:2024/09/20 | |
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休み明け朝会 1月9日(火) 「おはしは命の橋渡し」1月 休み明け朝会 わが国では,むかしからおはしを使って食事をしてきました。おはしは,たった2本の棒からできています。けれども,その2本の棒が一つになって使いこなされた時には,はさむ,つまむ,ほぐす,切り分けるなど,すばらしい力を発揮する道具にたちまち変身します。 ところで,元日には,みなさんも真新しいおはしで,お正月ならではの雑煮やおせち料理をいただいたことでしょう。お正月に,わざわざ真新しいおはしを用意するのは,命を新しい年へとつないでいくことができる喜びを表すものかも知れません。 また,おはしを使う日本の文化は,おはしに始まって,おはしに終わるとも言われます。 生まれてから100日目か120日目の赤ちゃんに,初めてご飯を食べさせる『食い初め』というお祝いがあります。実際には,おはしで食べさせるまねだけをするのですが,命をつなぎ健やかな育ちを願うもので,『おはし初め』とも言われます。 一方で,命が絶えてお墓に納める骨をひろう時には,必ずおはしを使って人の命のしめくくりを行い,新たな旅立ちへの橋渡しをします。 このように,おはしは,わたしたちの生活の中で,「いただきます」から「ごちそうさま」までの食事を豊かにするものだけではなく,命と深いかかわりがあり,命を橋渡しするとても大切な道具として,ずっと息づいてきているのです。 だからこそ,大事なおはしをそのまま食台に置かないように,はし置きがつくられたのだそうです。おはしにこめられた日本人の心が,ちょっぴり見えてきたでしょうか。 (校長) |
広島市立伴南小学校
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