最新更新日:2024/06/20 | |
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未来へ羽ばたけ!卒業生!みなさんは、一人一人が個性豊かな命の輝きを持って生まれ育ってきました。学校では集団生活を通して、助け合うなかで成長してきました。特にこの一年間、学校のいろいろな場面で常に中心となって頑張りました。みなさんは先輩たちのやってきたことを受け継ぎ、何度も失敗と成功を繰り返しながら集団としてよくまとまり、学校全体をリードしてくれたことが印象に残っています。 この6年間で心に残ったことはたくさんあるでしょうが、みなさんを大きく成長させたことはなんだったでしょうか。修学旅行や3泊4日の野外活動、楽しかったですね。運動会では、持てる力を全部出し切りました。どれも素晴らしい時間だったと思います。そして日々の児童会活動や縦割り班での掃除や課外活動はもちろん、毎週木曜日の朝の学校周辺のゴミ拾いから、運動会盛り上げ隊、新しい給食の献立づくりなど、最高学年として取り組みました。 それらの思い出のうち、これからの人生を大きく形作っていくものは、単に与えられたものではなく、みなさんが努力して手に入れた喜びであり、最初は我慢して耐えて積み上げた日々の習慣です。そして自分で悩み考え発見した学習の成果であると思います。この6年間は、本校ならではの様々な体験を通して世界を広げてきたダイヤのような時間であったと信じています。それが荒神町の力だと思います。 みなさんに大切にしてほしい3つのお願いがあります。一つ目は、感謝の心です。 これまで、個性豊かなみなさんが集団で学校生活を送るのですから、ぶつかることも多々あり、寂しい午後もあったでしょう。12歳の心で泣いた夜もあるでしょう。みなさん、そんな困難な日にでもみなさんの家族の方や担任の先生方はみなさんのことを一番気にかけて心を寄せていたことを忘れないでください。声をかけるか、かけない方がいいかそんなことでも悩みながらでも隣で寄り添っていた家族の方々や地域の方々のことを忘れないでください。そう、みなさんは決して一人ではないのです。みなさんは今、心からありがとうと言えるはずです。 二つ目は、相手の良いところを見つめ「許す」ということです。これからたくさんの出会いが君たちを待っています。時には何気ない一言で誤解を生んだり傷ついたりすることがあります。もちろん、ならぬことはならぬですが、そんなときこそ、あえて相手の気持ちを考え思いやり、いいところや笑顔を思い浮かべ、許してあげるのです。そのことで自分の気持ちを立て直したり、相手との新たな好ましい人間関係を築いたりすることができます。中学校での学校生活を送る際、困難なことに出会った時に思い出してほしいと思います。 そして三つ目は、社会や世界を見つめ、高い志と夢を持ち続け、努力を怠らないことです。 荒神町小学校と地域はみなさんの心の故郷です。いつでも誰かがあなたを見守っていてくれています。自分を大切にし、見守られている力を後押しとして、自分の力を誰かのために注ぐことでみなさん自身が大きく成長していくことを、これからますます感じてほしいと思います。 本校の近くには留学生会館がありますが、今年もモンゴルやインドネシアからのお友達やシリアの留学生ハルドゥーンさんたちを通して親しく交流することができました。また4年間、ネパールの友達とも手紙での交流を続けてきました。これは、荒神町小学校ならではのチャンスです。これからも温かい言葉かけやコミュニケーションを大事にしてほしいと願っています。荒神町には世界へ飛び込むたくさんの窓が開かれているのです。 ぜひみなさんには、以上のべた感謝の心、許す心、志と夢を高く持ち努力することの3つを胸に刻み、これまで鍛えてきた学力と体力、そして被災地東北の人たちとの交流で培った心の絆も忘れず、中学校に行っても自信を持って挑戦してほしいと願います。 共に生きるともいいます。でもこれを実現するには、時間と努力が必要です。みなさんはこの6年間で、互いの個性や違いを尊重し、大切な仲間として認め合えるまでに成長しました。みなさんには、これから世界中の人たちのことを思う広い視野と思いやりの心をもてるよう成長を願っています。そう、みなさんは、私たちにとって「希望」なのです。「夢」、そして「未来」なのです。頑張ってください、自分を信じて! |
広島市立荒神町小学校
住所:広島県広島市南区西蟹屋三丁目7-27 TEL:082-261-5760 |