最新更新日:2024/06/14
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本校は、校訓「やさしく つよく まじめに」のもと、「心豊かでたくましく、平和を求める子どもの育成」を基調とする教育活動を推進しています。明治6年(1873年)に創立した歴史と伝統のある学校です。卒業生には、児童文学史に燦然と輝く鈴木三重吉氏がいます。

おおきなかぶ

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 1年生の教室では,国語科の授業で,担任が教材文「おおきなかぶ」の範読をしていました。教室は静まり返っていて,担任の優しく温かく語り掛けるような範読の声が響いています。

 子どもたちの表情を見ると,「おおきなかぶ」の物語の世界にぐいぐいと引き込まれていることが分かります。きっと頭の中に,その子どもなりの想像が広がっていることでしょう。こんなふうに,国語科の授業で,初めての物語文に出会うときの子どもたちの表情を見ると,わくわくしてきます。

 「うんとこしょ,どっこいしょ」
 みんなで大きなかぶを引っぱる場面になると,教科書から顔を上げてにっこり笑って私を見る子どもがいました。この瞬間,物語の世界を共有することができた気がして嬉しくなりました。

3年生 平和学習

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 3年生の平和学習のテーマは,「本川小学校の被爆の実相を知ろう」です。その一つに,「本川小学校平和資料館について調べる」という学習があります。

 今日,本校の平和資料館に行くと,3年生の子どもたちの姿がありました。地下室では,原子爆弾によって広島の街がどのようになったのかについて知るために,展示してあるパノラマをじっくり見ていました。分かったことや見つけたことを友達や担任に伝えていました。また,1階の展示室では,新設された居森清子さんのパネルを中心に,写真や溶けたガラスを丁寧に見て回っていました。

 これまでに,プリントなどを使って学習を深めてきていたので,子どもたちは平和への意識をもって見学することができていました。子どもたちの関心の高さは,今日の表情に表れていました。

 この授業の後,担任が私に話した言葉が心に残りました。
「やはり,本物の力はすごいと思いました。」

 本校の平和資料館という本物が子どもたちに訴える力,その力を心で感じ取る子どもたち。そして,そんな子どもたちの様子を見て,本川小学校平和資料館の価値や役割を改めて実感する担任。本校の平和学習の意義を深く実感することができる授業でした。

セミ

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「校長先生,セミがいます。」
 男の子が小声でそっと教えてくれました。まるで,秘密の宝物を見せてくれるかのようでした。セミは,中庭の夏ミカンの木に止まっていました。

 本川小学校には,いろいろな昆虫と出会うことができる場所がたくさんあります。こうした場所で目を輝かせ昆虫を探している子どもたちを見ると,何だか嬉しくなります。自分の懐かしい子ども時代を思い出します。昆虫を眺めたり,触ったりする経験は,机上だけでは味わうことのできない貴重な学習となります。

立腰

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 朝会の後,教室に行くと,立腰を意識して座っている子どもの姿に出会うことができました。月曜日,雨のスタートとなり,子どもたちの気分も晴れないことと思いますが,腰骨を立てて座ると,気分が引き締まります。本人にもやる気が起きていることと思います。そして,本人だけでなく,見ているこちらまですっきりとした気分になります。

つなぐ

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 6年生の平和学習の様子を見ました。指導者の熱意が子どもたちをぐいぐいと惹き付け,見ている私も胸が熱くなる授業でした。

 本校では,6年間系統的に平和学習を積み重ね,最高学年では,世界に向けて平和の大切さを発信することとしています。今日の授業は,平和の大切さを訴える人々の思いをつないでいくために,自分たちにできることに気付かせる内容でした。


 2枚目の写真は,本校に展示してある原広司さんの原爆ドームの絵を見て,子どもたちが思考している場面です。
「原広司さんの絵が,明るい色をしているのはなぜだろう。」
「原広司さんは,なぜこの絵を本川小学校に持ってきてくださったのだろう。」
 子どもたちは,絵を眺めて原さんの思いを想像しました。こうして,子どもたちが一生懸命考えている場面を見ると,原さんの思いを子どもたちは確かに受けとめていることが分かりました。

 3枚目の写真は,資料館の中にある居森清子さんのパネルを見ている場面です。子どもたちはこれから居森清子さんの思いも探っていきます。

 「思いをつなぐ」
 きっと,6年生は,これまでの平和学習の集大成として,これから深い学びを重ねていくことと思います。


朝会の話

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 朝会のとき,子どもたちに居森清子さんのパネルを紹介しました。以下,その話です。
【朝会の話】
 学校朝会では,「言葉」をテーマにして話をしています。7月の言葉は「つながる」です。「つながる」とは,離れていたものが一つになる,結びつくという意味があります。本川小学校では,平和の取組みを通して,様々な人とつながることができます。今日は,最近,私がつながりを感じたことを話します。

 本川小学校の平和資料館に居森清子さんのコーナーができました。居森清子さんは,昭和20年8月6日,広島市に原爆が投下されたとき,本川小学校で被爆されました。このとき,約400人もの子どもたちが亡くなってしまいました。居森さんは,本校でたった一人生き残った子どもでした。

 居森さんのパネルが設置されるまでに多くの人がかかわってくださいました。元広島平和記念資料館長の原田さんは,何度も校長室に来られ,
「本川小学校平和資料館をより充実させるために,何かできることはないですか。」
と言ってくださいました。本川小学校の平和資料館を何よりも大切に考えてくださいました。原田さんとお話するうちに,
「本校の平和資料館は,昭和20年8月6日で時が止まってしまったのではない。平和資料館は,世界に向けて果たしている役割と責任がある。つまり,この資料館は生き続けているのだ。」
と思うようになりました。そして,原田さんは,広島平和記念資料館と本川小学校をつないでくださいました。
 その後,平和記念資料館副館長の加藤さんをはじめ,多くの方々が集まり,本川小学校平和資料館について話し合ってくださいました。ここで,加藤さんが
「本川小学校にこそ,居森さんのことを知らせるパネルをつくるべきだ。」
と言われました。本校のボランティアガイドを務めてくださっている渡部さんは,平和資料館を訪れた中学生に,居森さんの被爆体験を語ってくださいました。このときの中学生の感想文を加藤さんが読まれ,感動されたそうです。
 学芸課の土肥さんは,居森さんのご自宅に行き,詳しいことを確認し,パネルの説明文を完成させてくださいました。
 地域の方々は,分からないことをご相談すると,すぐに調べ,お返事をくださいました。
 パネルは,このように,多くの方々のつながりの中でできたものです。このパネルは,多くの方々の願いや想いが込められているのです。完成したパネルは,あの日,居森さんにどのようなことが起きたのか,その後,居森さんは,何を思い,何を願い生きてこられたのかを想像しながら見ていくことができます。そして,被爆当時の状況をそのまま残した平和資料館の内部とともに,平和の大切さを強く訴える力をもっています。

 皆さんも資料館の中に入ることがあれば,是非パネルを見てほしいと思います。次は皆さんが,このパネルを基に,居森さんの体験を知り,居森さんの願いを多くの人に伝えていく番です。それは,昔,本川小学校の子どもだった居森清子さんと,今,本川小学校の子どもである皆さんがつながるということだと思います。

 

小さな折り鶴

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 昨日の下校時刻,いつものように正門のところで子どもたちを見送っていると,6年生の男の子が近付いてきました。
「校長先生,どうぞ。」
 男の子の手のひらには,小さな小さな折り鶴がありました。平和集会で佐々木禎子さんに関する絵本の読み聞かせを聞いた後だったので,思うところがあったのでしょう。
 早速,校長室の机の上に飾りました。子どもたちが通常使用する折り紙と比べても随分小さいです。きっと折るのに苦労したことでしょう。
 今,この小さな折り鶴を眺めながら,今年度の平和学習について考えています。コロナウイルスへの対応で,例年よりスタートが遅くなった平和学習。どのように展開し,充実させていくか,思案中です。この小さな折り鶴の真っ直ぐな姿勢が,「前へ進め」と勇気づけてくれます。

学び

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 6年生の国語の授業の様子です。
 説明文の構成をとらえるために,各段落の役割について考えていました。筆者の主張はどの段落にあるのかを考えることが手掛かりとなっていました。
 授業の終わりに担任から少しだけ時間をもらい,子どもたちに今日の授業のよかったことを話しました。それは次のとおりです。

〇全員が真剣に授業に参加していたこと。
〇文章を何度も読み返し,根拠を見付けていたこと。
〇友達の発言をよく聞き,それにつないで自分の考えを発表していたこと。
〇説明を受け身で聞く授業ではなく,発言で展開する授業になっていたこと。

 「こんな授業,気持ちよいでしょう?」
と問うと,子どもたちは頷いていました。これからも,授業をとおして,学ぶことの楽しさを味わってほしいと思います。

本川小学校の顔

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 「6年生の成長ぶりが素晴らしい。」
 職員室で,教員が話題にしていました。6年生の担任以外の教員が,様々な場面で6年生と接していて感じることのようです。「6年生は,本川小学校の顔」だと常々思っているので,とても嬉しい気持ちでこの話を聞くことができました

 昨日,6年生の教室に入って,
「なるほど。」
と実感しました。

 この時間,特別教室での授業のため,教室は留守でした。誰もいない教室に入ると,そのクラスがどのようなクラスなのかよく分かるものです。

 整頓された教室内。きれいに拭かれた黒板。机と椅子も真っ直ぐ並んでいて,とても気持ちよいのです。教室の前面にある校訓「やさしく つよく まじめに」の目指すとおりの空気に包まれているように感じました。

 教室の整理整頓は,当たり前のことかもしれませんが,この当たり前を大切に積み重ねてさせていきたいものです。        

平和の森の子どもたち

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 休憩時間の度に,校長室のすぐそばにある平和の森に多くの子どもたちがやって来ます。私は,ここに集まる子どもたちの声を聴くのが大好きです。
「あっ!いたいた。」
「ほら,そこ。」
「うわあ!」
子どもたちが生き物を見つけたときの感嘆の声は,こちらまでわくわくしてきます。大休憩には,トンボを見つけ,帽子で捕まえようとしている子どもの姿も見て,ノスタルジックな気分に浸りました。

 平和の森には,被爆樹木が育っています。その樹木たちが木陰を作り,ここに集まる子どもたちを優しく包み込んでいます。地面にはクローバーが生い茂り,ビオトープもあります。本川小学校は,高層のビルの立ち並ぶ広島市の中心部に位置しています。しかし,この平和の森は,都会にいることを忘れてしまうような場所です。

 まもなく昼休憩。また,子どもたちが集まってくることでしょう。

お礼

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 今朝,本川小学校の学区には,たくさんの地域の方が子どもの登校の様子を見守るために立ってくださっていました。

 新型コロナウイルス感染防止対策のため,地域の様々な会議もまだ開催されていないとお聞きしていたので,このあいさつ運動も実施が難しいのではないかと思っていました。ところが,今朝,臨時休業前と同じように,笑顔で子どもたちに声を掛けてくださっているお姿を拝見することができました。胸が熱くなりました。

 学校再開2週目。今日から給食も始まり本格的な学校生活となります。今日,地域から,学校にエールをいただいたように思います。

 ありがとうございました。心からお礼申し上げます。

元気が出る

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 「はい。」
 勢いよく挙手する子どもの姿。指先までぴんと伸びています。背中からやる気が伝わってきます。1年生の教室です。

 教室をまわっていると,子どもたちのこんな姿に出会うことが度々あります。こちらまで,元気になります。
「あぁ,学校っていいな。」
そう思う瞬間です。

学校再開

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 おはようございます。子どもたちが登校してきました。いよいよ学校再開です。
 子どもたちの「学びの保障」をしていくためにも,まずは,心に寄り添うことからスタートしていきたいと思います。これまでと同様に,一人一人に目配りをし,声を掛けることを大切にしていきます。
「学校に行ったら,先生たちが自分を受け止めてくれる。」
子どもたちに,そんな安心感をもたせたいと思います。
 
 先ほど,学校朝会では,次のような話をしました。今,こうした状況下だからこそ,「言葉」を大切に・・・。マスクをし,ソーシャルディスタンスを保っている中では,お互いの意思疎通が難しい。だからこそ,人は言葉でつながっていく必要がある・・・そんな思いを込めて話をしました。

<学校朝会の話>
 長い臨時休業が明けて,久しぶりに学校を再開しました。みんな元気でいてくれて,ありがとう。心からそう思います。本当に,ありがとう。
「ありがとう」という言葉は,漢字を使うと,「有り難う」と書きます。「あることがむずかしい」と書いて,「ありえないこと」「当たり前ではないこと」という意味がある言葉です。
 こうして,みんなが学校に来て教室にいることを当たり前のことだと思うかもしれません。でも,本当は,当たり前のことではないのです。みんなも知っている通り,世界中で,多くの方が,新型コロナウイルスに感染し,辛くて苦しい日々を過ごされています。命をなくされた方もおられます。このことを考えると,命があり,こうして,また,本川小学校で,みんな一緒に生活できることは,ありがたいことです。だからこそ,みんなに「ありがとう」という言葉を伝えたいと思います。

 さて,昨年度の学校朝会では,みんなに本川小学校の子どもとして誇りをもって生活してほしいと願い,1年間,「誇り」をテーマに話をしてきました。今年度の学校朝会は,「言葉」をテーマに話をしたいと思います。新型コロナウイルス感染防止のため,これからもマスクをつけて,人との距離を保って生活していかなくてはなりません。命を守るために,我慢しなくてはならないこともたくさんあります。
「あれもできない。これもできない。」
と悲しい気持ちになるかもしれません。でも,反対に,こんなときだからこそ,大切にしなくてはならないこともあると思います。その一つが「言葉を大切にすること」だと思います。なぜなら,人と人は,言葉でつながっていくからです。
 学校朝会第一回目の今日は,先ほどから伝えている「ありがとう」という言葉を取り上げます。 
 まず,みんなに知っておいてほしいのは,これまでに経験したことのないウイルスとの闘いに,誰もが不安な気持ちで過ごしている中,その命を守るために働いている方がいらっしゃるということです。「クラップ フォー ケアラーズ」を知っていますか。これは,「人々の命を守るために働いておられる方に感謝の気持ちを込めて拍手を送る」という意味で,日本でも,各地で「クラップ フォー ケアラーズ」の取組みが行われています。
 また,身近なところでは,先週,地域の方が本川小学校の花壇を手入れしてくださいました。花の時期を終えて,枯れてしまい,そのままになっていたところを,気持ちよく学校生活を再開することができるようにと,時間をかけて,きれいにしてくださったのです。
 人の命を守るために働くこと,学校再開の前に花壇をきれいにすること,これらのことは,していただいて当たり前のことではありません。「有り難い」ことです。だから,自然と「ありがとうございます」という言葉が出てきます。

 今日,一日,この「ありがとう」という言葉を意識して生活してみてください。身のまわりの「ありがとう」を一つ以上見付けてください。そして,心を込めて
「ありがとう」
と伝えてみてください。きっと気持ちよく過ごすことができるはずです。

校長室だよりの掲載

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 2週間にわたり実施した分散自主登校。今日が最終日でした。保護者の皆様,ご協力をありがとうございました。

 分散自主登校がスタートした当初は,久し振りの登校に,子どもたちの表情も緊張気味でした。日が進むにつれ,少しずつ表情も和らいできたように思います。この数か月,子どもたちは,どれだけ不安を抱えて過ごしてきたことでしょうか。
 
 いよいよ来週から,学校が再開します。感染防止の対策を十分に行うとともに,子どもたちの心をしっかりと受け止めていきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 校長室だよりを掲載いたしました。例年5月のPTA総会において,学校経営方針をお伝えしていますが,本年度のPTA総会は,紙面にて審議が行われます。そこで,今月号の校長室だよりにて,学校経営方針をお伝えします。是非お読みください。6月1日(月)には,印刷したものを,お子様を通じて配付いたします。

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エール(6月号)

立場が人を育てる

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 分散自主登校,5日目です。写真は,6年生の様子です。後ろ姿に,貫禄を感じます。

 私は,この子どもたちが3年生のとき,本校に赴任しました。まだ幼くて,あどけなかった子どもたち。今でも,あの頃の人懐こい笑顔をすぐに思い出すことができます。

 そんな子どもたちが6年生になって急に成長したように思います。「立場が人を育てる」と言います。きっと最高学年になった自覚がこの姿につながっているのでしょう。

 学校が再開したら,「本川小学校の顔」として活躍していくことと思います。この子どもたちなら,大丈夫!学校を支えていく力をもっています。

環境が子どもを育てる

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 環境が子どもを育てる。

 私は,そんなふうに思っています。落ち着いた環境の中では,落ち着いた子どもたちが育つと思うのです。

 1枚目と2枚目の写真は,本川小学校の廊下です。子どもたちの様子を見るため,毎日,校内を歩きますが,こんなふうに,廊下がすっきりとし,床が磨き上げられているのを見ると,すっと落ち着いた気持ちになります。古い校舎ですが,大切に使い,丁寧に掃除をすると,校舎も喜んでいるように感じます。 
 
 3枚目の写真は,昨日の分散自主登校の際の6年生の傘立てです。整然と揃えてあり,とても気持ちよいです。

 これからも静かな落ち着いた環境の中で子どもたちを育てていきたいと思います。

 

エール

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 緊急事態宣言が解除されてからも,保護者の皆様,地域の皆様には,様々なご心配を抱えお過ごしのことと存じます。今週からスタートした分散自主登校にあたり,地域の方から,
「子どもの笑い声を聞き,子どもの笑顔を見たい。」
という旨のお言葉をいただきました。

 このとき,私は,本川小学校の平和資料館にある1枚の写真を思い浮かべました。このセピア色の写真は,昭和22年の本川小学校の子どもたちの様子を撮影したものです。輪になりつないだ手を掲げている子どもたち。その向こうには,原爆ドームが見えます。
 
 この撮影のわずか2年前,昭和20年8月6日、本川小学校は,校舎の外郭のみを残し,全焼しています。そして多くの尊い命を失いました。この写真が撮影された昭和22年は,復興が始まったとはいえ,まだまだ困難な時代であったと想像することができます。こうした中,学校から響いてくる子どもたちの声は,地域を勇気づけたことと思います。写真からは,困難に負けず,懸命に生きようとした子どもたちの様子が伝わり,胸が熱くなります。いつの時代も子どもは,元気の源,未来の希望,地域の宝です。

 今,これまで経験したことのない事態の中で,
「1日も早く,学校が元気を取り戻すことが大切だ。」
とこの写真が伝えてくれているように思います。

 臨時休業中,子どもたちも様々なストレスを抱え過ごしています。子どもたちの心のケアも大切にしながら,再開に向けてしっかり準備を整えていきたいと思います。

久し振りに

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 保護者の皆様,地域の皆様,臨時休業に係る学校の取組みについて,いつもご理解とご協力をいただき,ありがとうございます。

 先日,子どもたちの様子を確認するため,公園を中心に学区内を巡りました。
「校長先生!」
と呼びかけてくださる保護者の方,地域の方。久し振りにお元気そうな様子を拝見でき,大変嬉しく思いました。

 子どもたちにも出会いました。夏休みよりも長く子どもたちから離れて寂しく過ごしましたが,子どもたちに出会うと,体の奥からパワーが蘇ります。
「早く学校で,しっかりと子どもたちに向き合いたい。」
と心から思いました。そのためにも,感染症対策を十分に行い,子どもたちを守っていかなくてはなりません。

 来週より,分散自主登校がスタートしますので,身体的距離の確保,マスクの着用,手洗いの3つの基本を徹底し,生活の各場面で3密を回避するよう十分に留意していきたいと思います。

 本日は,新型コロナウイルス感染症専門家会議の提言に基づく「新しい生活様式の実践例」について情報提供をさせていただきます。ご家庭におかれましても参考にされ,感染症対策をお願いいたします。この状況を一緒に乗り越えていきましょう。

↓ こちらをクリックしてください。
「新しい生活様式」の実践例

光を求めて

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 本川小学校には,毎朝8時15分に,平和記念公園の「平和の時計塔」からチャイムの音が聞こえます。このチャイムは,広島市に原爆が投下された8時15分に全世界に向けて「ノーモアヒロシマ」を訴えるという役割があるそうです。本川小学校の子どもたちは,このチャイムを聴きながら,1日の学校生活をスタートします。

 8時15分,通常であれば,運動場には,友達と仲よく遊ぶ子ども,中庭には,花の水やりをする子ども,ビオトープには,興味津々で中をのぞき込む子どもなど,本川の素直で素朴で明るい子どもたちのエネルギーが満ち溢れている時刻です。75年前,多くの尊い命が犠牲になった本川小学校。悲しみから立ち上がり,人々の力で築き上げた平和の象徴が,この子どもたちの姿であると思っています。だからこそ,子どもを大切にしなくてはならないと思っています。そして,今,子どもたちが,緊急事態宣言を受けて,不安で不便で,窮屈な生活を余儀なくされていることに心を痛めています。

 さて,写真は,中庭のノースポールです。朝,水やりをするとき,よく見ると,花が太陽の方を向いていました。花を愛でる人がいなくても,明るい光を求めて健気に咲いている様子に,心の元気をもらいました。

遅咲きのチューリップ

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 昨年度,まだ寒い時期に,本校の平和教育に携わってくださっている樹木医の先生が,中庭にたくさんのチューリップを植えてくださいました。

「入学式の頃には,このチューリップがきれいに咲きますよ。」
 先生のお言葉どおり,中庭には,チューリップがきれいに咲きそろい,子どもたちのお祝いを彩ってくれました。

 先週,この樹木医の先生のお姿が中庭にありました。チューリップの様子を見に来てくださったのです。

「少しでも長く花を楽しむことができるように,あのとき,遅咲きのチューリップも植えていたんですよ。」
 またまた先生のお言葉どおり,先に咲いていたチューリップが終わった後,遅咲きのチューリップが私たちの目を楽しませてくれています。

 まるで,樹木医の先生の手品を見ているようです。コロナウイルスのニュースに先の見えない不安を抱える毎日ですが,このチューリップを見ると,心が癒されます。
 
 写真を見てください。左が入学式の頃の中庭の写真です。右が最近の中庭の写真です。同じ場所に咲いているチューリップの花の違いがお分かりですか?色や大きさが微妙に違います。

 こんなにきれいに咲いているのに,臨時休業のため,子どもたちにも保護者の皆様にも,地域の皆様にも,見ていただくことができず,大変残念です。本来ならば,この時期,平和資料館へ多くのお客様をお迎えしているのですが,今年はそれも叶いません。

 せめて,写真だけでもと思い,ホームページに掲載しました。

 1日も早く,事態が収まり,学校生活を再開できることを強く願います。
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校長室だより

学校だより

平和資料館

非常変災時対応

インフルエンザに関する報告

その他

広島市立本川小学校
住所:広島県広島市中区本川町一丁目5-39
TEL:082-232-3431