最新更新日:2024/06/21 | |
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長崎原爆の日によせて長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の中継で,爆心地に最も近い長崎市立城山小学校の児童の皆さんによる合唱「子らのみ魂よ」を聴きました。平和への祈りを込めて歌う皆さんの姿は,同じく爆心地に最も近い学校として平和を発信する本校の児童の姿に重なるものがありました。 ※写真は,先日長崎市の田上市長からいただいた長崎の被爆樹木2世のクスノキの苗です。 平和の取組み慰霊祭が始まる前に,6年生の計画委員の子どもたちが,お二人を平和資料館にご案内する機会を与えていただきました。 子どもたちは,地下のパノラマやニワウルシなどを紹介しました。また,平和の実現に向けて,考えていることをお伝えしました。この後,長崎の被爆樹木2世のクスノキの苗をいただき,大切に育てることをお約束しました。 田上市長から, 「本川小学校の子どもたちが平和資料館を一生懸命に案内してくれました。これからも平和について,一緒に考え続けていきましょう。考え続けることが大切です。」 という旨のお話をいただきました。 平和を希求し続ける本川小学校の子どもたちにも,私たち教職員にも胸に響く温かいお言葉でした。貴重な機会をいただきました。ありがとうございました。心より御礼申し上げます。 追悼の辞(原爆死没者慰霊祭)この思いは、74年前、原爆が投下された日の本校での悲しい事実に思いをはせるとき、より一層強くなるものです。 昭和20年8月6日、本川小学校は、原子爆弾の炸裂とともに、校舎は鉄筋の外郭だけを残し全焼、約400名の子どもたちの尊い命が一瞬のうちに奪われました。今、本校に在籍する子どもたちとほぼ同じ人数です。この多くの未来ある子どもたちが、地獄と化した状況の中で、全身に大けがや大やけどを負い、家族を恋しがり、泣き叫びながら、無残な最期を迎えた事実に、胸が張り裂ける思いがいたします。また、当時の川崎校長先生をはじめ、10名の先生方は、あの時、この本川小学校で、何を見、何を聞き、何を思い、その命をとじられたか、察するに余りあります。 「ずっと笑顔でいるよ」「新しい家族ができたら平和の思いを伝えるよ」「困っている人がいたら助けます」「思いやりの心を大切にします」これは、原爆で犠牲となられた方々への慰霊の気持ちを込めてつくった灯籠に子どもたちが書き添えたメッセージです。本校の子どもたちは、自分の言葉で平和の大切さを発信することができるよう、1年生から系統的に被爆の実相を学んでいます。子どもたちのメッセージは、単なる「平和への願い」にとどまらず、平和な社会を実現するために自分は何をするのか具体的な行動を表しています。この後、日暮れを待って約400の灯籠に火を灯し、鎮魂の祈りを捧げます。 本川小学校は、今後も、新しい時代を担っていく子どもたちに、平和な世界を築くための行動力を培い、周りの人々を大切にする心を育むことを教育活動の基盤としていきます。 最後に、犠牲になられた方々の御霊に心から哀悼の意を捧げ、平和な世界の実現に向けて不断の努力を重ねることをお誓いし、追悼の辞とさせていただきます。 令和元年8月5日 広島市立本川小学校長 岡田 由佳 胸が熱くなる「子どもは,学校の宝,地域の宝,広島の宝,そして未来の希望であるとの思いで子どもたちを育てています。本川小学校は原爆投下の際,多くの尊い命を失った悲しい歴史をもっています。そこで,1年生の段階から6年間かけて,被爆の実相を学び,平和の尊さを実感し,自分の言葉で世界に発信することができる子どもたちを育てています。世界平和の実現に寄与する子どもたちを育てることが,爆心地に最も近い学校としての責任だと考えています。どうか,この学校で見たこと聞いたこと,感じたことをそれぞれの国で伝えてください。そのことが,少しでも世界平和につながるのであれば,それが私の一番の幸せです。」 その後,代表の方から, 「ここで見たこと聞いたこと,感じたことをそれぞれの国で伝えることをお約束します。自分たちが伝えることで,何十万,何百万の人々が平和の大切さを知ることとなるでしょう。」 と言ってくださいました。胸が熱くなりました。すぐに,本校の教職員や子どもたちに伝えたいと思いました。明日,本川小学校は登校日です。早速,教職員や子どもたちに伝え,改めて本川小学校の平和教育の意義について考えていきたいと思います。 本川小学校の平和教育を発信する場を,そして,世界の人々と平和教育をとおしてつながり合う機会を与えてくださる「本川おもてなし隊」の方々に心から感謝申し上げます。 祈り○未来ある子どもたちが安心して夢を追いかけていくことができるよう,永遠の平和を願っています。祈りとともに,被爆校舎を保存してくださりありがとうございます。 ○今ある平和に感謝し,未来へつなげるために,子や孫たちに伝えていかなければなりません。本川小学校の皆様,平和資料館をこれからも守っていってください。 ○私も小学校6年生です。平和について学習するために,広島に来ました。400人も児童が亡くなったと知って,驚きました。二度とこんなことにならないように平和を願っていきたいと思いました。 ありがとうございます。本校の子どもたちは,心から平和を願い,そのために自分に何ができるか考えています。本校を訪れてくださった方々が資料館をご覧になり,この思いを共有してくださることで,平和が実現することと信じています。 第37回本川地区原爆死没者慰霊盆踊り大会に向けて8月の本川地区は,平和への祈りに包まれます。特に,慰霊祭と盆踊りが行われる8月5日の夜は,地域の方々の深い思いを感じます。 汗を流しながらやぐらを組み立てられる様子を拝見しながら,この地域に育つ本校の子どもたちを,地域の歴史と思いを立派に受け継ぐ子どもに育てなくてはならないと改めて感じました。 いよいよ夏休み「校長先生,次は8月5日に会いましょう。」 と1年生から言われました。8月5日の登校日に会えることを楽しみにしています。 手本先生の好奇心教員の好奇心に,子どもはぐいぐいと引っ張られていきます。教員の好奇心が子どもの好奇心につながる・・・。教員には,子どもに勝る好奇心をもってほしいなと思います。 響く歌声〜原爆ドームまで〜6年生の歌う「折り鶴」を聴いていたときのことです。歌に込められた想いを大切にして,これまでの平和学習の内容を歌詞に重ねながら,一生懸命に表現していました。 窓の外に見える原爆ドームまで,子どもたちの澄んだ,そして,しっとりとした歌声が響いているように思いました。 ありがとうございましたこれまで,本川音頭保存会の方から,本川音頭の歴史や地域の方々の思いを教えていただき,練習を重ねてきた子どもたちです。今晩,皆様と一緒に練習したことは,子どもたちのよい思い出になったことと思います。8月5日にも自信をもって参加することができます。子どもたちには,地域を大切にし,地域の担い手として育ってほしいと思います。 地域の皆様,保護者の皆様,子どもたちによい学習の場をありがとうございました。 名句○ 風鈴の 音が暑さを 連れていく ○ 夏空に ぐんぐん伸びる ひまわりよ ○ 盆踊り 太鼓に合わせて 踊れや踊れ 「風鈴」,「ひまわり」,「盆踊り」に,作者である子どもの気持ちや心が託されていて,いいなと思います。ただ単に,その様子を表現しただけでなく,「風鈴」,「ひまわり」,「盆踊り」がもつイメージと作者である子どもの思いが重なっているところが素晴らしいです。 小学校生活泳ぎ始める前に,担任が,「小学校生活の集大成!」と励ましました。そして,手や足の動きに呼吸を合わせて長く泳ぐことを目標に,一人一人がスタートします。 プールサイドに立っている私のそばを,子どもたちがぐんぐんと力強い泳ぎで通り過ぎていきます。いつものあどけない表情が真剣な表情に変わっています。ゴールを目指す背中は,いつの間にか頼もしく成長しています。その様子が嬉しくもあり,「卒業」を感じ,寂しくもあった瞬間でした。 子どもたちは,いつしか,大海に出ていきます。そのとき,しっかりと目標を見据えて長く泳いだり,周りの様子を楽しみながら泳いだり,自分の身を守りながら泳いだりすることができるよう,残された小学校生活でも基礎的・基本的な力の育成を図っていきます。 鎮魂この灯籠は,本川地区原爆死没者慰霊祭と慰霊盆踊り大会が行われる8月5日に,正門付近から平和資料館までのスペースに並べ,日暮れを待って火を灯します。 写真は,昨年の様子です。儚い光が何とも幻想的で,辺り一帯が静かで厳かな雰囲気に包まれました。 今年も,灯籠に火を灯し,鎮魂の祈りを捧げます。 未来の希望,元気の源昨日,同じく原爆ドームの見える運動場での子どもたちを撮影しました。(2枚目の写真)1枚目の写真は,昭和22年,2枚目の写真は令和元年です。 2枚の写真を見て,5月7日の記事と同じように,子どもの存在は,いつの時代にあっても,未来の希望であり,人々の元気の源であることを感じずにはいられませんでした。 絵本のくに「絵本のくに」の方は,毎回,季節や子どもたちの発達段階など様々なことを考慮し,本を選んできてくださいます。そして,子どもたちを前に優しく読み聞かせてくださいます。この姿や思いが子どもたちに伝わり,子どもたちは,心穏やかな満ち足りた時間を過ごすことができています。こんな時間を子どもたちにプレゼントしてくださり,心から感謝します。 読み聞かせには,絵本の世界を楽しむことだけでなく,人の温かさ,優しさを感じ,心を豊かにする大切な役割があると実感しています。 たてわり遊び黄色い帽子をかぶっている子が1年生です。1年生の手がそっと6年生の腕をつかんでいる様子を微笑ましく思います。こうした様子を見ると,改めて,たてわり班活動の意義を感じます。 お礼前回の「あいさつ運動」の日,放送で子どもたちに 「朝,地域の方がみんなの登校の様子を見守ってくださり,優しく声をかけてくださっている様子を見ました。地域の方に大切にしていただいているみんなは,本当に幸せだと思いました。」 と伝えました。 今朝も登校中にダンゴムシを見付けた1年生に優しく声を掛けてくださっている微笑ましい様子を目にしました。ありがとうございます。 「地域の子どもたちを地域で大切に育てる」という皆さんの思いが伝わってきます。今後ともよろしくお願いいたします。 青い目の人形紹介大休憩になると,子どもたちが,校長室の前に飾っているこの人形の周りに集まってきました。子どもたちは,世界平和を願うギューリック夫妻の思いをしっかりと受け止めてくれました。 魔法魔法とは,クラスのよいところをしっかり褒めるメッセージを黒板に残すことです。よいところをしっかり褒めると,次からも頑張ろうとする・・・だから魔法と呼びます。教室に帰ってきてこのメッセージを読む子どもたちの表情を想像すると,わくわくします。 昨日もこの魔法をかけたクラスの子どもたちが校長室にお礼にきました。そして,昨日褒めたことが今日も継続しています。子どもも嬉しい,私も嬉しい・・・そんな魔法です。 |
広島市立本川小学校
住所:広島県広島市中区本川町一丁目5-39 TEL:082-232-3431 |