最新更新日:2024/06/26
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子どもに自己実現力を

5月10日(火) 全体朝会(放送朝会)

校長先生のお話 以下 全文

 本年度の本校学校教育目標は「子どもに自己実現力を」です。その充実のために,自分を見つめたり,振り返ったりする活動を大切にしたいと思っています。本年度最初の全体朝会で話した東井 義雄(とおい よしお)さんの詩を一部わかりやすいように,あらためて紹介します。

自分は 自分の主人公 世界でただひとりの 自分を創っていく 責任者
自分をのりこえては もっと大きい自分を創っていく
もっと豊かな自分を創っていく  もっと強い自分を創っていく
もっと確かな自分を創っていく  もっと深い自分を創っていく
自分を創るのは 自分以外ないのだから
人生は ほんとうの私に めぐりあうための 旅
自分は,世界でただ一人の自分を 光いっぱいの自分にしていく 責任者
少々つらいことがあったからといって ヤケなんか おこすまい
強く,自分らしい自分を 創っていこう  自分は 自分を創る責任者なんだから

 東井さんは,「自分は,自分をつくる責任者である。」と言っています。つまり,自分をつくるとは,自分の言動に責任を負う監督者の目を持って,事(こと)に当たり,そして,それができるのは自分自身だけであると言っているように思います。また,うまくいかない時に,やけにならず,前向きに自分をつくって行こうじゃないかと言っているのではないかと思います。
 私は,常日頃より,自分の中にある,もう一人の自分である監督者から自分の行動を見つめ,目標を定めたり,実行したり,制御したりしながら,自分をつくることが大切であると考えています。自分の中に,二重の人格がいると言ったことではありません。まぎれもなく,自分は一人しかいません。東井さんが語る「自分を創る責任者」となるためには,自分の考えや行動を見つめ,物事を判断して,言動にあらわすかが大切だと思うのです。
 例えば,テニスがうまくなりたいと思った時に,今の自分がどのような状況であるか考え,目標をどのように定め,どのように実行できているかで,つくられる自分は違うものです。この例は,じっくり自分を見つめ,振り返る場合ですが,瞬時(しゅんじ)に自分を見つめ,判断しなければならないこともあります。例えば,授業中,よくわからないことがあった時,すぐに口に出して「わかりません」と言うべきなのか,場を考えて,よい場面で,手を挙げて質問するべきなのか,ちょっとしたことですが,一瞬で自分の置かれている状況を見つめ,判断して行動する場合もあると思います。
 私たちは絶えず,未来のことや目の前のことを,じっくり見つめ,考え,時には,一瞬で考え,判断します。私は,児童・生徒が,自分自身をつくるために,しっかりと自分自身と向き合って,似島学園小学校・中学校で,学びや生活をして欲しいと思っています。東井さんの言葉を借りると,「自分は,世界でただひとりの,自分を創っていく責任者」だからです。

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