最新更新日:2024/06/02 | |
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身近なところにも原爆のつめあとがあるのですまず、校長室の耐火金庫に残されている「戦災死亡者関係簿」の中に記述されていることを聴きました。東観音町にあった南観音小の前身である「観音国民学校」で、昭和20年8月6日に起こった事実。 「(前略)校舎内に入っていた児童は、崩れ落ちる校舎の下敷きとなった。太い木材が幾重にも重なり、下敷きとなった児童は身動きもできなかった。これを搬出するには大きな労力が必要であり、時間的猶予もなく成す術がなかった。児童は父母を呼び、先生に助けを求めて泣き叫ぶのであるが、まもなく猛火に包まれてしまった。(後略)」 また、敷地内にある「被爆アオギリ2世」。そのお母さんアオギリから、沼田鈴子さんのことも聴きました。左足と近親者を全て失った沼田さんは、被爆したアオギリから出た新芽を見て、生きる力をもらい、証言活動を亡くなるまで続けられた方です。 「証言は、私の平和の一粒の種まきです。多くの方々が手をとりあって一粒ずつの種まきの輪をひろげましょう。美しい地球、素晴らしい未来のために、身近なところから、心の種をふやしてまいりましょう。」これは沼田さんがいつも証言を締めくくられていた言葉です。 きっと子供たちは身近なところから、自分にできる平和の種まきを考えていくことでしょう。 |
広島市立南観音小学校
住所:広島県広島市西区南観音六丁目5-45 TEL:082-232-0494 |