最新更新日:2024/05/24 | |
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修了式【校長の話】 児童の皆さんおはようございます。最近,雨が降って寒い日が続きましたね。本当に暖かい日が来るのか心配になるほどでした。 でも,この雨は,春を迎えるにあたって意味のある雨なのです。3月の終わりから4月の初めにかけて降る雨を催花雨(さいかう)と呼ぶそうです。難しい漢字を使いますね。 「催」という漢字には,ものごとを早くするように急がせるという意味があります。急がせる花の雨・・・そうです・・・桜をはじめとする春の花が早く咲くように降る雨のことです。この催花雨のお陰でしょう。正門のところの桜が一輪が開いているのを見付けました。五日市南小学校にも春がやってきました。そして,今日,学年の最後の日を迎えました。 修了式とはこんな漢字を使います。「終わる」という漢字ではなく,「修める」という漢字を使います。これは,「各学年で学ぶ全てのことをやり終えた」という意味があります。 4月の始業式に皆さんに伝えた言葉があります。それは,「温和丁寧(おんわていねい)」です。私は, 「『温和丁寧』の意味は,穏やかで優しく,心が行き届いていることです。周りの人に優しい気持ちをもって行動すること,すみずみまで 心を働かせてどんなことも丁寧にすることです。例えば,靴箱の靴,傘立ての傘を丁寧にそろえてみてください。授業のはじまりと終わりの礼を丁寧にしてみてください。周りの人に丁寧に挨拶をしてみてください。すると自然に穏和な気持ちになれるのです。」 と伝えました。 この1年間,五日市南小学校には、たくさんのお客様がいらっしゃいました。皆さん,必ず 「南小学校は,先生も子どもたちもよく挨拶をされますね。気持ちのよい学校ですね。」 と仰います。これは,皆さんが穏和丁寧を心掛けたからだと思います。 靴や傘を揃えること,はじまりと終わりの挨拶を丁寧にすることこれは,いつでもどこでも実行できることが大切です。いつでもどこでも実行できるというのは,習慣になっているということで,やろうと思わなくても知らず知らずのうちにやっている,やらないとおかしい気がするというものです。 先日,雨降りの日,ある場所に出張に行きました。玄関を入ると,何だか,不思議と気持ちが落ち着きません。何故だと思いますか?傘立てに傘が雑に突っ込んであったからです。ぐちゃぐちゃの傘立てを見て,気持ちが落ち着かなかったのです。 そのとき,思いました。私は,五日市南小学校で整頓された傘立てを見ることが当たり前になっているのだと。ぐちゃぐちゃの傘立てを見ても何も思わない人はいるでしょう。何も気付かない人はいるでしょう。でも私は気が付いた。皆さんに感謝した瞬間でした。 【中略】 皆さんは,今,よい習慣を身に付ける時期です。習慣にするには,何度も繰り返すことが必要です。今身に付けた習慣がきっとみなさんの役に立つときがきます。引き続いて,新しい学年でも靴・傘を揃える,はじめと終わりの挨拶をきちんとすることに取り組んでいきましょう。 「催花雨」は,花だけでなく,本日修了式を迎えた皆さんにとっても,意味のある雨だと思います。それは,それぞれの学年を終えようとしている皆さんに, 「早くあなたの花を咲かせなさい」 とエールを送ってくれる雨です。 4月,1学年大きくなった皆さんと希望に満ち溢れた始業式が迎えられることを楽しみにしています。 |
広島市立五日市南小学校
住所:広島県広島市佐伯区海老園三丁目18-1 TEL:082-922-5138 |