最新更新日:2024/06/26 | |
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後期始業式自分のことと比べながら聞いてください。 まず,1つ目の幸せは,「してもらう幸せ」 です。 赤ちゃんの頃,お腹がすいて顔を真っ赤にして大声で泣くと,お家の人がミルクをくれます。 おしめが濡れて泣くと,おしめを取り替えてくれます。 抱っこしてもらいたいと思って泣けば,抱っこしてもらえる。自分のしてほしいことをしてもらうと,泣いていた赤ちゃんは,泣き止むというように,人は,人に何かをしてもらうと嬉しい気持ちになります。 2つ目の幸せは,「できる幸せ」です。 3歳くらいになると,それまで親から食べさせてもらっていたご飯を,自分で食べたくなります。 親が食べさせようとすると,お茶碗と箸を取って,自分で食べようとするのです。 子どもは,今まで出来なかったことが出来るようになることがすごく嬉しいので,ご飯をポロポロこぼしながらでも,自分で食べようとします。 小学生になると,読み書きが出来る,逆上がりが出来る,リコーダーが吹けるようになるなど,人は,それまで出来なかったことが出来るようになると,すごく嬉しい気持ちになるものです。 これを,「できる幸せ」と言います。 3つ目が,一番大事な幸せです。「 してあげる幸せ」です。 お家の人に手伝いを頼まれて,ちゃんとやり遂げると,お家の方は,大変喜んでくださいます。 学校でも,困っている友達を手助けしたり,優しく励ましたりすると,相手はとても喜んでくれます。そして,不思議なことに,人が喜んだ姿やうれしそうな笑顔を見た時,(自分も)とても幸せな気分になります。 3つの幸せのうち,人の役に立ったという喜び・・・このしてあげる幸せが,最も大きな幸せなのです。 「してあげる幸せ」は自分に戻ってくる! ウォーキングボランティアの方がいつも毎朝立ってくださっています。校長先生は、「いつもお世話いただきありがとうございます」と言うのですが、井原さんや村井さん、言われるのは、「こちらこそ子ども達に元気をもらいます」と言われます。それこそ、してあげる幸せです。してくださっているのは、井原さんや村井さんなのに、ありがとう、ありがとうと言われます。「幸せをもらっているのは自分ですと」 困っている人がいたら助ける,独りぼっちの人がいたら声をかける。そのことで,人を元気にしてあげれば,それはいつか自分自身に戻ってきます。 この3番目の幸せ・・・「してあげる幸せ」が感じられるようになると,その人は,一段と成長することができます。 「してあげる幸せ」が広がると,周りの人も自分を大事にしてくれます。 「人にしてあげた幸せ」は,巡り巡って「してもらう幸せ」や「できる幸せ」となって,自分に返ってくるのです。 そんな学校になると,悲しい思いをする人が減り,楽しい毎日を送ることができます。 すると,一人一人は,さらに大きく成長していくことが出来ます。 後期の五日市小は,互いが互いの成長を支え合う学校にしていきたい。 校長先生は強く強く願っています。 この話は,車用品販売業「イエローハット」の創業者:鍵山秀三郎(かぎやま ひでさぶろう)さんが書かれた本から引用しました。鍵山さんは,倒産しかけた会社を血の滲むような苦労で立て直し,「人として正しく生きることの大切さ」を世の中に広げておられる方です。 |
広島市立五日市小学校
住所:広島県広島市佐伯区五日市三丁目1-1 TEL:082-921-3288 |