最新更新日:2024/09/20 | |
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純粋な美しい気持ちを味わいました
広島市内に在住の方から、大変嬉しいお便りをいただきましたので、御紹介します。
********************************* 拝啓 見ず知らずの者からの突然のお便り、失礼します。私は宇品在住で、訪問介護の仕事をしています。 先日(24日)、舟入第一公園に立ち寄った時に、カラスに荒らされたゴミを女の子が片付けていました。はじめは、散らばったゴミの中から探し物をしているのかと思い、声を掛けたのですが、そうではありませんでした。私はベンチで休んでいましたが、彼女が「ずっと気になっていた。」と発言したものですから、うっかり休んでいる場合ではないと、一緒に手伝いました。 名前は分かりませんが、2年生と聴きました。きっと家庭での行き届いた教育と学校での先生方のご指導、もともと持っている彼女の美しい心を垣間見ました。 一緒にいる時にほめてあげたのですが、ぜひ先生方からもお声掛けをお願いします。 ほんのひとときでしたけれど、彼女のおかげで、純粋な美しい気持ちを味わいました。 ありがとうございました。 何かとご多忙と思いますが、貴校の発展を心よりお祈り申し上げます。 かしこ 2017.9.24 ********************************* 早速、2年生の学級担任にコピーを渡し、紹介するように話しました。 各学級で手紙を読上げ、紹介したところ、当該児童が分かりました。 このような子供達を心から誇りに思います。 また、このように子供達と一緒にゴミを片付けてくださり、その美しい行為を見出し、褒めてくださった地域の方に、心から感謝したいと思います。ありがとうございました。 公開授業での様子から
9月21日(木)、江波中学校区の4小中学校で、教科チーム毎に授業づくりについて研究が行われました。神崎小学校では、5年英語科と特別支援学級の授業を公開し、研究協議を行いました。
英語科の授業を観られた指導主事は、まさに模範となる英語の授業だったことを評価された上で、「こんなに気持ちのよい授業を観させていただいたのは初めてです。感動しました。」と、凛とした挨拶、ピンと伸びた挙手、はっきりとした返事などの学習規律の素晴らしさ、子供達の学びに向かう姿勢の素晴らしさに言及されました。そして、授業がテンポよく進み児童がしっかり活動していたこと、児童が文末まではっきりと話ができていたこと、児童が笑顔で生き生きと学習に取り組んでいたことなどを話されました。 私には、特別なことはなく普段通りに授業をしているように見えましたが、それをこのように評価いただいたことを、大変嬉しく思いました。 特別支援学級の授業では、お店を出すための配置を考える場面を公開しました。学年も実態も異なる11人の子供達による対話的な学びを追究する授業でした。授業を観られた指導主事は、先ず自分の考えをもち、話し合い、それを通してよりよい考えを生み出していけるよう、スキルを学び、実践していく過程が、丁寧に進められていたこと、5人の先生方が思いを一つにしてチームワークよく授業を進めていたことを評価いただきました。 これからの授業に求められる主体的・対話的な学びを追究していこうとする教師集団の思いの高さが感じられ、大変嬉しく思いました。 研究協議会では、学習規律や学びに向かう力の素晴らしさに賞賛の声が寄せられました。その中で、今までにない大変嬉しい指摘がありました。それは、なぜあんなに素晴らしい返事や話し方ができるのか、学ぶ姿勢ができるのか、ということに協議が進んだ時に、他校の何人かの先生方から、本校の特色ある朗唱の取組の効果が指摘されたことです。また、この質問に対し、本校の先生方から、具体的な方策に加えて、全教職員が同じ方向を向き、1年、1年指導と学びを確実に積み重ねてきたことが回答されたことを、大変嬉しく思いました。 これからも、チーム神崎として、全教職員が一つとなって本校教育の更なる充実に取り組んでまいりたいと思います。 褒めてもらって得られる力
平成9年度に、私が最初で最後の1年生を担任した時のことです。
6月16日。 掃除時間が終わり、5校時が始まる前の休憩時間に、おしゃべりをしている子供の声が聞こえてきました。 「ぞうきんで廊下を拭くんよ。ちゃんとしぼれているか、6年生の人が見てくれてね。俺、6年生の人にね、『お前、しぼるの上手だなー。』って言ってもらったんよ。俺、掃除の時間、大好き。」 褒めてもらうって、すごいことなんですね。しかも、上級生にしてもらうっていうのはすごい力があるんですね。 本校では、異学年間の交流、学び合いの場を、意図的に組んでいます。上級生にとっても、下級生にとっても、こんな価値ある交流がたくさん生まれるといいなと考えています。 子供達の素晴らしい力を
平成9年度に、私が最初で最後の1年生を担任した時のことです。
6月25日。 「先生、Y君が泣いてるよ!」 子供達が血相を変えて、私を呼びにきました。行ってみますと、Y君を心配そうに取り囲んでいた子供達が「先生、Y君、勝手に転んで、尻もちをついたんよ。」と教えてくれました。 「そう、転んだの?」 私が尋ねると、彼は泣きながらうなずきました。 「痛いのはお尻かい?」 「うん。」 「他は打ってない?」 「うん。」 「じゃぁ、大丈夫。みんなでさすっておやり。」 周りにいた子供達は、Y君を助け起こしながら、体中をさすり始めました。くすぐったかったのでしょうね。Y君は、目に涙をいっぱいためたまま、顔はかわいい笑顔に変わりました。 「あ、Y君、笑ってるよ。」 「あ、本当だ。泣きながら笑ってる。」 すると、Y君の頭を撫でていた一人の男の子が、Y君の頬を両手で挟み、こぼれるような笑顔で「えらい、えらい。僕がチューしてあげよう。」と言い、みんなで大笑いしました。 子供達の力って、すごいですね。友達の優しさに元気をもらえたという経験、本校でもたくさん起きています。素晴らしい子供達です。 その力をもっともっと発揮することができるよう努めていきたいと思います。 みんなが安心して登校できる学校を
平成9年度に、私が最初で最後の1年生を担任した時のことです。
6月13日。 Tさんは、朝休憩に友達と喧嘩をして、授業が始まっても涙が止まりませんでした。1校時は子供達の大好きな粘土細工をする図工の時間でしたが、Tさんはなかなか学習に入ることができません。 他の子供達は大喜びで、早速粘土を取り出すと、夢中で作り始めました。その間、私は、泣いているTさんが粘土細工を始めることができるよう、Tさんに話しかけていました。 そうしていると、粘土細工に熱中しているはずの子供達が何人かやってきて、いつの間にかTさんを取り囲みました。そして、頭を撫でたり、優しく声掛けをしたりして、一緒に粘土細工をしようと誘ってくれたのです。 そこに最後にやってきたのは、M君でした。M君は、人なつっこい微笑の浮かんだ顔をTさんの顔のそばに近づけ、優しい声で話しかけました。 「Tさん、大丈夫だよ。僕もね、よう泣いとったんよ。お母さんと別れたくなくて。でもね、もう元気になったよ。Tさんも大丈夫だよ。」 4月から6月の初めにかけて、朝、お母さんと別れるのが辛くて正門前でよく泣いていたM君。そのM君の言葉に感動しました。 程なく、Tさんは粘土に向かい始め、やがて涙も乾いて、一生懸命粘土細工をするようになりました。 こんなあたたかな言葉や行いが学校中に溢れ、いつもみんなが安心して登校できる学校をみんなの力でつくっていきましょうねと、8月29日(火)の学校朝会で紹介しました。 いつでもできるということ その2
8月31日(金)、5分ぐらい遅刻して正門をくぐってきた子供がいました。
温室の前で水やりをしていた私は、校訓の碑の前を歩いている彼を見て、「よく来たね。」という気持ちで、左手を挙げました。彼は、少し面食らったような表情で、歩きながら、顔の近くまで右手をゆっくり上げて応えてくれました。 その後です。彼は、手を下ろすと、きちんと立ち止まり、「おはようございます。」と言うと、丁寧にお辞儀をしました。私も、水を止めて、きちんと挨拶を返しました。 普段から、丁寧に挨拶をしてくれる彼。こんな場合でも、変わりませんでした。感心しました。 いつでもできるということ
8月29日(火)、長い夏休みが終わり、子供達が学校に帰ってきました。
朝、登校してきた様子を見ますと、やはり心なしか憂鬱そうな暗い表情の子供が多かったように思います。 しかし、それでも、多くの子供達が、立ち止まり、私の顔を見ながら「おはようございます。」と挨拶し、お辞儀をしました。 また、学校朝会での集合する様子、待っている時や話を聞いている時の態度を見ると、夏休み前とほとんど変わらない立派な態度でした。私が話をしている時に、心なしか1年生の顔が動いているかな、という程度。 やるべきことをいつでもできる子供達は、本当に素晴らしいと改めて感じた次第です。 これに「どこでも」がプラスされると、本物ということになるのではないかと思います。自律的に行えるようになることを期待しています。 |
広島市立神崎小学校
住所:広島県広島市中区舟入中町1-36 TEL:082-293-1925 |