最新更新日:2024/06/06 | |
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夢は見るもの 目標は叶えるもの
12月22日(月)、冬休を迎える会を行いました。
先に行われたドッジボール大会の表彰、冬休○×クイズ、校長の話、校歌合唱。とても冷え込んだ朝でしたが、子ども達は、とってもよい態度で、集中して参加しました。 以下、校長の話の概要です。テーマは「夢を叶えるために、目標を立てよう。」です。 ********************************* 皆さんは、トーマス・エジソンという人を知っていますか。 エジソンは、発明王と呼ばれ、三千に及ぶ発明を行いました。中には人類の生活に画期的な変化をもたらした大発明もあります。その一つが白熱電球です。 実験に打ち込むこと一年、方法を変え、材料を変え、五千回もの実験を繰り返し、白熱電球を45時間連続して点灯させることに成功しました。135年も前のことです。 それまでは、夜になると、ローソクやランプを使っていました。ですから夜は、薄暗いものと決まっていました。エジソンは、そんな生活を大きく変えたのです。 エジソンに、新聞記者が質問しました。「電球を完成させるのに、五千回も失敗したそうですね。」 それに対して、エジソンは、「五千回も失敗したって? そんなことはありません。うまくいかない五千通りの方法を発見することに成功したのです。」と答えました。 科学、実験に、そして、人生に、失敗という言葉はありません。皆さんに、是非とも覚えてほしい、大切な言葉です。 今年も、10月頃から、ノーベル賞のことが話題になっています。今年、ノーベル物理学賞には、青色のLEDを開発した三人の日本人が輝きました。 その一人、赤崎勇(あかさき いさむ)教授は、窒化ガリウムという物質に惚れ込み、ほとんどの研究者がその研究をあきらめ、「二十世紀中の実現は無理」と言われる中、その研究を貫き通されての受賞でした。それは、みんなが安心して使える、長持ちするLEDを作るには、窒化ガリウムしかないという高い志の為せる業でした。 二人目の、天野浩教授(あまの ひろし)は、赤崎教授の教え子でした。大学3年生の時、赤崎教授から、青色LEDの開発のことを聞いた時、「これだ! まだ誰も成功していない、挑戦しがいのある課題だ。」と直感したそうです。 そして、「これを為し遂げれば、必ずたくさんの人の役に立てる。」と確信し、正月1月1日を除き、土・日も休まず、毎日、研究室に通い続けられたそうです。実験回数は、1年半で1500回以上に上りました。 このような三人の日本人の力により、青色LEDが完成し、白色の電灯を作ることができるようになりました。 LEDは、小さな電力で照明として使えます。世界中の貧しい村に暮らす人々も、小さな太陽光発電を設置すれば、電灯の恩恵を受けられるようになりました。 エジソンは、薄暗いものと決まっていた夜の生活を明るくする道を開き、三人の日本人は、明るい電灯の下での生活を、電灯さえ使うことができない国のたくさんの人々にもたらす道を開きました。多くの人を笑顔にすることができる、そんな素晴らしい可能性を生み出せる発明です。 地球上のすべての生き物の中で、夢を見、夢に挑戦し、それを実現する力をもつのは、人間だけです。エジソン先生や3人の日本人の先生方のように、たくさんの人を笑顔にできるような立派な人になれるよう、正月には、是非、自分の夢は何か、そして、それを実現するために今できることは何か、考え、目標を立ててください。 「夢は見るもの、目標は叶えるもの、実現させるもの」です。それは、きっと、みんなを笑顔にすることができる、立派な人になるための、小さいけれど、大切な第一歩になると思います。 これからも、人々のために役立ちたいという志を立て、自分自身を高めるための努力を、一つ一つ重ねていってくれることを、心から祈っています。 ********************************* |
広島市立神崎小学校
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