最新更新日:2024/06/04 | |
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「志高く 美しく」という生き方について
8月27日(水)、学校朝会を行いました。
→ こちらから御覧になれます。 1 2 3 朝会では、最初に、この度の土砂災害で亡くなられた方々の御冥福を祈り、全員で黙祷を行いました。黙祷では、起立し、頭を垂れて目を閉じ、心の中で(1)亡くなられた方々や残された方々の思いを考え、(2)亡くなられた方々が安らかなお気持ちになられるよう祈り、(3)亡くなられた方々の分まで、私達が懸命に生きることを誓うことを教え、黙祷に入りました。気持ちを込めて黙祷することができたように思います。 その後、土砂災害で被害に遭われた方々を助けるためにボランティアとして奉仕されている方を採り上げ、校訓の「志高く美しく」と神崎っ子の誓いの「みんなを笑顔にするために」の目指す姿について、話しました。 <以下、話の概要> 校訓「志高く美しく」の「志」には、3つの気持ちが込められていなければならないと考えています。一つ目は、自分のためではなくみんなのために、みんなを幸せにしたいという気持ちです。二つ目は、よいことをしたいという気持ちです。そして、三つは、絶対にやり遂げたいという強い気持ちです。 そして、この神崎っ子の誓いの最初に書かれている言葉「みんなを笑顔にするために」は、「みんなのために、みんなを幸せにするために」という気持ち、つまり、志をもって頑張りましょうということを意味しているのです。 この度の土砂災害が起きて、1週間がたちました。たくさんの方々が亡くなり、行方不明になっておられます。たくさんの方が家に住むことができなくて、苦しい避難生活を送っておられます。 そうした方々を助けたいと、今、広島市の内外から、たくさんの方がボランティアとして来てくださっています。 家の中や道路に溜まっている重い土砂を泥まみれになって取り除いてくださっている人がいます。温かい食事をさせてあげたいと避難所で料理を作ってくださっている人がいます。避難している小さな子ども達のために託児所をつくって世話をしてくださっている人がいます。長い避難生活で疲れている人のためにお風呂を提供してくださっている人がいます。・・・・・ これらの方々は、困っている人、苦しんでいる人のために、何かしてあげたい、何かしないではおれないという気持ちで、来てくださっているのだと思います。 そんなボランティアの一人に、東日本大震災で御自分の家や経営していた店を失われた、岩手県の新沼さんという方がおられます。土砂災害が起きた20日の朝、東京でこのことを知り、「ほっとけない。」と飛行機に飛び乗って、その日の内に広島に来られたのです。 新沼さんは、大津波で多くの物を失い、打ちひしがれていた時に、「自分の時間とお金を犠牲にして駆け付けてくれた人たち」に励まされ、その姿から、人の心、人としての生き方を知ったと言われています。だから、「全国の人たちに助けられた恩返しがしたい」と、広島に来られたのです。 一生懸命土砂を取り除いている新沼さんの姿、一緒に働いているボランティアの人達と話している時の新沼さんの素敵な笑顔を見て、感動しました。美しい姿だと思いました。 手伝ってもらっている方も、「岩手県から来たと聞いてびっくりしました。明日も来るよと声をかけてもらい、励まされました。」と言われていました。 ボランティアに来てくださっている人は、みんな志のある、あたたかく、やさしい方だと思います。 しかし、新沼さんはそれだけではないのです。新沼さんは、昨年、ボランティア活動で知り合った方々と一緒に、災害が起きた時に、困っている人を助けるためのチーム、全国組織を創られたのです。何かが起きた時、声を掛け合って、全国からたくさんの人がボランティアとして駆け付けることができるようにと考え、実行に移されたのです。 これが、志を高くもつこと、より高い志をもって生きることだ、美しい生き方だと私は思いました。 私も、このような人になりたい、このような生き方をしたいと思いました。 |
広島市立神崎小学校
住所:広島県広島市中区舟入中町1-36 TEL:082-293-1925 |