最新更新日:2024/06/07 | |
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指導すべきを指導し、褒めるべきを褒める
3月14日(金)、卒業式の合同練習で、在校生のK君が、今までで最もよい態度で椅子に座っていました。練習後、休憩時間に校長室前の廊下でK君にばったり出会った私は、彼を捕まえ、「今日の卒業式の練習、とても立派だったよ。」と思いを伝えました。彼は、「うん。」と一言、普段になくぶっきらぼうに答えました。
3月17日(月)、2校時の合同練習。K君の座っている姿勢は、ほぼ完璧でした。そのことが嬉しくて、後ろに立っていた担任のそばに行き、そっとK君のことを指さすと、担任も嬉しそうに、小声で「頑張っていますね。今日はよくやっています。」とニコッとされました。 3月18日(火)、卒業式のリハーサルが行われる朝。8時20分頃にゆっくりゆっくりと歩いて登校するK君と南校舎前で出会いました。「昨日の練習の態度、座る姿勢、とってもよかったね! 先生も褒めておられたよ。先生、とっても嬉しそうだったよ。」と伝えました。彼は、嬉しそうにニコッとすると、そのままスキップするかのような軽やかな足取りで、靴箱の方へ走っていきました。 これまで、登校の時間帯に、急ぐように言っても、急ぐそぶりも見せなかったK君。走っていく姿を見たのは、初めてだったと思います。 その日のリハーサルについて、K君が3月19日の日記に、次のように書いていました。 ********************************* きのう、リハーサルがありました。きのうは、イスにすわって、じっとまっていました。はじめて、こんなにじっとできました。でも、ちょっとうごいたから、ざんねんでした。卒業式、授与式は、ほんま、ながいんだなぁ〜と思った。本番は、もっとじっとして、自分の新記録を出したいです。 ********************************* 担任は、「昨日は、本当によくがんばっていましたね。明日(<注> 卒業式当日のこと)の新記録を楽しみにしていますよ。」とコメントを書いていました。 子どもに「あるべき姿」を明確に示し、それを実現できるように毅然として指導を行うこと。その結果、子どもが「僕は頑張った!」あるいは「できた!」と胸を張って言えるようになったその時に、すかさず担任がそれを認め、褒めてやる。子どもに、自分の努力を担任に認めてもらったと感じさせてやる。 指導すべき時には指導し、褒めるべき時に褒める。その大切さを教えていただきました。 |
広島市立神崎小学校
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