最新更新日:2024/06/12 | |
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表彰の機会の充実
本年度の学校経営の柱の一つに、表彰の機会を充実させることをあげています。
2月4日(火)の学校朝会では、作文をがんばった児童、体力つくりをがんばった児童、子ども会活動をがんばった児童を表彰しました。 広島市立小学校では、作文や詩を書く力を高めるため、長年にわたり、作品の募集を行い、優秀作品を「文集ひろしま」として毎年刊行してきました。今年も多くの本校児童の作品が「文集ひろしま」に掲載されました。 朝会では、その中の4年生の作品を一つ、みんなの前で朗読してもらいました。とてもすばらしい内容、すばらしい構成の作文、そして、すばらしい朗読でした。 ********************************* 「この席、どうぞ」 私は、一年生の時から、バスや電車などに乗って習い事に行っています。ある日、ご老人が乗車してきました。その時、私はいすに座っていました。私は、本当に必要な人に座ってほしいと思っているから、そのご老人に席をゆずろうと思いました。しかし、はずかしい気持ちが強くて勇気が出ず、席をゆずることができませんでした。私みたいに元気な人は席に座らず立ったほうがいいと思っているはずなのに、ゆずることができなかった自分に「くやしい」と思いました。次こそは席をゆずりたいと思いました。 何日かたったある日、私のおばあちゃんとバスに乗ることがありました。私たちが立って乗っていると、体が不自由なおじいさんが乗車してきました。いくつかのバス停を通りすぎたころ、そのおじいさんが降りようとしていました。すると、その光景を見ていたおばあちゃんに、「あの人が降りるのを手伝うよ。○○○も手伝って。」と言われたので、言われるがままおじいさんの荷物を持って、降りるのを手伝いました。無事に降りることができたおじいさんが、「本当にありがとうございました。大変助かりました。」と言ってくださいました。私はとてもうれしく感じました。 このおばあちゃんの行動がきっかけで、困っている人に声をかけたいという気持ちが、さらにわき出てきました。おばあちゃんみたいな人になりたいなと心から思いました。 また一人でバスに乗る機会がありました。その時、立っているおばあさんがいるのに気付きました。これまで、はずかしくて言えなかったけれど、今日こそはという気持ちで勇気をふりしぼって声をかけました。 「この席、どうぞ。」 おばあさんは、にこっと笑顔で「ありがとう。」と言ってくださいました。何で今まで「この席、どうぞ。」の一言が言えなかったのだろうと後かいしてしまうぐらい、心が晴れやかな気分になりました。 これからこういう機会があったら、まよわず声をかけようと思います。 「この席、どうぞ。」と。 ********************************* |
広島市立神崎小学校
住所:広島県広島市中区舟入中町1-36 TEL:082-293-1925 |