最新更新日:2024/06/17
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校訓「志高く 美しく」のもと、できる喜びや、花と本と歌声の溢れる学校を目指す、神崎小学校のホームページへようこそ!! 「笑顔輝け! 神崎っ子運動」 躾の三か条、神崎っ子の誓いにみんなで取り組みましょう!

学校・家庭・地域が一体となっていじめ防止を

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 4月28日(土)に開催されたPTA総会で、いじめ問題に関係して、(1)いじめの定義 (2)「いじめ見逃し0」への学校の取組 (3)いじめ問題への学校の組織的対応 (4)学校・家庭・地域の連携・協力による対応 などについて、お話させていただきました。

 260人を超える会員の方々にお集まりいただき、話を聞いていただけたことを、心から感謝しています。大変大切なことですので、改めてその話の要旨を掲載させていただきます。

   → 配付資料 「知っていますか『「いじめ防止対策推進法』」
                (作成:文部科学省)

<話の要旨>
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 「笑顔輝け!神崎っ子運動」の要の一つである「神崎っ子の誓い」の中に、「いじめをしてはなりません」があります。
 友達みんなが笑顔で学校に来ることができるようにするために、そして、自分自身も笑顔で学校に来ることができるようにするために、いじめは、絶対にしてはならないこと、許してはならないこと、という強い思いを子供達の心に育てたいという願いを込めて作成しました。 

 みんないじめはいけないことだと分かっていますが、いじめのせいで学校に行けなくなったり、いじめのせいで何よりも大切な命を絶ったりするなど、重大な問題が跡を絶ちません。広島市でも昨年度、いじめが原因で中学3年生が自ら命を絶ちました。
このような重大な事案に発展する可能性のあるいじめを無くしたいと考え、国がそのための法律を定めました。それがお手元の資料に書かれている「いじめ防止対策推進法」です。

 プリントの下に、いじめの定義が記されていますので御覧下さい。
 簡単に言いますと、ジャイアンのような人からでも、スネ夫のような人からでも、伸太のような人からでも、静ちゃんのような人からでも、そして、たとえドラえもんのような人からでも、暴力は勿論、悪口でも、ひそひそ話でも、肩ドンでも、いじりでも、冷やかしでも、冗談やおふざけでも、直接的にでも、ラインなどを使った間接的なものでも、その回数が20回でも、たった1回であっても、心や体に、苦しみや痛みを感じることをされたら、それらはすべていじめと定めたのです。

 「え、こんなことまで、いじめなの?」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。なぜこのように定義が拡がったのでしょうか。
 風邪を例に話しますと、引き始めの頃は、「あれ、風邪にかかったかな。」といった程度の症状であっても、それを放っておくと、こじれてしまって肺炎という恐ろしい病気になったり、それが更にひどくなると、最悪の場合、死んだりすることもあります。ですから、風邪を引かない強い体をつくることは勿論、「あれ、変だぞ。」と思ったら、引き始めの頃から薬を飲んだりお医者さんの治療を受けたりすることが大切です。

 いじめも同じです。「嫌だな。」「苦しいな。」「辛いな。」と思っている人がいたら、見過ごすことなく、いじめではないかと疑い、ちゃんと学校の先生が指導をして、そのような思いを引き起こす行為をやめさせることがとっても大事なのです。単なるおふざけであったとしても、お互いの気持ちの行き違いで生じたことだったとしても、それがエスカレートして、ひどいいじめとなる可能性があります。ですから、いじめではないかと疑われるものは、見逃すことなく、すべてきちんと指導して早い段階で無くそうということになったのです。
 ですから、私は、この定義によるいじめを0にすることはできないのではないかと考えています。しかし、いじめの見逃しを0にすることはできるのではないかと考えています。

 本校では、こうしたことは、全教職員で共通認識をもち、「いじめ見逃し0」に向けて、早期発見、早期解決に努めています。
 例えば、「神崎っ子の誓い」や「朗唱24編」を要とする道徳教育や生徒指導を充実し、未然防止に努めるとともに、何かあった時には、何でも相談していただけるような先生、学校となるよう、努めています。
 また、いじめアンケート調査を行い、記載されていることは、どのような内容であっても、一つ一つ確認し、学年主任、生徒指導主事、教頭、校長へとすべてのことについて報告が上がるようにしています。勿論、アンケートだけでなく、保護者の方から、子供から、相談を受けたりした時も、必ずこうした手順で報告を上げ、私が必要と判断した場合は、学校いじめ防止委員会を開き、担任一人の狭い知見で判断・対応するのではなく、管理職や部長、関係する教員により、組織的に判断、対応するようにしています。その際には、家庭の協力が必要ですので、保護者の方々にも連絡し、連携して対応していただいています。

 昨年度は、学校いじめ防止委員会対応が9件ありました。そのすべてについて短期間に対応を行い、一定の成果をあげることができました。
 しかし、いじめは心の問題でもありますので、長期的な対応も必要です。また、子供達は、一人で生きていくわけにはいきませんので、人間関係を作る力、人間関係のトラブルに対応する力も育てていかなければなりません。ですから、その後も、教職員で情報を共有し、みんなで見守ると共に、指導を重ねています。
 本校では、既にこのような形がとれていますので、何かありましたら、安心して御相談いただければ大変ありがたいです。

 4月の始業式で、子供達に、同じような話をし、先生からいじめのことで話をされたり叱られたりした時に、「こんなことぐらいで、いじめている、いじめをしていると、怒られるのか。」と思わないで、真剣に、そして、素直に話を聞き、悪かった点を理解することができたら、それを二度と繰り返さないように努力するよう、話をしました。
 保護者の皆様も、担任から「いじめ」という言葉が出た場合は、そのいじめの症状も、複数の人が暴力をしたり、冷やかしたり悪口を言ったりする厳しい状態、陰口や無視をしたりするという状態のこともありますし、いじめの兆しが見える、疑いがある、引き始め、といった状態のこともあり、範囲が広いということを御理解いただき、冷静に話を聞いていただき、症状がひどくならないように、学校と連携し、協力していただければと思います。

 子供達がいつも笑顔で、元気に登校し、一生懸命勉強することができるよう、これからも努めて参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。
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