最新更新日:2024/09/25 | |
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2名の児童が受賞しました! 〜文化の祭典(ことばの部)で〜12月16日(土)、アステールプラザ中ホールで、広島市文化の祭典(ことばの部)が開催されました。3年生作文の部と6年生読書感想文の部に、広島市の代表(最優秀賞)として児童が出席しました。 ホールいっぱいの観客を前にして、丁寧で整った礼、よく通るはっきりした声で立派に発表することができました。表彰式でも、大きな通る返事、気持ちのよい礼がとてもよかったと思います。 → 6年生の発表の様子を御覧いただけます。 → 3年生の発表の様子を御覧いただけます。 態度だけでなく、作文や読書感想文の内容もとっても素晴らしかったことは言うまでもありません。 3年生の作文は、欲しくてたまらなかった弟の誕生の様子が、あたたかくて、子どもらしい、写実的な文章で綴られていました。弟を迎えた喜びや感動、兄としての弟に向けられたあたたかな思い、願いが伝わってきました。 6年生の読書感想文は、「貧しい大統領」と言われた南米のムヒカ大統領について記した本を読んだ感想文でした。その方の考え方や生き方に共感し、「貧しい大統領」と言われているが実は「世界一心豊かな大統領」と気付きました。そして、科学者になりたいと思っている自分を見つめ直し、夢や志を更に一段高めていく様子が綴られています。 校訓「志高く美しく」や神崎っ子の誓い「みんなを笑顔にするために・・・自分も笑顔になるために」の精神につながる素晴らしい内容でした。 保護者から御了解をいただきましたので、感想文を掲載させていただきます。 ********************************* 貧しい大統領から学んだこと 神崎小学校6年 加藤一冴 2012年、ブラジルのリオデジャネイロで悪化した地球環境について話し合う、国際会議が開かれました。その時に、南米のムヒカ大統領が行ったスピーチが、この本の内容です。ぼくは「貧しい大統領」ってどういうことなんだろうと思い、読んでみることにしました。 大統領というと、お金持ちで、高いスーツを着て、大きな黒い高級車に乗り、SPやお付きの人が周りにたくさんいるというイメージでした。けれど、ムヒカ大統領は全然違って、質素な背広に、ネクタイなしのシャツ姿で、大統領の公邸には住まず、奥さんと農場で暮らしています。SPも付けず、古い車を自分で運転して仕事に行きます。 ぼくが一番驚いたのは、給料の大半を貧しい人に寄付しているということです。ムヒカ大統領は、貧しいわけではありません。自分はあまりお金を使わず、質素な生活をしているのです。「貧しい」とは何だろうと疑問がわいてきました。単にお金を持っていないことが貧しいというのではないと、この本を読んで気付きました。 「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっととほしがることである」という古代民族の言葉を引用し、ムヒカ大統領は、人間にとって何が大切かを訴えます。地球の環境がどんどん悪くなり、何とかしなければと話し合う一方で、人間は豊かさや便利さを求め、ほしいものを手に入れたいと考えています。それを追求していくたびに、人間にとって大切なものをどんどん失っているのだと思いました。 ぼくが一番印象に残った言葉は、「目の前にある危機は、地球環境の危機ではなく、わたしたちの生き方の危機です」という言葉です。ぼくは、豊かさや便利さを求めることが決して悪いとは思いません。でも、この本を読んで、一人一人が少しでも、地球や命や他人を思いやる気持ちを持てば、それがきっと地球環境のためになり、人間の本当の幸せにつながるのだと思います。それを身をもって示しているムヒカ大統領は、「貧しい大統領」ではなく、「世界一心が豊かな大統領」だと思いました。 この夏休みも、宿題でエコチャレンジをやりました。水を流しっぱなしにしない、エアコンを我慢するなど、今の自分にできることをやりました。これを、宿題でなくても、当たり前にやるようにもっと意識しようと思いました。 ぼくの将来の夢は、科学者になることです。まだ、どんな分野の研究をしたいか、はっきりとは考えていないけれど、便利になるというよりは、地球のためになり、人間の心が豊かになり、幸せになれるような研究をしたいと思いました。 ********************************* |
広島市立神崎小学校
住所:広島県広島市中区舟入中町1-36 TEL:082-293-1925 |