最新更新日:2024/06/04
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校訓「志高く 美しく」のもと、できる喜びや、花と本と歌声の溢れる学校を目指す、神崎小学校のホームページへようこそ!! 「笑顔輝け! 神崎っ子運動」 躾の三か条、神崎っ子の誓いにみんなで取り組みましょう!

第106回卒業証書授与式に思う 1

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 平成27年度(第106回)卒業証書授与式を、多くの御来賓、保護者の方々をお迎えし、厳かな雰囲気の中、滞りなく行うことができました。誠にありがとうございました。

 卒業生、そして、1年生から5年生の子ども達全員が、卒業証書授与式という人生における節目にあたるこの時を、その場にふさわしい態度で過ごすことができました。特に、卒業式に始めて参加した1年生が、体育館に入場してから退場するまでの1時間半余りの時間を、とっても立派な態度で過ごすことができ、心から嬉しく思い、感謝しました。

 卒業生と在校生による「お別れの言葉」と6年生による合唱、そして、全員による合唱「Stand Alone」(「坂の上の雲」から)は、美しく、心のこもったものとなりました。卒業生の歌声の美しさは勿論のこと、全員で歌う「Stand Alone」は、神崎小学校でも今まで聞いたことのないような一つに溶け合った美しい歌声が響き渡りました。こらえていた涙が思わずこぼれてしまいました。
 
 こうした素晴らしい子供達とともに卒業式を創り上げることができたのも、保護者や地域の方々の御理解・御協力のお蔭、また、本校教職員の1年間を通した尽力の賜物と、感謝の気持ちでいっぱいです。
 ありがとうございました。

 これからも、子ども達がそれぞれよき人生を歩む力を身に付けることができるよう、これからも職員が一丸となって教育の充実に取り組んでまいりたいと思います。


<校長 お祝いの言葉 概要>
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(前略)

 さて、卒業生の皆さん。これから少しの間、校訓「志高く 美しく」について、一緒に考えてみましょう。

 「志」と聞くと、多くの人が、「少年よ、大志を抱け!」という言葉を、思い浮かべるのではないでしょうか。
 これは、明治の初め、札幌農学校の教頭であったクラーク博士が、学生達に伝えた言葉です。とても有名な言葉ですが、大切なのは、この後に続く次の一節です。即ち、
「大志を抱け。それは、お金を得たり、自分の欲望を満たしたりするためではない。また、世の人々が名誉と呼ぶ、その実、虚しきものを得るためでもない。世の役に立つ人となるよう、人として理想とすべき、あらゆるよいことを身に付け、実現するために、大志を抱け。」
 クラーク博士は、「志」というものは、個人の損得を超えた、「世のため、人のために」という思いに固く結び付いた望みや願いであることを教えられたのです。

 クラーク博士が農学校に来て、最初にされたことは、学校のこまごまとした規則をなくすことでした。そして、その理由を学生達に次のように教えられました。
 「私が君達にお願いしたいのは、『ジェントルマン、紳士であれ!』ということ、これだけである。ジェントルマンは、定められた決まりを厳重に守る者である。しかし、それは規則に縛られて守るのではなく、自分の良心に従って行動するということなのである。自分の行動のすべてを、自分の正しい判断によって行ってもらいたい。われわれはジェントルマンである。ジェントルマンは良心に恥じない行いをしなければならない。」
 クラーク博士が教えられた「良心に恥じない行いをすること」は、「神崎っ子の誓い」にある「みんなを笑顔にするために、自分に負けてはなりません。」に通じる大切な教えであると、私は考えています。

 ところで、皆さんは、今年の二月四日が何の日だったか、知っていますか。二月四日は、立ちゆく春と書いて、立春と言い、暦の上で春が始まる日とされています。
 しかし、実際には、二月いっぱいは、まだまだ凍えるような寒さが続きます。その間、草木は、花を咲かせる春の日を夢見ながら、じっと風や雪、雨に耐えているのです。
 今年は、四十年ぶり、五十年ぶりと言われる程の寒さ、大雪となりました。そんな厳しい天候の中でも、学校の中庭の梅の木は、他の草木に先駆けてかわいい桃色の花を、たくさん咲かせました。凛として澄み渡った寒気の中に、ほのかな香りを漂わせながら、まるで、にっこりと微笑んでいるかのように・・・。

 これから始まる中学校生活では、部活動や学校行事、新しい勉強など、楽しいことがたくさんあることと思います。しかし、それだけではなく、身も心も凍えてしまう程に辛く、悲しく、苦しい時も、きっとあるに違いありません。
 その時は、厳しい冬に、たくさんの蕾を付けて立っている梅の木の姿を思い出してください。辛抱すべき時には辛抱して、できることをやり続けるのです。決して一人ではないことを信じ、相談できる人を見つけ出すのです。どんな状況になっても、決して諦めてはなりません。
 そうすれば、苦しみや悲しみを糧として、自分という美しい花を咲かせるための力を蓄えることができます。志をより確かで固いものにすることができるのです。

 卒業生の皆さん、どんなことがあっても、梅の花のように、誰よりも先に春の訪れを告げ、ふくよかな香りで人々を包み込むことのできる人になってください。

 皆さんは、小学校生活最後の運動会では、みんなで厳しい練習を乗り越え、きびきびとした態度で下級生をリードしながら係活動や演技を立派に行い、観ている私達の心を清清しい思いで満たしてくれました。

 修学旅行では、バスの中や見学地で、それは、それは楽しそうに、仲睦まじく、笑いながら話をしている姿を見せてくれました。ホテルでは、支配人の方が「入館式、退館式での子供達の礼儀正しさに感動しました。」と言われる程、立派な神崎っ子の姿を示してくれました。

 そして、6年間の学びの集大成として取り組んだ「神崎 未来プロジェクト」では、報告会を御覧になられた地域の方から、「日常生活や地域の生活の中で、問題を見出し、その解決方法を考え、自分達はこう考えますと提言している姿に感動しました。未来に希望を見出した思いがしました。」とのお言葉をいただくことができました。

 このように、先輩達から伝統ある校章旗を受け継いで以来、最高学年として、この一年間を立派にやりぬいた皆さんを、私は心から誇りに思います。

 これからも、皆さん一人一人が、志を高くもち、良心に従い、世のため、人のためになる、よき人生、美しき人生を歩まれることを祈り、お祝いの言葉といたします。

 美しくあれ
 雄々しくあれ
 そして、負けるな

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