最新更新日:2024/06/07
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3月8日(水)卒業証書授与式 4(学校長 式辞)

令和4年度  第39回 卒業証書授与式

式 辞

 第37期 卒業生の皆さん、ご卒業、おめでとうございます。
 厳しい冬を乗り越え、春の息吹が感じられる今日の良き日、本校PTA会長 飯田敏行様をはじめ、広島市議会議員 伊藤昭善様、広島市議会議員 山内正晃様、広島県議会議員 渡辺典子様、学校運営協議会委員の皆様のご臨席を賜り、多くの保護者の皆様とともに卒業生の門出を祝福できますことを本校教職員を代表いたしまして、深く感謝し、厚く御礼申し上げます。

 只今、258名の皆さんに卒業証書を授与いたしました。この卒業証書は、原爆の子の像へ捧げられた折り鶴を再生したものです。平和の象徴であるヒロシマに捧げられた折り鶴を再生した証書を手にし、改めて世界の人々の平和への思いを継承して欲しいと思います。

 皆さんの中学校生活は、まさに世界中を覆った新型コロナウイルスに翻弄された学生生活でした。この社会状況の中、「不安になりながらも、誰も悪くないからこそ、どこにぶつけて良いか分からず何度と怒りと悔しさで涙をこらえた日々でした。この頃から、私たちはできないことを嘆くより、何ができるのかを考え続けました。」
 この三年間、第1波から第8波までの感染の波を繰り返し受けながらも、口田中学校での学びを継続し、様々な工夫を行いながら実施した部活動や学校行事に奮闘し続けた皆さんの頑張りを心から讃えたいと思います。
 特に体育祭や合唱発表会においては、一人ひとりが熱い思いを持って、仲間とともに一生懸命取り組み、その姿は眩しく輝いていました。「後輩たちが超えられない高い壁をつくる」こと、限界に挑戦する姿は、口田中3年生としてのプライドを示すものであり、伝統のタスキを後輩たちにつなぐものでした。
 皆さんが、仲間とともに過ごした時間の中で、感じたこと、考えたこと、手に入れたものは、たくさん、たくさん、あったのではないでしょうか。そして、皆さんは、周りの人たちにも、たくさんの感動を与えてくれました。本当にありがとう。

 『人間万事塞翁が馬』という言葉があります。今回の経験は、皆さんの今後の人生において、大きな学びとなることでしょう。そして、その学びは、皆さんの人間としての幅を広げてくれることでしょう。順境にあって侮らず、逆境にあって焦らず、常に前を向き、一歩一歩着実に歩みを進めていくことを願っています。どうか、感謝の気持ちを忘れず、人の痛みを感じ取れる「豊かな感性」と、冷静に考え行動できる「本物の知性」を持ち続けてください。それが、皆さんの輝く未来へのパスポートです。

 保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。中学校の三年間は、悩みも多く、多感な時期で、心配の種は尽きなかったことと思います。けれども、子どもたちは様々な困難を乗り越え、立派に成長しました。ご期待に添えなかった点も、多々あったと思いますが、これまでの三年間、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、心より深く感謝申し上げます。今後は、地域や社会の中で、自立・貢献・共生していく子どもたちを、見守り支えてくださいますよう、お願い申し上げます。

ご来賓の皆様には、いつも生徒たちへの温かいご支援をいただき感謝申し上げます。私たち教職員は、この口田中学校が地域の学校として、皆様のご期待にお応えできるよう、これからも 努めてまいります。今後ともご支援のほど、宜しくお願いいたします。
 本日卒業いたします258名は、私たちのかけがえのない宝です。これからも地域の皆様に支えられて成長していきます。そして、未来の地域を支える人材として輝いてくれるはずです。今後も厳しく、温かい目で見守っていただきますようお願いいたします。

 卒業生の皆さん、口田中学校は皆さんの母校です。輝く未来に向けて、この口田中学校で過ごした日々を心の糧にして、力強く、誇り高く、羽ばたいてください。
 「敬愛・英知・鍛錬」真心を持って人に接し、一生懸命勉強し、心身を鍛えていく人間になろう。皆さんの前途に幸多かれとお祈りし、式辞といたします。

令和5年3月8日
広島市立口田中学校
第10代校長 芝山 潤一郎

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広島市立口田中学校
住所:広島県広島市安佐北区口田南九丁目13-1
TEL:082-843-9511