「ピンポンパンポ〜ン。まもなく落合東幼稚園ダムが放流いたします。」園舎内外に放送が流れ始めると、あちらこちらから子供たちが集まってきます。みんなでダム周辺をのぞき込み・・・「５・４・３・２・１・０　放流開始！！」の号令と同時に、ダムに埋め込まれていたじょうごの栓が抜きとられ、2本の水のアーチが出来上がりました。「大成功！！」歓声と拍手がそのたびに沸き起こります。
　5月末から続いている砂山でのダム作り、小学生や近くの保育園の子供たち、地域の未就園児たちも入れ替わり立ち替わり、かかわって遊びました。
　小学生が考えたダム放水のアイディアが、幼稚園の子供たちに受け継がれています。また、安芸太田町の温井ダムで職員が撮影してきた動画を園の大型テレビで見たことで、ダムや放流の様子が園児たち全員で共有されたようです。
　「本物はコンクリートじゃけ、壊れん。幼稚園のは土じゃけ、壊れるんだ。」
　「おひさまがあたって乾いた土で作らんとね。」また、明日のダム作りに向け『子供現場監督さんたち』の熱い議論が続きます。
　じょうごの高さまで水位が上がらないと水が出ないこと、土の種類や性質によって強度が変わることなど、遊びの中で知恵を働かせ、意見を出し合い、繰り返し挑み、失敗からまた学ぶたくましい子供たちです。

写真　上　　未就園児の広場では地域の子供たちやお母さんたちもダムの
　　　　　放流を見てくださいました。

写真　中　　大型テレビで本物のダムの放流を見ました。
　　　　　画面から水しぶきが飛んできそうな大迫力映像にびっくり！
　　　　　視聴後「本物はコンクリートだった。」と

写真　下　　ダムの放流中です。