最新更新日:2024/04/26
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子どもに自己実現力を

平成31年度の終わりに

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 本日3月31日をもちまして,次の9名が本校を去ることになりました。

【令和2年3月 離退任者】
〈小学校〉
  松尾 寿人    広島市立比治山小学校へ転任
  池田 雄一    広島市立福木小学校へ転任
  祐源 葉子    退職
〈中学校〉
  榎  良輔    広島市立似島中学校へ転任
  上向井咲良    広島市歯科衛生士に採用
  坂井 麻子    広島市立楠那小学校へ転任
  安井美和子    広島市立五日市南中学校に採用
  白井 佳奈    広島市立高須小学校に採用 
〈学校長〉
  岩本 和貴    広島市立梅林小学校へ転任
 
 学校長として,このページで本校の様子や教育観,進むべき方向性についてできるだけ具体的に述べてきたつもりですが,まだまだ書き足らないことがあります。しかし,そこは次の教職員に託して,今日で今年度の似島学園小学校・似島学園中学校のページを閉じようと思います。

 似島の皆様,本校関係者の皆様,本校のページをご覧いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。
 令和2年度も似島学園小学校・似島学園中学校を何卒よろしくお願いします。


天までとどけ

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 先日フライング気味に咲いていたチューリップが背伸びを競うように綺麗に咲きそろっています。
「見て見て。僕はここにいるよ。」
「私はこんな花を咲かせたよ。」
 いろいろな色,いろいろな高さ,大きさがありますが,一所懸命空に向かって伸びようとする「いのち」であり「生きる力」です。誰が見ても美しく咲くことができるよう,私たちも力の限り支援していきたいものです。

卒業証書授与式

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 3月18日。
 素晴らしい好天の下,平成31年度卒業証書授与式を行いました。
 似島学園小学校,似島学園中学校,似島学園高等養護部合同の卒業証書授与式です。
 どの学校も,新型コロナウイルス感染予防の観点から,徹底した衛生管理と式次第を削減したシンプルな式を挙行した(予定の)ことと思います。本校も例外ではなく,似島学園寮での集団生活という特殊な事情もあり,来賓だけでなく保護者の皆様にもご遠慮いただく中での式になりました。
 実質40分という例年の半分以下の式でしたが,参列した教職員からは,
「心に残る式だった。」
「近年でも最も感動的な式のひとつだった。」
という感想が聞こえてきました。
 何より,子どもたちの「いい顔」が溢れていました。例年,小学生は卒業後も大きな環境の変化がないため平静なのですが,今年は涙を流していた卒業生もいました。
 本校の子どもたちにとっては,今回のようなシンプルな式次第が,より緊張感を保ち,「卒業」に対する気もちや思い,集中力を高めることができるのかもしれない。そのように感じました。
 例年の式次第はどれも必要な,大切なものばかりです。ただ,私たちは既成概念にとらわれ,卒業証書授与式とはこういうものだ,と決めつけているところもあるのではないか。
 卒業生にとって,在校生も含めた子どもたちにとって,式の目的を鑑みた上で,本当に大切なものは何か,どのような式であるべきなのか,今回の対応の中から学ぶべきものがあることに今更ながら気付きました。 
 
 新型コロナウイルスへの対応は世界的な不安や恐れをかき立てていますが,逆境の中にこそ次のステップへの知恵や経験が転がっています。私たち,特にこれから歩むべき途を子どもたちと共に考える立場にある教職員は,不安や混乱の中から学ぶべきもの・ことを見極めなければなりません。
 今回の卒業証書授与式をふりかえり,精査して,今後の取り組みに生かしたいと思います。

フライング

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 暖かな春の陽射し。
 今年は早くから気温も上がり,桜の開花予想も軒並み観測史上最速を記録しそうな勢いです。
 本校でもフライング気味のチューリップが顔を出しました。「一億一心」の碑の周りに,可愛い色々がちらりほらり。それでも今朝は冷えたからでしょうか。少し寒そうに首をすくめて辺りを窺っています。
 本当は新年度の始まりに合わせたかったところですが,待ちきれないようです。卒業生のお祝いをしたかったのでしょうか。
 昨日も書いたとおり,少し形は違っても祝う気もちはいつもと同じです。
 明日を迎えます。

花の道

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 臨時休校に入って2週間が経ちました。
 いつもの春とは違う時間が流れています。
本校の卒業証書授与式は,似島学園高等養護部と合同で18日(木)に行います。急な臨時休校で,卒業生を送る会などの取り組みも十分にできませんでしたが,せめて廊下を華やかに飾りたいという思いで,在校生(小学校低学年)の子どもたちが力いっぱい描いた花の絵を掲示しました。
 季節の違う花々ですが,思いはたくさん伝わることでしょう。

 今日は冷えましたが,明後日は穏やかな暖かい日になるそうです。
 昨年までと変わらない,同じ気もちで卒業証書授与式を迎えたいと思います。

美しく捨てる

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 技能訓練棟(技術棟)の撤去に伴い,これまで設置されていたごみステーションもなくなることになり困っていたところ,指導員と業務員が新しいゴミステーションをつくってくれました。もともとあった見守りバイク置き場を活用しようとしたのですが,外枠骨組がゆがんでおり,かなり苦労したようです。見違えるほど立派な小屋になりました。可燃物・不燃物とガラス・金属などを別のスペースに分けて収集し,それぞれ施錠できるようにしてあります。中は広く,屋根も壁もしっかりしているので風雨や鳥獣にごみが荒らされることもありません。なかなかの労作です。
 年度明けの清掃等の指導の中で子どもたちに紹介し,ごみの分別意識,そして「美しく捨てる」ことの価値について学ばせたいと思います。


春の小径

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 新型コロナウイルスへの対応で慌ただしい学校と高等養護部をつなぐ小径に,もう散りかけた梅の木が並んでいます。
 暖冬の影響か,かなり早くから咲き始め,長い期間私たちの目を楽しませてくれました。梅花を名残惜しむように,うぐいすが声を交わしていました。柔らかな陽射しの中で,いつもの似島の時間が流れていきます。
 来月の今頃は,本校にもいつもの似島の時間が戻ってくるのでしょうか。
 日本中の子どもたちのために今できることに精一杯取り組み,想定外の年度末を過ごしたいと思います。

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 特別支援学級の子どもたちのオリジナル写真絵本第2弾。
 前回の学習をもとに,学習成果発表会や生活科,校外学習,駅伝大会などの諸行事の写真に言葉を添えて,大きな写真絵本ができあがりました。
 前回と比べ,使っている言葉が多様になり,書写力も身に付いていることが一目でわかります。内容が充実し,より整った写真絵本。ここにも子どもたちの成長のあとが咲いています。何より,自分たちがつくった写真絵本を手に,嬉しそうに見せに来た子どもたちの満ち足りた表情が素晴らしい。

 春です。
 あちこちで花開く時期になりました。

和敬清寂

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 今年も 村上 和子 先生 を講師にお招きし,お茶会を行いました。今年度は小学生と高等養護部の子どもたちが参加しました。
 図書室で銘々が作った簡易花生に,花一輪を選んで活けました。場所を移して畳の上で茶菓子をいただき,抹茶を一服。なかなかの大服で本物の茶の苦さが理解できない低学年の子どもたちは悪戦苦闘している子もありましたが,不思議に飲むのを辞めませんでした。
 慣れない正座や作法,お茶の味。ピンと張り詰めた緊張感,閑かな空気。子どもたちにとっては,我慢とか辛抱に当たる時間だったかもしれません。しかし,和敬静寂の言葉どおり,この雰囲気を味わうことがよい経験。この雰囲気の中で辛抱することも貴重な経験。身に付けるべきスキルです。
 日頃は自分の思いに寄り添ってもらえる子どもたちが,集団の雰囲気に最大限寄り添う,ありがたいひとときでした。


積み重ね

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 山のようにあった廃棄物が引き取られ,本校で最も古い木造校舎も撤去の日を待つばかりになりました。つい先日まで,9か月を過ごしたプレハブ校舎は既に跡形もありません。空っぽになった建物には,そこここに日焼けや疵があり,落書きや重ねて塗られた色やニスの跡も露わになっています。長い年月の積み重ねの上につくられた,これらもひとつの「歴史」でしょう。
 「歴史」は何年,何十年,何百年と時を重ねて築き上げるものですが,壊すのは簡単。その気になればあっけないほど一瞬で崩し去ることもできます。
 教育活動も同じ。寧ろ,その積み重ねには終わりがありません。永遠に土台づくりをしているように錯覚することもしばしばです。時に試行錯誤を繰り返しながら,先人が築き上げてきた「歴史」の上に少しずつ少しずつ厚みをもたせていくものだと考えた方がいいのかもしれません。
 教育には建物と違って形はありませんが,形のないものは共有し難いですし,目指す方向性も曖昧になります。それだけに創造すべき学校教育の姿,成長していく子どもの姿を具体的に明確にして共有する必要があります。
 年度末のまとめとして,成果と課題をもとに来年度を見通して行きたいと思います。

みんなでミニせんせい

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 今年度小学校で取り組んでいるたてわり学習活動です。小グループごとに高学年の子どもが中心になって学習課題に取り組む,教え合い学び合いを中心にした主体的な学習の場として設定しました。
 日頃はなかなか学習に集中できない低学年の子どもたちも,高学年のお兄ちゃんお姉ちゃんの言うことはよく聞きますし,集中して取り組む時間も長くなります。高学年の子どもたちも目線を下げ,相手が聞き取りやすいよう話し方も配慮する姿が見られます。
 日頃は喧嘩や衝突もある子どもたちですが,目的意識と約束事が明確な学びの場でのたてわり活動は,望ましいかかわり合いを生むきっかけになります。
 来年度以降,より充実した「みんなでミニせんせい」を更に積み上げたいと思います。   


子どもの都合

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 今年度最後の特別支援教育スーパーバイザー 渡部 徹 先生のご講話をいただきました。
 渡部先生は常にあらゆる角度や分野から教育に関わる情報を取り入れ,ご自身の中で咀嚼してわかりやすくご教授くださいます。今回もお話をうかがう中で,「はっ」とする瞬間や「なるほど,そうか」と思うことがたくさんありました。
 本校に関して言えば,子どもたち同士のかかわりを一層深めるように指導・支援していくこと,そのために,正しい答えを探るよりも,なぜそれが正しいと考えたのかを互いに説明し合い,互いの言葉で分かり合うことが大切なのだと仰いました。
 私たちは,つい目の前の事象,(大人が)求めたい答えばかりを追いかけて近視眼的に物事を捉えてしまいがちになります。効率化・合理化,今流行の「時短」と言えば聞こえはいいですが,そういう「大人の都合」に合わない子どもたちをどうすればよいかという議論をしてしまいがちになります。学校教育における指導・支援は「子どもの都合」を中心に据えるのが当たり前。改めて肝に銘じます。
 渡部先生,今年度もありがとうございました。

英語で話そう

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 中学校校内授業研究会の最後を飾る英語科の授業実践の様子です。
 英語科学習では日々取り組むルーティンが確立しており,子どもたちは見通しをもってドリルなどの活動に取り組んでいます。本校の子どもたちにとって安心して学習活動できる時間はとても大切なものです。
 本時は簡単な物語を読んで,内容について説明したり会話したりする学習活動で,本校の子どもたちは苦手なところです。説明内容についてグループで確かめ合ったり,話形を提示して会話を楽しんだりすることで,少しずつBig voiceになりました。
 中学校2年生全員の顔が自然にほころび,いい顔で学習に取り組んでいました。

米澤好史先生 講演会

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 今年度も,和歌山大学教育学部教授 米澤 好史 先生にお越しいただき校内研修会を開催しました。米澤先生は「愛着障害」研究の第一人者として日本全国を飛び回り,子どもへの対応や実践的支援についてご指導なさっています。ご多忙の合間を縫って2日間の日程でご来校くださいました。
 今回は子どもたちの授業の姿を参観し,個別の事案について具体的な指導・支援のあり方をグループ討議した上で,米澤先生からアドバイスをいただくという形で研修を進めました。
 高等養護部の職員の皆さん,他の児童養護施設から参観にお出でくださった方々と膝を交え,いろいろな観点や日頃の子どもたちの姿について交流することもでき,大変有意義な時間となりました。

 翌日(1日土曜日)の午前中にも,広島市総合福祉センターにて米澤先生にご講演いただく時間をもちました。本校以外にも参加者を募ったところ,学校関係だけでなく,児童養護施設を始めとした福祉関係の諸団体の皆様からも申込をいただき,会場の定員をオーバーする盛況ぶりで,熱気に溢れた2時間半になりました。米澤先生には「3分の1しか話せなかった。」とのことでしたので,是非来年も続きをご指導いただきたく思います。
 今回の研修・講演の開催につきましては,高等養護部の皆さんに大変ご尽力をいただきました。最後になりましたが厚く御礼申し上げます。


防犯教室

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 今年も市民安全推進課の梅西剛史先生をお迎えし,主にネット犯罪,SNS犯罪に巻き込まれたり,巻き込んだりしないために注意すべきことを中心にご指導いただきました。
 分かりやすいVTRや広島県警警部補としてのご経験をもとにした具体的なお話で,子どもたちも熱心にメモを取ったり聞き入ったりしていました。
 近年,AIを始めとした技術革新,情報網や端末等の著しい発達により,世の中はどんどん便利になっています。しかし,便利になることの裏には必ず想定外の危険があるものです。特に,ネットに関わる犯罪は,自分だけでなく周囲の多くの人を知らず知らずに巻き込んだり,迷惑をかけたり,裏切ったりする結果を招くことがあります。
 これからの未来を生き抜く子どもたちには,自分の言動が社会とどのような関わりを生むのか,結果を招くのか,影響を及ぼすのかをイメージする力(想像する力)が必要になります。
 教育課程の中でイメージする力をどう育てていくか,計画的・系統的な編成を工夫しなければならないと感じました。


ここから!

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 「コロコロガーレ」
 ビー玉を転がすコースづくりを楽しむ図画工作科の単元です。
 取り組み初めは,
 「簡単簡単。すぐできるよ。」
 「できたら遊ぶから見に来てよ。」
 子どもたちは出来上がりをイメージし,口々に楽観的な言葉を並べていました。
 確かに,思い思いにコースをつくるところまでは,ある程度すぐにできてしまいます。しかし悲しいかな,ビー玉は傾斜を思うように転がらない。仮に転がっても,傾斜のある坂道コースはあっという間で,その後の平面では完全にビー玉の動きはなくなってしまう。
 彼らのイメージには,作ったコースをビー玉がとめどなく流れ,楽しく遊べる画があったはずです。実際は上手くいかないのが世の中の常です。

 さあ,ここからが勝負。
 課題や困難に当たったときどのように乗り越えるのか。ビー玉の動きが止まる原因を観察し分析して改善の工夫をする。辛抱強く取り組む姿勢・態度も大切です。本校の子どもたちにとっては苦手なところ。

 最終的にどのような作品ができあがるのか,楽しみです。


つなぐ 4 -称える-

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 少し離されてひとりゴールする最終走者。
 前の走者が見えなくても,彼は最後まで一生懸命走り抜きました。たすきをつないできたチームのみんなのために。
 全校児童・生徒・教職員,高等養護部の職員,参観者全員がひとつになって最終走者を迎え入れます。大きな歓声と温かい拍手の中に。
 見学者も含め,その場にいた全員の心がつながった瞬間でした。

つなぐ 3 -切磋琢磨-

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 互いの力をぶつけ合い,しのぎを削って成長し合う。これもまた「つなぐ」のひとつの形でしょう。競り合い,競い合うからこそ,思った以上の自分の力が引き出される。それを実感できる。
 友だち,同級生というのはそういうものだと思います。 

つなぐ 2 -成長-

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 毎年駅伝大会を開催すると,子どもたちが心身共に大きく成長したことを感じます。特に,中学生男子の走りは迫力が増してどんどんたくましくなります。
 駅伝大会を縦の時間軸につなぐ「成長」を感じることができます。

つなぐ 1 -思い-

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 雨で順延となりましたが,穏やかな好天に恵まれて無事駅伝大会が行われました。
 持久走は辛い競技です。自分との闘いです。しかし,駅伝は「つなぐ」競技です。

 たすきをつなぐ。
 競争をつなぐ。
 自分の走りをつなぐ。
 頑張りをつなぐ。
 思いをつなぐ。

 前回も書いたように「つなぐ」ことでひとつになることのできる競技です。

 「頑張ったよ。」「任せたぞ。」「頑張って。」
 「よくやった。」「任せてよ。」「頑張るよ。」

 お互いが声をかけあい,認め合い,支え合う大会にしてほしい。
 みんなの思いを乗せて大歓声の中スタートしました。

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広島市立似島学園小・中学校
住所:広島県広島市南区似島町長谷1487
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