最新更新日:2024/05/30
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子どもに自己実現力を

小春日和

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 先日紹介した花壇に子どもたちがチューリップを植えました。小さな手で1つずつ丁寧に並べ,土を被せていきました。
 「これ何色だっけ。」
 「もう少し離した方がいいよ。」
 お互いに声を掛け合いながら和やかな空気が花壇を覆いました。
 来年の春,入学してくる1年生をたくさんのチューリップがお迎えすることでしょう。

 小春日和。
 この言葉がぴったりの活動になりました。

引っ越し準備

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 長かった耐震工事がようやく完成を迎えます。
 冬休みには元の校舎に引っ越すことになっています。その前に,業務員2名が一生懸命校舎の修繕・環境整備に取り組んでいます。
 教室の地窓がほとんど壊れてしまっていたので,頑丈な合板を貼り付けています。清潔感のある明るく落ち着く色合いも考えてもらいました。取り付ける高さにもこだわって,非常にすっきりと整いました。
 壁や天井のあちこちに穴が空いていたり,汚れや破損があったり。昭和40年築の歴史と潮風にさらされた校舎は痛みも激しいのですが,子どもたちが新しい気もちでスタートを切ることができるように,教職員一同でできることをしたいと思っています。

にのしま愛らんどフェスタ 和太鼓部演奏しました。

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 昨日17日は好天に恵まれ,穏やかな陽射しの中で「にのしま愛らんどフェスタ 2019」が行われました。
 今年もオープニングセレモニーに本校の和太鼓部が出演しました。今年度は小学生の部員が増えて大変可愛らしい演奏になることも予想していました。
 ところがどうして,中学生をリーダーとしたキリッと引き締まった格好いい演奏を披露してくれました。子どもたち一人ひとりの身体がとても大きく見えるくらい,堂々としていました。似島学園の協力で新調した黒いユニフォームも演奏に映えていました。地域の皆さんから温かい拍手をいただき,たくさんのお褒めの言葉も頂戴しました。
 部活動指導員 三満先生の御指導の下,4月から一生懸命積み上げてきた成果を,太鼓の音にも演奏の姿勢にも充分に出し切ることができました。いつもこの場で繰り返していますが,改めて「積み重ね」の大切さを感じます。
 23日には,高等養護部の秋祭りで発表する機会があります。中学校3年生にとっては最後の晴れ舞台。自分の力を出し切ることができるよう念ずるのみです。

私だけの絵本!

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 特別支援学級の子どもたちがオリジナル絵本をつくりました。
 それぞれの心に残った運動会の場面を取り出し,自分の思いを想起して言葉で表し,吟味して文章にしました。大きな写真でページを飾り,できあがった文章を貼り付けて魅力的な写真絵本ができあがりました。
 色鉛筆で描いた可愛い表紙も取り付け,大満足です。友だちに嬉しそうに見せて歩いて回っています。勿論,校長室にも来てくれました。
 恥ずかしそうに記念写真をぱち〜り。
 「えみふる」 です。

言葉を育む

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 広島県国語教育研究大会 芸北・北部大会に参加しました。
 「きつつきの商売」「おばあさんのすーぷ」などで有名な児童文学作家 林原 玉枝 先生の講演を拝聴しました。先生のお話しになる言葉は一つひとつがとても温かく,お人柄が伝わります。勉強になるのは勿論ですが,講演後に優しく大らかな気もちになりました。私たちは林原先生のように言葉を使うことのできる「言語主体」を育成しなければならない,という理想を得ることができました。

 では,温かな言葉,相手に気もちよく伝えることができる言葉とは何か。講演の中で先生から少し手がかりをいただいています。

「言葉を育むことは心と体を育むこと。」
 子どもの生活環境やかかわり合う大人のもたらす言語環境によって,子どもは美しい日本語を獲得していくものです。「大人に愛されていた記憶」が子どもにとって最も大切なものなのです。
 このように仰いました。

「大人に愛されていた記憶」
 学校において,それは授業づくりそのものではないか。学級づくりを言うのでないか。そう考えました。子どもたちの向上心・知的好奇心を満足させる授業,子どもたち一人ひとりの居場所のある学級づくり。それが「学校で愛されていた記憶」でしょう。

 優しい言葉の中にも奥の深いお話でした。


相手を思うギターづくり

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 似島にギター工房を構え,オリジナルのギター製作をなさっている 
向江 良太 先生にお越しいただき,子どもたちに特別授業をしていただきました。
 向江先生は似島出身で,高校在学中にギターづくりに関心をもち,日本の学校でギターづくりを学んだ後は単身カナダの名工に弟子入りして技術を磨き,故郷に帰って工房を開かれました。1つのギターをつくるのに2か月。現在は年間8本が限度というこだわりの仕事をなさっています。
 授業では,ギターづくり工程の写真や実物の工具,型枠,材料など,沢山の資料をご用意くださり,子どもたちに分かりやすく教えてくださいました。
 ギターづくりの材料となる木材は,パーツの特性によって世界各地のものを取り寄せて加工し,組み立てるそうです。できあがったギターはどれひとつ同じものはないと説明されました。というのは,お客様の好みや要望の音色や形態,ギターが使用される場や状況(仕事,趣味,音楽教室など)に応じて作成していくためです。加えて,お客様が住んでいる地域(楽器が使用される場所)によって,気温や湿度による膨張や収縮,音色の変化が生じることも配慮してつくりあげると仰いました。
 ギターを受け取り,使う人のことを細かくイメージして満足していただける一本を創りだしていく。
 言葉の使い方の理想と同じだなと思いました。

 向江先生,ありがとうございました。

似島保育園 生活発表会

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 今年も似島保育園の生活発表会にお招きいただきました。
 可愛さ弾ける発表会で,子どもたちから元気をたくさん分けてもらいました。

 似島の各校園はどこも少人数ですから,運動会にせよ,文化祭・生活発表会,全ての行事・学習活動において子どもたちは出演しっぱなしで大変忙しい。更に子どもそれぞれに得手・不得手,課題もあるのですが,常に全力で取り組んでいる姿がとても爽やかに感じられます。
「自分がやらなければならない。」
という状況が当たり前です。ある意味,子どもたちにとっては活動の必然性に恵まれていると言えます。
 加えて,似島保育園の生活発表会では,子どもたち個々の能力や発達段階,実態に応じて場面づくりや役割分担をしたり,一人ひとりが等しく輝くような道具や衣装を用意したりなど,意欲・関心を高める細やかな指導・支援がなされています。
 今回の生活発表会でも,子どもたちは自分の出せる精一杯の声を出して表現をしようとしていました。大勢の前で,しかも舞台で声を出すというのはなかなか難しいことです。似島保育園の先生方の継続した取組があってこその成果だと思います。
 子どもたちの姿から,取組の過程から,今年も学ぶことの多い発表会でした。

緊張感

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 早朝,小富士の稜線が碧空に映えています。
 空気の澄んだ気もちのよい季節になりました。雲もない青い空を見ていると地上での出来事が小さなことのように感じてしまいます。
 しかし,今夏も想定外の水害や風害,痛ましい火災や交通事故など,心を引き千切られそうな多くの出来事は決して小さなことでもなければ,心から消え去るものでもありません。この島も昨年の土砂災害で大きな被害があったばかり。あちこちにある傷跡は,簡単には癒えません。
 
 昨日,地震・津波の避難訓練を行いました。広島市で唯一,瀬戸内海の小島にある似島小学校・似島中学校と本校は津波の心配が大きな学校です。広島市のハザードマップでは液状化の危険地域にも挙げられています。考え得る様々なケースに応じて,限られた条件の中で最善の対応を探りながら訓練を行っています。
 避難訓練のとき常に意識しているのは,ひとりの人間として個人として可能な災害対応とは何か,ということです。子どもであれ大人であれ,自分の意志で活動することのできる者に必要なのは「緊張感」だと考えています。
 社会的な生活を営むことが最も大きな特性である人間は,自分のテリトリー,つまり家庭を一歩出た瞬間から大なり小なり緊張感をもって過ごしています(家庭には家庭の緊張感がありますが,家庭外のそれとは大きく異なるのが一般的でしょう)。それが公共性であり,様々な道徳性,規範意識などと呼ばれているものでしょう。学校は人間が幼い時期から社会性の中で緊張感とその持続を学ぶことができる機関であり,集中力とか忍耐力という言葉で評価されています。
 避難訓練というのは災害に対応する際の緊張感を意識し,高め,持続するスキルを高める場だと考えています。「おはしも(おさない,はしらない,しゃべらない,もどらない)」で表される心構え,東北で言い伝えられる「津波でんでんこ(津波のときは互いを信じ,それぞればらばらで構わないから自分の身を守る,逃げる,みんな逃げていると信じる)」など,様々な教訓があります。全ての指導は緊張感を高め,例え想定外のことが起きても指示を聞いたり,冷静に判断したりすることができるためになければならない。本校に赴任して強くそう考えるようになりました。
 避難訓練の振り返りの中で,子どもたちには,「緊張感」を身に付け,持続する力が人として生きていく上でとても大切なのだということ,日頃の授業態度,教室移動,式や行事などへの取組など,学校生活でのいろいろな場面で緊張感をもって過ごす練習ができることを話しました。

知るということ

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 10月初旬のことです。学園桟橋前公衆トイレ横の銀杏の木に,いつの間にか大きなキイロスズメバチの巣ができあがっていました。先日も三原市で小学生が被害に遭ったばかり。本校の子どもたちも勿論ですが,似島少年自然の家を利用する方々,島に散策や釣りに来る方々の安全確保のために,早速関係機関に駆除をお願いしました。

 それにしても立派な巣です。バスケットボールより大きいくらい。
 キイロスズメバチにも彼らの生活があります。特にハチは非常に完成された機能的な社会を形成しています。役割分担が明確で,その役割だけを果たすために生きている。厳しい社会でもあります。彼らにどれくらいの意思・思いがあるのかわかりませんが,きっとそれぞれの個体にドラマがあるのだろうなと想像します。
 しかし,私たちが彼らを意識するのは目の前に現れたときのみ。そして危険であるという一言でやたら殺虫剤を撒いたり速やかな駆除を要請したり。目の前から消し去ることにだけ懸命になり,知恵を働かせます。したがって,私たちがキイロスズメバチについての知識として得るものは,その危険性,効果的な撃退法・駆除法など,自分の敵という観点からのみです。これでは十分に彼らのことを知り得たとは言いがたい。
 キイロスズメバチに限らず,世の中に存在するすべての事物・事象には様々な顔があり,背景があります。芝居がかった言い方をすれば,それぞれのドラマがある。キイロスズメバチが人間にとって危険な生き物であるというのも真実ですし,秩序の整った機能的な社会を形成した合理的な生き物であることも真実でしょう。家族同士の愛情のようなものすら存在するかもしれません。身体の機能的な面から見ると,昆虫界の頂点に近い美しいものだという見方もあるでしょう。
 子どもたちの教育に携わる立場にある私たちは,常に多角的・多面的なものの見方・とらえ方ができるように意識していなければならないと考えました。

小中合同校内授業研究

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 今回は,幟町小学校から 久保暢子 先生 をお招きし,校内授業研究会を行いました。特別支援教育の観点から,複式高学年社会科の授業実践を基に小中学校の全教職員で協議しました。
授業者が「社会科の教材研究が楽しかった。」というほど熱心に準備に取り組み,子どもたちもそれに一生懸命応えました。課題はありますが,「やってよかった。」と思える実践になりました。
 久保先生のご指導・ご助言の中で,「個への支援が全体の力につながるように(全体へ生かされる個への支援)」「全体への支援が個の力に還るように(個へ届く全体指導)」という言葉が心に残りました。子どもたちのひらめき,気づき,呟き,発言を如何に価値付けするか。全体を引き上げる評価のために,どれだけ準備をし,どれを選び準備して,どれを捨てるのか。改めて教材研究の大切さ,評価につながる見とりの重さに気づきました。
同時に,久保先生ご自身の温かい言葉や振る舞いから,私たち教職員への「合理的な支援」を感じました。

 久保先生ありがとうございました。
 教職員みんな一緒に,階段をひとつ上りました。

準備

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 花壇を彩ったマリーゴールドがその役割を終え,再び業務員が丁寧に土づくりをしてくれています。来春に咲かせるチューリップのために。
 新年度までまだ5か月ほどあります。秋の深まりもまだ中途で,昼間はシャツ一枚でも汗ばむことがあるこの時期に,業務員は来春を迎える花壇のイメージをしています。念入りに耕され,ふわふわになった土に植えられたチューリップの球根は,冬の寒さをやり過ごしながら芽生えに備え,水温むころに顔を出し,4月には新入生を色とりどりに迎えてくれるに違いありません。
 そのための準備。
 見通しをもった取組というのは,このように具体的にイメージをもつことができることから始まるのだ,と改めて気づかされます。

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広島市立似島学園小・中学校
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TEL:082-259-2311