最新更新日:2024/05/16
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子どもに自己実現力を

和敬清寂

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 今年も 村上 和子 先生 を講師にお招きし,お茶会を行いました。今年度は小学生と高等養護部の子どもたちが参加しました。
 図書室で銘々が作った簡易花生に,花一輪を選んで活けました。場所を移して畳の上で茶菓子をいただき,抹茶を一服。なかなかの大服で本物の茶の苦さが理解できない低学年の子どもたちは悪戦苦闘している子もありましたが,不思議に飲むのを辞めませんでした。
 慣れない正座や作法,お茶の味。ピンと張り詰めた緊張感,閑かな空気。子どもたちにとっては,我慢とか辛抱に当たる時間だったかもしれません。しかし,和敬静寂の言葉どおり,この雰囲気を味わうことがよい経験。この雰囲気の中で辛抱することも貴重な経験。身に付けるべきスキルです。
 日頃は自分の思いに寄り添ってもらえる子どもたちが,集団の雰囲気に最大限寄り添う,ありがたいひとときでした。


積み重ね

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 山のようにあった廃棄物が引き取られ,本校で最も古い木造校舎も撤去の日を待つばかりになりました。つい先日まで,9か月を過ごしたプレハブ校舎は既に跡形もありません。空っぽになった建物には,そこここに日焼けや疵があり,落書きや重ねて塗られた色やニスの跡も露わになっています。長い年月の積み重ねの上につくられた,これらもひとつの「歴史」でしょう。
 「歴史」は何年,何十年,何百年と時を重ねて築き上げるものですが,壊すのは簡単。その気になればあっけないほど一瞬で崩し去ることもできます。
 教育活動も同じ。寧ろ,その積み重ねには終わりがありません。永遠に土台づくりをしているように錯覚することもしばしばです。時に試行錯誤を繰り返しながら,先人が築き上げてきた「歴史」の上に少しずつ少しずつ厚みをもたせていくものだと考えた方がいいのかもしれません。
 教育には建物と違って形はありませんが,形のないものは共有し難いですし,目指す方向性も曖昧になります。それだけに創造すべき学校教育の姿,成長していく子どもの姿を具体的に明確にして共有する必要があります。
 年度末のまとめとして,成果と課題をもとに来年度を見通して行きたいと思います。

みんなでミニせんせい

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 今年度小学校で取り組んでいるたてわり学習活動です。小グループごとに高学年の子どもが中心になって学習課題に取り組む,教え合い学び合いを中心にした主体的な学習の場として設定しました。
 日頃はなかなか学習に集中できない低学年の子どもたちも,高学年のお兄ちゃんお姉ちゃんの言うことはよく聞きますし,集中して取り組む時間も長くなります。高学年の子どもたちも目線を下げ,相手が聞き取りやすいよう話し方も配慮する姿が見られます。
 日頃は喧嘩や衝突もある子どもたちですが,目的意識と約束事が明確な学びの場でのたてわり活動は,望ましいかかわり合いを生むきっかけになります。
 来年度以降,より充実した「みんなでミニせんせい」を更に積み上げたいと思います。   


子どもの都合

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 今年度最後の特別支援教育スーパーバイザー 渡部 徹 先生のご講話をいただきました。
 渡部先生は常にあらゆる角度や分野から教育に関わる情報を取り入れ,ご自身の中で咀嚼してわかりやすくご教授くださいます。今回もお話をうかがう中で,「はっ」とする瞬間や「なるほど,そうか」と思うことがたくさんありました。
 本校に関して言えば,子どもたち同士のかかわりを一層深めるように指導・支援していくこと,そのために,正しい答えを探るよりも,なぜそれが正しいと考えたのかを互いに説明し合い,互いの言葉で分かり合うことが大切なのだと仰いました。
 私たちは,つい目の前の事象,(大人が)求めたい答えばかりを追いかけて近視眼的に物事を捉えてしまいがちになります。効率化・合理化,今流行の「時短」と言えば聞こえはいいですが,そういう「大人の都合」に合わない子どもたちをどうすればよいかという議論をしてしまいがちになります。学校教育における指導・支援は「子どもの都合」を中心に据えるのが当たり前。改めて肝に銘じます。
 渡部先生,今年度もありがとうございました。

英語で話そう

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 中学校校内授業研究会の最後を飾る英語科の授業実践の様子です。
 英語科学習では日々取り組むルーティンが確立しており,子どもたちは見通しをもってドリルなどの活動に取り組んでいます。本校の子どもたちにとって安心して学習活動できる時間はとても大切なものです。
 本時は簡単な物語を読んで,内容について説明したり会話したりする学習活動で,本校の子どもたちは苦手なところです。説明内容についてグループで確かめ合ったり,話形を提示して会話を楽しんだりすることで,少しずつBig voiceになりました。
 中学校2年生全員の顔が自然にほころび,いい顔で学習に取り組んでいました。

米澤好史先生 講演会

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 今年度も,和歌山大学教育学部教授 米澤 好史 先生にお越しいただき校内研修会を開催しました。米澤先生は「愛着障害」研究の第一人者として日本全国を飛び回り,子どもへの対応や実践的支援についてご指導なさっています。ご多忙の合間を縫って2日間の日程でご来校くださいました。
 今回は子どもたちの授業の姿を参観し,個別の事案について具体的な指導・支援のあり方をグループ討議した上で,米澤先生からアドバイスをいただくという形で研修を進めました。
 高等養護部の職員の皆さん,他の児童養護施設から参観にお出でくださった方々と膝を交え,いろいろな観点や日頃の子どもたちの姿について交流することもでき,大変有意義な時間となりました。

 翌日(1日土曜日)の午前中にも,広島市総合福祉センターにて米澤先生にご講演いただく時間をもちました。本校以外にも参加者を募ったところ,学校関係だけでなく,児童養護施設を始めとした福祉関係の諸団体の皆様からも申込をいただき,会場の定員をオーバーする盛況ぶりで,熱気に溢れた2時間半になりました。米澤先生には「3分の1しか話せなかった。」とのことでしたので,是非来年も続きをご指導いただきたく思います。
 今回の研修・講演の開催につきましては,高等養護部の皆さんに大変ご尽力をいただきました。最後になりましたが厚く御礼申し上げます。


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