原小学校は、明治６年１０月２１日に創立された長い歴史のある小学校です。かつては、西原人参など畑作中心の農業の盛んなところでしたが、昭和４７年８月以降、広島市との合併にともない、急速に都市化が進みました。一時は、児童数が１３００人を超え、昭和５１年には原南小学校を分離開校、昭和５２年には中筋小学校を分離開校し、現在に至っています。
　学区は東側を太田川（古川）と安川に囲まれ、西方を国道１８３号線が、東方を５４号線（祇園新道）・アストラムラインがそれぞれ南北に縦断し、さらに県道府中祇園線が学区のほぼ中央を東西に横断しており、利便性と同時に、都市化現象が顕著になってきています。一方で、八木用水が至る所に流れる、閑静な住宅地でもあります。
子どもたちは素直で優しく、伸び伸びと勉強に、運動にと励んでいます。地域はとても温かく、たくさんの団体の方が、様々な面から学校を応援し、支えてくださっています。特に、登下校の際には交通安全パトロ−ル隊の方々が子どもたちの安全を見守ってくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

　　　　　踏みにじられても
　　　　　食いちぎられても
　　　　　死にもしない　　　　　
　　　　　枯れもしない
　　　　　その根強さ
　　　　　そしてつねに
　　　　　太陽に向かって咲く 　
　　　　　その明るさ　　　　　　
　　　　　わたしはそれを　　　　
　　　　　わたしの魂とする　　　　　　　

　これは、坂村真民さんの「タンポポ魂」という詩です。
　タンポポは、コンクリ−トの隙間からでも芽を出して花を咲かせます。どんなに強い雨でも風でも、花を閉じて、じっと雨風がやむのを待っています。どんなに踏まれても、むくむくと起き上がり、太陽に向かって伸びていきます。
　なんて素晴らしい生命力。なんてしなやかな生き方。
　子どもたちが、将来、どんな環境にあっても、自分の花を精一杯咲かせ、たくましく生きていくことができるよう、保護者の皆様、地域の皆様と連携しながら、人としての根っこの部分を育てていきたいと思います。

　どうぞよろしくお願いいたします。　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　原小学校長　　隅本　禎子