最新更新日:2024/04/26
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≪校訓≫ 皆のおかげと思い 実のある人となる  ≪学校教育目標≫ 豊かな心と健やかな体をもち、自ら学ぶ児童の育成      

第104回卒業証書授与式

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本日、第104回卒業証書授与式がありました。卒業生一人一人に卒業証書を授与しました。

たくさんの来賓の皆様、保護者の皆様にお越しいただきました。誠にありがとうございました。

また、1〜5年生保護者の皆様には、短時間の登校にご理解・ご協力いただき、ありがとうございました。朝の時間に、6年生が全学年全クラスの教室を回って、在校生とお別れをすることができました。

おかげをもちまして、無事、卒業証書授与式を行うことができました。

式辞では次のような話をしました。一部ご紹介します。

【贈る言葉】

   ≪前半略≫

さて、これから、卒業する皆さんに、「言葉」についてお話をします。今みなさんは、言葉を話すことができます。いつ言葉を話せるようになったのでしょうか。最初に話した言葉は何だったのでしょうか。
個人差はありますが、一般的に1歳から1歳半ごろまでに言葉を話し始めるそうです。最初は、お腹が空いたときに「まんま」とか、さよならするときに「バイバイ」と言ったり、目に映った犬を指さして「ワンワン」と言ったりするように、自分の欲求や行動、目にしたものを簡単な単語を使って表現し始めるそうです。
みなさんが初めて言葉を発したとき、お母さんやお父さんはどんなに感動したことでしょうか。

赤ちゃんは突然思いついて、言葉を発するわけではありません。コップに溜まった水が、いっぱいになるとやがてこぼれだすように、お母さんお父さんからたくさん声をかけられ、たくさん話しかけられて、脳に溜まっていた言葉が、あるときを境に、「まんま」とか「わんわん」というような言葉となって出るのです。そして2歳になるころには、「まんま、おいしい」とか「ワンワンすき」というように2つの言葉をつなげて話すようになります。
そういった積み重ねがあって、今みなさんは言葉を話せるようになっているのです。言葉は人を幸せにしたり、逆に人を不幸にしたりすることがあります。どのような言葉を使うことを心がけたらよいのでしょうか。

これから、ある病院のある看護師さんのお話をします。
ナースコールって知っていますか。患者さんが体調に異変を感じた時や、用事があるときに手元のボタンを押して看護師さんを呼ぶシステムです。看護師さんは、ナースコールが鳴ると、今やっている仕事を中断し、患者さんのもとへ駆けつけます。どんなに忙しくても駆けつけます。しかし、時には、間違ってナースコールを押してしまう患者さんもいるそうです。

この看護師さんの病院でも同じように間違えて押してしまう患者さんがいるそうです。その患者さんは、とても申し訳なさそうな顔をして何度も謝ります。この看護師さんはこの患者さんにどのような言葉をかけるのでしょうか。「今度から間違えないでくださいね。」と言うのでしょうか。「忙しいので気を付けてくださいね。」と言うのでしょうか。
この看護師さんは、次のように言うそうです。「ちょうど、お顔を見たいと思っていたので呼んでもらってよかったです。またお邪魔してもいいですか。」
看護師さんが、そう声をかけると、患者さんは笑顔になります。相手の気持ちに寄り添い、負担を感じさせない思いやりのある言葉です。

このように相手の気持ちを想像したり考えたりすること、人を思いやったり、寄り添そったりすること、そしてそれを言葉にして伝えることは、どんな時代になろうとも、人として、大切なのではないかと思います。

みなさんは、生まれてすぐにお母さんやお父さんから毎日たくさん声をかけられ、話しかけられて言葉を話すことができるようになったのです。自分が発する言葉を大切にして、人を幸せにする、優しい言葉を使える人になってほしいと思います。そして、優しい世の中を作ってください。

   ≪後半略≫

         令和6年3月19日
         広島市立皆実小学校長 阪田 淳二

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