平成２６年度がスタートして約１月が立とうとしています。日頃より本校の教育活動に際し、深いご理解と温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

　本校は、昨年度に耐震工事と外壁の塗装、それにエアコン設置工事を終え、今年度からより安全で快適な環境の下で教育活動を行えるようになりました。まずは、このことを児童、保護者の方々、それに地域の皆様と共に喜びたいと思います。
「リニューアルオープン！」といった感じでしょうか。

　また学区内では２年後の完成を目指し駅前再開発工事が日々進んでおり、マンションの数々の新築等により、再来年度あたりから児童数増加への期待などが高まってまいります。いま、荒神町学区は広島で最もホットな街だと思っています。
将来、これまで以上に明るく元気な荒神町小学校に発展していくことを夢見ながら、今年度も全教職員一丸となって全力で取り組んでまいります。

　平成２６年度の本校の教育目標は、引き続き「自ら学ぶ意欲を持ち、心身ともにたくましく、創造性豊かに生きる子どもを育てる」です。この目標の達成には、何より児童・保護者・教職員のやる気や地域が活性化しなければ実現不可能です。もっと平たく言えばこの町に集う一人一人が元気がないといけないということでしょうか。

　心身ともにたくましく思いやりのある子どもを育成する学校の役割を私なりの言葉で表したのが、３つのミッションです。
　その３つのミッションのキーワードは「まずは豊かに自立と社会参加を遂げる子に」「将来、地域や国際社会に貢献する志の高い子に」、そして「南区において特別支援教育のセンター役割を果たす、或いは地域の文化の拠点になる」ことです。３つめは本校には古くから「ことばと聞こえの教室」の伝統を引き継いでいることもあります。これら３つの達成は大変難しいミッションでもあります。解決していかなければいけないたくさんの課題もあります。

　ただ一方で本校は、少人数教育を推進したり、近隣には留学生会館やマツダスタジアムなど豊かな教育資源があったり、広島の歴史と伝統を引き継ぐ達人や地域の方々、諸団体の関係者の皆様がいていつでも助けてくださる、恵まれた教育環境にあります。

　これらの素晴らしい教育条件を背景に、私たちは「学力の向上」「豊かな人間性の育成」「まちぐるみによる教育の推進」「特別支援教育の推進」の４つを軸に、願うべく子ども像へ向けて一歩一歩確実に歩みを進めていきたいと思います。これらのことはまさに今始まったばかりです。ただ、共に同じ夢を描き理想を語り、具体的に一人一人ができることを成し遂げていけば、自ずと道は開けていくと信じたいと思います。私たちは普段の取組の確実な積み上げを行ってまいります。今後とも保護者の方々や地域の皆様の協力が不可欠であり、本校教育へのご理解とご支援をなにとぞよろしくお願いいたします。

　　平成２６年４月２６日　―ＰＴＡ総会を終えてー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　広島市立荒神町小学校　校長　友田　圭一