最新更新日:2024/05/02
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入学説明会でのお話

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 入学説明会では、新1年生の児童、保護者の方々へ、次のようなお話をいたしました。
 保護者の方々と学校が、強い信頼関係のもとに、緊密に連携をとって子供達の教育に当たることができたらと願っています。

<以下、話の概要>
 皆さんは、小学校に何をしにくるのですか? そう勉強をして、立派な人になるために来るのです。
 小学校には、皆さんが勉強がよくできるようになるための、魔法の言葉があります。それは、「足ペタ、ピン、トン、シー」です。人のお話を聴く時は、足をペタッと床につけ、背筋をピンと伸ばし、手を膝の上にトンと置き、口を閉じてシー、という意味です。
これを覚えて、きちんと行うと、勉強がとってもよくできるようになります。校長先生が約束します。
 校長先生の後について言ってみてください。「足ペタ、ピン、トン、シー。」
 よく言えました。これは、是非、覚えておいてくださいね。
 次は、自分でやってみましょう。
 「足ペタ。両足ペタッと床につけて。ピン。背中を伸ばして。トン。両手を膝の上に置いて。シー。口を閉じて、おしゃべりをしません。」
 上手です。とってもよく出来ています。すごいですね。
 では、これからお家の方にお話をしますから、そのままでいてくださいね。

 一昨年の4月10日(金)、正門前で、お父さんと一緒に登校してきた一人の1年生と知り合いになりました。彼は、お父さん、お母さんが大好きで、二人と別れて学校に行くのがとてもつらかったのです。お父さんの手を離さず、涙を流していました。
 お父さんもつらかったと思います。お父さんは、それは、それは優しい眼差しで彼を見つめながら、励まし続けていました。そして、最後に、しゃがみこむと、同じ高さになった彼の目を見つめ、「お父さんがぎゅーっとしたら、行けるかな。」と言いました。そして、彼を抱きしめました。とってもすてきなお父さんでした。

 お父さんのパワーをもらった彼は、お父さんの手を離し、一人正門を入っていこうとするのですが、どうしてもお父さんのそばに引き戻されてしまいます。
 そばで見ていた私は、思わず、「じゃ、校長先生もぎゅーっとしてあげよう。」としゃがみ、彼を抱きしめました。そばにおられた何人かのお母さん達が、「うゎー、いいね。」「校長先生のぎゅーなんて、特別よ。」と励ましの声を掛けてくださいました。
 その後、彼は、涙を流しながらも、私と手をつないで、振り返り振り返りしながら、靴箱の方へ行くことができました。

 そして、土、日を挟んで、4月13日(月)、正門前でお父さんに連れられた彼に出会いました。今日も、お父さんと別れるのがつらい様子です。
 しかし、今日の彼は違っていました。お父さんの言葉に励まされると、自分から手を離し、涙を流しながらも、振り返り振り返りしながらも、友達と一緒に靴箱の方へ行くことができました。一段、成長した彼の姿がありました。

 4月14日(火)には、お父さんではなく、1年生の友達と手をつなぎ、正門を通ることができました。ちょっと涙目で私を見上げながらも、そのまま靴箱の方へ歩いていきました。少し離れてついて来ておられたお父さんは、門柱の側に立ち、黙って見送っていらっしゃいました。
 「1年生は、日毎に成長の様子が分かりますね。」と言うと、「そうですね。」と、にっこりされました。

 15日(水)には、お父さんの付き添いはなく、1年生の友達と手をつないで、登校してきました。私を見上げた目は、まだ涙目のように感じましたが、ちゃんと登校出来ました。

 そして、16日(木)、1年生の友達と手をつないで登校してきました。私のそばを通る時、今までと同じように私の顔を見上げました。しかし、その目は、今までと違って、「もう泣いてないぞ。」と言っているようでした。凛々しく感じました。この日から、毎朝、「よく頑張ったね。」「えらいぞ。」と声を掛け、頭を撫でてあげるのが私の日課になりました。

 このように、1日、1日と成長していく1年生の姿を、毎日、各教室で見ることができます。教員であることの特権でしょうか。とても幸せなことです。

 親の愛情をたっぷり受けて育った子どもも、いつか必ず親元を離れ自立しなければならない時がきます。子どもも辛いですが、親も辛いものです。しかし、子ども達は、その成長のステップを、一段ずつ確実に上がっていきます。私達は、親も、教員も、それを信じて、励まし、見守り続けることが大切です。

 そして、その年度の卒業式のリハーサルでのことです。私は、ちょうど目の前に座っていた1年生の頑張っている姿に、心を奪われてしまいました。

 「大好きな6年生のお兄さん、お姉さんのために頑張るぞ!」という気持ちが、背筋をぴんと伸ばして座っている姿に、最前列の子供達のきれいに揃った足のシルエットに、6年生の顔を見つめる眼差しに、溢れ出るように現れていました。

 1年前の入学式での、まだ幼稚園の雰囲気が残っている子供達の様子を覚えています。しかし、わずか1ヶ月ほどで、その園児らしさが消え、すっかり小学生らしくなりました。そして、今、卒業式リハーサルの1時間半もの間に、「神崎っ子」として立派に成長した姿を見せてくれました。
 感動しました。

 昨年度、2年生になったこの子は、毎日元気に登校しました。5月頃までは、毎朝、私のそばに寄ってきて、私に「頭をなでて。」「褒めて。」と視線を送っていました。しかし、6月に入ると、そんなこともなくなりました。丁寧に挨拶はしてくれますが、1年間続いた、「がんばったね。」「えらいぞ。」という声かけ、そして、頭をなでるという、私の役割は終わったようです。

 本年度入学してくるこの子ども達も、必ずや、一歩一歩成長の階段を登り、立派な神崎っ子になっていくと確信しています。なぜなら、素晴らしい模範を示してくれる2年生から6年生の子ども達が側にいるからです。子ども達をしっかりと受け止め、「子ども達のために」「我が子ならば」を合言葉に、一生懸命指導を行う素晴らしい教職員がいるからです。私は、広島一の子供達、広島一の教職員集団だと思っています。どうぞ安心してお子様をお任せください。

 また、もし何かありましたら、遠慮なく、担任に、教頭、校長に御相談ください。私達は、いつでも耳を傾け、保護者の方と共に対応してまいります。
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