最新更新日:2024/05/08
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本校は、校訓「やさしく つよく まじめに」のもと、「心豊かでたくましく、平和を求める子どもの育成」を基調とする教育活動を推進しています。明治6年(1873年)に創立した歴史と伝統のある学校です。卒業生には、児童文学史に燦然と輝く鈴木三重吉氏がいます。

巡りあいたい人

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 6年生は,2クラス合同で,平和学習発表会のときに歌う嵐の「ふるさと」の歌詞について考えていました。6年生は,平和学習発表会で,本川小学校の児童の中でたった一人の被爆生存者であった居森清子さんの平和への思いを多くの人につないでいきたいと考えています。

 東日本大震災からの復興への願いを込めて歌われてきた「ふるさと」。歌詞の中に「巡りあいたい人がそこにいる やさしさ広げて待っている」とあります。

 「東日本大震災で被災された方々にとって,『巡りあいたい人』って誰なのだろう。原爆が投下され,被爆した広島の人たちにとって,『巡りあいたい人』って誰なのだろう。居森清子さんにとって,『巡りあいたい人』って誰だったのだろう。」

 教師が子どもたちに問い掛けます。子どもたちは,じっと考えます。この子たちなら,様々な立場の方の痛みや願いを想像し,共感し,心の中で膨らませながら,歌詞に込められた思いを大切に表現してくれることと思います。

 平和学習発表会に向けて,大切な音楽の時間を過ごしていました。

 


全力・協力・感謝

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 今年の運動会のスローガンは,「運動会 未来をおいかけ 夢つかめ」です。子どもたちが,考えてくれました。

 このスローガンをただの飾りにするのではなく,運動会での子どもの具体的な姿につなげていきたいと考えました。そこで,全体練習のとき,子どもたちに次のように伝えました。

「このスローガンをさらに格好よいスローガンにするために,皆さんに未来をおいかける姿とはどんな姿か考え続けてほしいと思います。そして,その姿を運動会で見せてほしいと思います。私は,『自分の全力を尽くす姿』『友達と協力する姿』『応援してくださっているおうちの人や地域の方に感謝する姿』だと思います。『全力』『協力』『感謝』を大切にしましょう。」

 この話をしていて,「全力」「協力」「感謝」は,日ごろ平和教育に関連して子どもたちに伝えていることと同じであることに気が付きました。平和教育は,全てのことにつながるものであると改めて感じました。

 ※写真は,全体練習の様子です。

 

教員のエネルギー

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 3年A組の担任が,
「校長先生,これを読んでください。子どもたち,よく考えて書いています。」
と,広島平和記念資料館を見学した後のしおりを渡してくれました。

 私は,教員から,
「これを読んでください。」
とか
「授業を見に来てください。」
と言われることが嬉しくてたまりません。

 教員は,いつも,よりよい授業をしたいと思っています。そして,積極的に意見を求めて,さらなる高みを目指します。こうした教員の意欲やエネルギーを感じることが,また,私のエネルギーにつながります。

 校長室に担任から渡された見学のしおりを並べて,丁寧に読んでいきました。担任から赤丸や花丸をたくさんもらっています。よく考えて書いている子どもたちに,次に会ったとき,私からも声を掛けることができます。それも喜びの一つです。

後期始業式

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 今日の始業式での校長の話です。

 台風19号によって,東日本に大きな被害が出たことを知っていると思います。豪雨で川が氾濫し,街に水が流れ込みました。今日,朝のニュースでは,この台風で,亡くなられた方55名,行方不明の方17名と伝えていました。多くの家が水に浸かったり壊れたりしています。また,今も広い範囲で停電が続いています。多くの方が,不安な気持ちで,不自由な生活をしておられます。1日も早く元の生活に戻ることができることを,また,一刻も早く行方不明の方が見つけ出されることを心から願います。それでは,亡くなられた方のご冥福をお祈りして黙とうをしましょう。

 (黙とう後)もし,大型の台風によって,皆さんの家が水に浸かってしまったり,大切な家族が亡くなってしまったりしたらどうでしょうか。今,日本には,こんな深い悲しみや苦しみを背負っておられる方がたくさんおられます。終業式のとき,「考え続ける」ことを大切にしようという話をしました。私は,連休中もニュースで台風の状況を確認しながら,自分に何ができるか考え続けました。特に,皆さんのような子どもたちが辛い目にあっていないか,怖い思いをしていないかと考えると心が痛みました。
 そんなとき,カナダのラグビー選手たちのニュースを知りました。今日は,カナダのラグビー選手の行動を紹介し,「相手を思いやる心」について話します。
 ラグビーワールドカップが日本で開催されています。台風19号の影響で,カナダのチームが出場する試合が中止になり,カナダは戦わないまま,最下位になってしまったそうです。ワールドカップ出場のために,人一倍練習を重ね,カナダの人々の期待を背負って日本にやってきた選手たちです。どれだけ悔しかったでしょうか。どこへもぶつけることのできない悲しみや怒りでいっぱいだったと思います。
 しかし,カナダの選手は,こんなふうに思ったそうです。「日本で受けた応援やおもてなしに感謝の気持ちを示したい」と。カナダの選手は,日本に残って,道路にたまった土や砂を片付けるボランティアに参加したそうです。
 カナダの選手に思いやりの心を感じます。「思いやりのある人」というのは,相手の立場に立って考えることができる人,相手の気持ちを思いやって相手に寄り添って行動することができる人です。カナダの選手は,台風の被害を受けた日本人の立場に立って,日本人の気持ちを思いやりながら行動したのだと思います。相手を思いやることができるチームは,きっと相手だけでなく,チームメイトや応援してくれる観客を大切にしたり,ルールを大切にしたりできるチームでしょう。
 本川小学校で,世界に平和を発信することができるよう平和学習を積み重ねている皆さんには,カナダの選手の行動が心に響くものと思います。本川小学校に「思いやりの心」があふれることを期待して始業式の言葉を終わります。

前期終業式

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 今日の終業式での校長の話です。

 ノーベル化学賞を受賞された吉野彰さんは,小学校4年生のとき,担任の先生に薦められた本がきっかけで,化学はおもしろそうだと思ったそうです。そして,将来,化学の道に進むことを決めたそうです。吉野さんは,「子どもが興味関心をもつと,それが,どんどん得意になるんです。」と話しておられます。吉野さんの言葉は,小学生であるみんなに,エールを送る言葉だと思います。
 みんなには,「よいこのあゆみ」を基に,次のことを振り返ってほしいと思います。
「自分が楽しいな,おもしろいなと思った学習は何かな。」
「努力してできるようになったことはどんなことかな。」
「自分のよいところはどんなところかな。」
 振り返ったことを後期にもつなげていきましょう。後期は,一人一人のよい面が,ますます伸びていくことを期待しています。吉野さんが言われるように,興味関心をもったことが得意なこととなって,自信をもって新しいことにどんどんチャレンジできる人になってほしいと願っています。
 さて,始業式のとき,「考え続ける人になってほしい」と話したことを覚えていますか。8月5日に来られた長崎市の田上市長さんも「平和について一緒に考えていきましょう。考え続けることが大切です。」と言われました。この間,3年生が広島平和記念資料館に行きました。見学して考えたことについて,こんなふうに書いた人がいました。
「今の広島は平和ですが,74年前のようなことを繰り返さないようにしたいです。少しけんかしただけで,たくさん嫌な思いになるから,悪口を言わないことや人が傷つくことをしないことが大切だと思います。私も平和を考え,命を大切にしたいと思い,そういう人を増やしていきたいです。」
 後期には,平和学習発表会があります。みんなが日頃大切にしていることや考え続けていることを自分の言葉で発信できるとよいと思います。そして「考え続けること」をこれからも大切にしていきましょう。
 後期の生活がみんなにとって実り多いものであることを願って,終業式の言葉を終わります。

6年生からエール

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 子どもたちから,心が震えるほどの感動をもらうことがたくさんあります。今朝もそうでした。

 6年生の朝の会の様子を見に行くと,11月末に開催を予定している平和学習発表会に向けて,歌の練習が始まりました。嵐の「ふるさと」という曲です。歌詞の内容と子どもたちの澄んだ歌声が相乗効果を生み,聴く者に優しい心が響いてきます。またしても,私の涙腺は緩んでしまいました。

 校訓「やさしく つよく まじめに」をいつも実行にうつしてくれている6年生。歌い終わり,じっと,私の方を見てくれている6年生に,
「私と同じように6年生も学校のリーダーです。6年生のみんなは,私と一緒に本川小学校がよい学校になるように頑張ってくれています。だから,6年生は,私の大切な仲間です。そして,6年生の様子を見ると,よし,私も頑張ろうと勇気と元気をもらっています。どうか,これからも,小さい学年のよい手本であり続けてほしいと思います。」
と伝えました。

運動会に向けて〜高学年その2〜

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 体育館から,「ソーラン節」の威勢のよい掛け声が聞こえてきます。高学年の運動会の練習が始まっていました。高学年は,組体操と「ソーラン節」を組み合わせた表現をします。昨日は,組体操の練習でしたが,今日は,「ソーラン節」の練習です。

 指導する担任の力強い掛け声や迫力ある動きが子どもたちの心に火を付けたようです。初めて挑戦する子どもたち。よい表情をしていました。その様子を見ると,心が熱くなりました。

 本番まで練習を重ねていく中で,高学年として,一回りも二回りも成長してくれることでしょう。

 

運動会に向けて〜低学年その2〜

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 昨日,低学年は,運動会の表現の練習に初めて取り組みました。放課後,指導した低学年の担任から,「子どもたちはスポンジみたいに,吸収が速いです。」と嬉しい報告を受けました。
 
 今日の練習は昨日の続きでした。二人で手をつなぐ踊りも加わりました。子どもたちは,新しい動きもどんどん覚えていきます。低学年の可愛らしさがしっかりと表現できる動きになっています。「上手だね。」と褒めると,ますます張り切る低学年の子どもたちです。

運動会に向けて〜中学年〜

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 中学年の団体競技の練習の様子です。写真は,並び方を確認した後,競技内容の説明を聞いている場面です。静かに並び,静かに話を聞いています。

 私が本川小学校に教頭として赴任した2年前,この子どもたちは,低学年でした。当時の様子を思い返しながら,「随分成長したな。」と感慨深く練習の様子を見ていました。教室での授業の様子は,毎日,見ていますが,運動会の練習で,改めて,低・中・高学年別に,集団として見てみると,子どもたちの発達段階や成長の様子がつぶさに感じられます。

 中学年の団体競技もきっと盛り上がることと思います。運動会当日は,大きな声援をよろしくお願いします。

 

本川小学校の子どもたち

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 今日は,本川小学校平和資料館へ,海外からの家族連れのお客様がありました。社会見学に出掛けるため集合し始めた3年生の子どもたちが,帰られるお客様と正門のところで出会うこととなりました。

 「さて,3年生の子どもたちは,このお客様にどう対応するかな。」と校舎の玄関から様子を見ていました。すると,子どもたちから,近寄っていって,「ハロー!」と挨拶をしました。自然な挨拶でした。お客様もにこやかに子どもたちに挨拶を返してくださいました。

 本川小学校には,日常的に海外からのお客様が来られます。「平和な世界をつくるため,まずは,本川小学校の子どもの笑顔と挨拶!」子どもたちに度々語り掛けてきていることです。3年生の子どもたちが自然な姿で実現してくれていることを嬉しく思いました。

 
 

彼岸花

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 新美南吉の「ごんぎつね」に,光や色を巧みに用いた情景描写がなされている場面があります。ごんが六地蔵さんの陰から,葬列を見る場面です。そこには,赤いきれのように咲き続く彼岸花の様子が描かれています。
 
 私は,「ごんぎつね」を読むと,子どもの頃に毎年見ていた畦道を真っ赤に彩る彼岸花を思い出します。そして,「ごんぎつね」に描かれている村と子どもの頃に見た風景が重なって,郷愁に浸りながら,この物語を深く味わうことにつながっています。

 さて,本川小学校では,今年も,正門の横や平和の森に,彼岸花が咲きました。そして,4年生が国語科で「ごんぎつね」を学習する時期にもなりました。
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行事予定
10/26 運動会
10/27 運動会予備日

校長室だより

学校だより

平和資料館

広島市立本川小学校
住所:広島県広島市中区本川町一丁目5-39
TEL:082-232-3431