最新更新日:2024/06/12
本日:count up1
昨日:82
総数:141936
五日市東小学校のホームページへようこそ

令和4年度 第47回 卒業証書授与式 学校長式辞

 令和5年3月20日、本校98名の児童が中学校へ向けて羽ばたきました。
 私は、卒業証書授与式の中で、次の言葉を贈りました。


式 辞

 校庭の桜の蕾みも少し膨らみ、春の訪れを感じる今日、ご来賓として広島県議会議員冨永健三様、PTA会長二田一輝様、本校学校運営協議会の皆様、そして保護者の皆様にご臨席をいただき、卒業証書授与式を挙行できますことは、この上もない喜びです。まずもって、本日ご臨席の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございます。

 卒業生の皆さん、卒業おめでとう。

 ここで、本日皆さんに授与した卒業証書についてお話をします。この卒業証書は、平和公園にある原爆の子の像に、日本はもとより世界の各地から来られた方々が、捧げられた折り鶴の再生紙でできています。一枚として同じものはなく、平和への願いが込められているものです。世界唯一の被爆国、国際平和都市である広島にある本校を卒業した皆さんは、これからも、平和を希求する人でいてください。

 さて、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため様々な行事の変更を余儀なくされた3年を経た本日、ご来賓の皆様と12年間大切に育ててくださった保護者の皆様の御前で、卒業生一人一人に卒業証書を授与することができました。まだ授与できていない卒業生にも必ずお渡しします。

 皆さんは、4年生になる前の3月から、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためのマスクの着用や手洗い、人と集まる、触れるのを遠ざけた生活をしてきました。集会もほとんど、テレビ画面越しのリモートで行ってきました。不自由なことがたくさんあったけれど、見方を変えれば、人と人とがつながることの大切さや、一人はみんなのために、みんなは一人のためにを強く感じることができたと言えるかも知れません。まだ戦いは終わりませんが、皆さんの前には、進むべき道があります。険しいと感じるときも、なだらかだと感じるときもあるでしょう。くじけずに歩み続けてほしいと思います。

 先日、一人一人、全員と面談をしましたね。面談の始めに自己アピールをしてもらいました。最初はえっと驚いた表情の人もいましたが、「自分のよいところや好きなこと、自分はこんな人なんだということを私に言ってください」と私が言ったら、全員、自分のことを自分の言葉で話してくれました。将来の夢も話してくれました。ほとんどの人が、自分の好きなことを生かした仕事に就きたいと話していました。立派なことだと思います。自分の好きなこと、大切に思うことを自分の言葉で話せるということは、素晴らしいことです。

 皆さんが協力して企画、運営、出演をした本校初のスマイルフェスティバルも素敵でした。

 皆さんは、一人一人限りない可能性と力をもっています。是非、その力を最大限に発揮して、自分自身が納得のいく道を歩んでください。

 そして、優しい社会をつくる人になってください。そのためには考えることが大切です。それから、周りの人に相談することも必要です。

 自分自身を大切にする、家族を大切にする、友達や周りの人を大切にする言葉や行動を選ぶ人になってください。これからの世の中は、前例のないことや予測できないことばかりになるかもしれません。どんなときでも自分でしっかり考える人、人に優しい、人を大切にする人、人を愛し、人に愛される人でいてください。

 最後に、保護者の皆様に、一言、お祝いとお礼を申し上げます。

 本日は、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。深い愛情をもって育んでこられた大切なお子様を、六年間お預かりいたしました。大きくたくましく成長したお子様が、これからも、さまざまな困難を乗り越え、活躍することを祈念しております。保護者の皆様におかれましては、六年間の長きにわたり、本校教育にご理解とご協力をいただきましたことに、厚くお礼を申しあげます。これからもお子様が、健やかに、そして心豊かに成長されますことを教職員一同、心からお祈りいたします。

 さて、卒業生の皆さん、皆さんがこれからの持続可能な社会を創るのです。皆さんの輝かしい未来に期待しています。皆さんに出会えてよかった。この新しい門出をお祝いし、式辞といたします。

 卒業おめでとう。


 令和5年3月20日

 広島市立五日市東小学校長
 西山 美香



      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
広島市立五日市東小学校
住所:広島県広島市佐伯区皆賀二丁目3-1
TEL:082-923-2711