最新更新日:2024/05/31
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校訓  よく考え やさしい心で 元気に がんばる

感動!の 第137回操業証書授与式

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 今日18日はあいにくの天気ではありましたが、本校の第137回目の卒業証書授与式が行われました。

 本年度の6年生は人数は9名と少ない学年でしたが、一人一人個性の豊かな子どもたちでした。本日、全員がそろって今日の日を迎えることができたことを何よりも喜んでいます。多くの関係者の皆様の応援や支援があってこの日を迎えたのですが、何よりも子どもたち自身があきらめずに努力を重ねてくれたこと一番の要因とし、感動と喜びの卒業式につながったのだと思います。
 私も今年度の最終段階に来て、子どもたち全員と笑顔で挨拶を交わすことができて感無量でした。本日の「祝辞」の要旨を以下に紹介いたします。


 小学校六年間の課程を修了し、本日荒神町小学校を巣立つ卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。
卒業証書を受け取る皆さんの姿は、キラキラと輝き、とても立派でした。きっと皆さんの心の中には入学の時から今日までの様々な思い出が、たくさん浮かんできたことと思います。
 みなさんは、一人一人が個性豊かな命の輝きを持って生まれました。学校では集団生活を通して、お互いが支え合うなかで成長してきました。六年間のうち特にこの一年間を振り返ってみてください。皆さんの体と心は新たな変化と成長段階を迎えて、いろいろな場面で悩んだり励ましあったりしました。5年生と一緒に出かけた修学旅行の集団行動など楽しい思い出もたくさんありますが、決していいことばかりではなかったはずです。

 教室では一人一人に応じた授業があるため、全員がそろう機会は週に約半分くらいの時間でしたが、その限られた時間でもその日の体の具合で欠席があったり元気がなくそろわなかったりすることがたびたびありました。でもそんな寂しい時でも教室を覗いてみて、私はなぜか温かい教室の雰囲気を感じていました。それは皆さんがお互いに気遣い心配し合っていたからです。本気でいじめてやろうとか困らせてやろうなどと思う人は一人もいませんでした。反対にお互いのことを気遣いすぎてどうかかわったらいいのだろうと自分がしんどさを抱えてしまう、そんな優しすぎる仲間だったのです。

 そんな時は先生方もお互いの信頼の絆をしっかりと保てるよう、一致団結して皆さんを守ろうと努力されていました。また、ここにおられる地域の皆様や多くの関係機関の皆様にお力添えをいただき、今日の皆さんの笑顔と輝きがあるのだと思います。そして何よりも、皆さん自らがその期待に応え、伝統を受け継ぎ、最高学年としてまとまり支え合い、どんな時でも学校をリードしてくれたことをうれしく思います。みなさん、ありがとう。本当によく頑張りました。

 みなさんに大切にしてほしい3つのお願いがあります。一つ目は、何よりも感謝の心です。
 これまで、たとえ困難なめにあっても、皆さんの家族の方や担任の先生方は皆さんのことを一番気にかけて心を寄せていたことを忘れないでください。隣で寄り添っていた地域の方々のことを忘れないでください。そう、皆さんは決して一人ではないのです。みなさんは今、心からありがとうと言えるはずです。それを素直に口にできることが成長の証です。

 二つ目は、相手の良いところを見つめ「許す」ということです。これからたくさんの出会いが待っています。時には何気ない一言で誤解を生んだり傷ついたりすることがあります。そんなときこそ、あえて相手の気持ちを考え思いやり、長所や笑顔を思い浮かべて許す「寛容」の気持ちを持ちましょう。憎しみの心に捕らわれて立ち止まってほしくないのです。寛容の気持ちで自分を立て直し、相手との好ましい人間関係を築くことができます。中学校で困難なことに出会った時に思い出してほしいと思います。

 そして三つ目は、社会や世界を見つめ、高い志と夢を持って挑み、努力を怠らないことです。
 皆さんは、なでしこジャパンの名で知られる女子サッカーの日本代表の元キャプテン澤穂希(ほまれ)選手を知っていますか?彼女は小学生1年生の時に兄のサッカークラブについていき、たまたまボールをけったことがきっかけでサッカーを始めたそうです。今でこそ世界の女子サッカーのレジェンド(伝説)と言われる方ですが、小学生の頃は身体を動かすことが好きな普通の女の子で陰湿ないじめにもあったり当時は全国少年サッカー大会に女子は出場できなかったりするなど厳しい環境で過ごしていたそうです。それでも決してあきらめることなく努力を重ね、世界の女子サッカーの最優秀選手として選ばれるまでになりました。

 澤選手の言葉にこんな言葉があります。「夢は見るものではなく叶えるもの。」「サッカーの神様などいない。頼れるのは自分だけ。」「どんなに苦しくても一人じゃないから。絶対に苦しい時間帯はあると思うけど一人じゃないから。みんながいるから。」などです。どの言葉にもどんな状況でも前向きにとらえようとする澤選手の強い精神力や心広く柔軟な人柄が伝わってきます。

 まさに、みなさんの人生はこれからです。さきほど澤穂希選手を例に出しましたが、皆さんも自分の持ち味を大事にしながら、さらに高い目標に向かって努力を重ねてほしいと思います。荒神町小学校はみなさんの心の故郷です。いつでも誰かがあなたを見守っていてくれています。
ぜひみなさんには、以上のべた感謝の心、許す寛容の心、志と夢を高く持ち挑み努力することの3つを胸に刻み、挑戦し続けてほしいと願います。

 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業を心からお喜び申し上げます。これまでにお寄せいただきました6年間にわたる、ご厚情、ご協力、誠にありがとうございました。教職員一同心からお礼申し上げます。不詳、私もこの子どもたちのそばで入学から卒業まで保護者の皆様と見守り続けることができ感無量です。
 名残はつきませんが、卒業生のみなさんの将来、未来に幸多かれと心から祈り、式辞といたします。
  

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広島市立荒神町小学校
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