今日、６月最後の日は、ことばときこえの教室の２年生二人の自立活動の授業を参観しました。

　単元は「反対の意味を表すことばを知ろう」という内容の授業でした。子どもたちが楽しみがら主体的に学習を進めるようにカードゲーム形式のスタイルも交えて授業を構成されていました。

　子どもたちは、２つの「うすい」という語彙の意味の違いを考えたり文章の中に入れて（３文節以上の文で）表現したり、意欲的に発表や活動を行っていたのがとてもうれしかったです。

　そこで表現される内容も子どもたちの普段の生活の様子が浮かび上がるような楽しい内容でした。子どもたちの生活感が見事に言葉のイメージにつながっていることを実感しました。

　私たちは、授業では最初に学習のねらいを示すことが定番ですが、その際に学級の子どもたち一人一人が、そのねらいに全員が共通のイメージを持ってとらえることができるように、丁寧な導入に心がけています。それがまずわかりやすい授業が成立するかどうかの鍵になります。この日、子どもたちは先生の期待に見事に応えていました。

本日　ことばの教室に１年生の時から通ってきた男の子が修了を迎え、保護者の方と一緒に校長室に挨拶に来てくれました。

　４年間、南区の小学校から「通級」で通い、本校の二人の先生からサ行等の発音を中心に指導を受け、本日をもって本校での指導を終えました。

　挨拶に来てくれた彼のはればれとした顔をご紹介できないのは残念ですが、ことばの教室に一緒に付き添っていただいたお母様やおばあさまを始め家族の方々の愛情をいっぱい受けて育てられてきたことが一目でわかりました。

　うれしかったのは、彼が本校での指導を「楽しかった！」と笑顔で答えてくれたことです。彼を指導してきた先生方の真心と情熱を素直に受けとめ、自ら努力を重ねてきたからこそ発せられた、充実感に満ちた言葉だったと思います。

　今年度から５年生と高学年の仲間入りです。たとえ困難なことがあっても、きっと乗り越えていくと彼とお母様の笑顔を見ながら思いました。頑張ってください！これからも荒神町小学校のスタッフ一同は、応援を続けてまいります。
　子どもたちの成長と幸せな笑顔が私たちにとっても何よりの明日へのエネルギーです。ありがとうございます！　小さくても最高に輝いている「命」と共にあることに感謝！