最新更新日:2024/05/23
本日:count up11
昨日:207
総数:389470
本校は、校訓「やさしく つよく まじめに」のもと、「心豊かでたくましく、平和を求める子どもの育成」を基調とする教育活動を推進しています。明治6年(1873年)に創立した歴史と伝統のある学校です。卒業生には、児童文学史に燦然と輝く鈴木三重吉氏がいます。

おおきなかぶ

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 1年生の教室では,国語科の授業で,担任が教材文「おおきなかぶ」の範読をしていました。教室は静まり返っていて,担任の優しく温かく語り掛けるような範読の声が響いています。

 子どもたちの表情を見ると,「おおきなかぶ」の物語の世界にぐいぐいと引き込まれていることが分かります。きっと頭の中に,その子どもなりの想像が広がっていることでしょう。こんなふうに,国語科の授業で,初めての物語文に出会うときの子どもたちの表情を見ると,わくわくしてきます。

 「うんとこしょ,どっこいしょ」
 みんなで大きなかぶを引っぱる場面になると,教科書から顔を上げてにっこり笑って私を見る子どもがいました。この瞬間,物語の世界を共有することができた気がして嬉しくなりました。

3年生 平和学習

画像1 画像1
 3年生の平和学習のテーマは,「本川小学校の被爆の実相を知ろう」です。その一つに,「本川小学校平和資料館について調べる」という学習があります。

 今日,本校の平和資料館に行くと,3年生の子どもたちの姿がありました。地下室では,原子爆弾によって広島の街がどのようになったのかについて知るために,展示してあるパノラマをじっくり見ていました。分かったことや見つけたことを友達や担任に伝えていました。また,1階の展示室では,新設された居森清子さんのパネルを中心に,写真や溶けたガラスを丁寧に見て回っていました。

 これまでに,プリントなどを使って学習を深めてきていたので,子どもたちは平和への意識をもって見学することができていました。子どもたちの関心の高さは,今日の表情に表れていました。

 この授業の後,担任が私に話した言葉が心に残りました。
「やはり,本物の力はすごいと思いました。」

 本校の平和資料館という本物が子どもたちに訴える力,その力を心で感じ取る子どもたち。そして,そんな子どもたちの様子を見て,本川小学校平和資料館の価値や役割を改めて実感する担任。本校の平和学習の意義を深く実感することができる授業でした。

セミ

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
「校長先生,セミがいます。」
 男の子が小声でそっと教えてくれました。まるで,秘密の宝物を見せてくれるかのようでした。セミは,中庭の夏ミカンの木に止まっていました。

 本川小学校には,いろいろな昆虫と出会うことができる場所がたくさんあります。こうした場所で目を輝かせ昆虫を探している子どもたちを見ると,何だか嬉しくなります。自分の懐かしい子ども時代を思い出します。昆虫を眺めたり,触ったりする経験は,机上だけでは味わうことのできない貴重な学習となります。

立腰

画像1 画像1
 朝会の後,教室に行くと,立腰を意識して座っている子どもの姿に出会うことができました。月曜日,雨のスタートとなり,子どもたちの気分も晴れないことと思いますが,腰骨を立てて座ると,気分が引き締まります。本人にもやる気が起きていることと思います。そして,本人だけでなく,見ているこちらまですっきりとした気分になります。

つなぐ

画像1 画像1
画像2 画像2
 6年生の平和学習の様子を見ました。指導者の熱意が子どもたちをぐいぐいと惹き付け,見ている私も胸が熱くなる授業でした。

 本校では,6年間系統的に平和学習を積み重ね,最高学年では,世界に向けて平和の大切さを発信することとしています。今日の授業は,平和の大切さを訴える人々の思いをつないでいくために,自分たちにできることに気付かせる内容でした。


 2枚目の写真は,本校に展示してある原広司さんの原爆ドームの絵を見て,子どもたちが思考している場面です。
「原広司さんの絵が,明るい色をしているのはなぜだろう。」
「原広司さんは,なぜこの絵を本川小学校に持ってきてくださったのだろう。」
 子どもたちは,絵を眺めて原さんの思いを想像しました。こうして,子どもたちが一生懸命考えている場面を見ると,原さんの思いを子どもたちは確かに受けとめていることが分かりました。

 3枚目の写真は,資料館の中にある居森清子さんのパネルを見ている場面です。子どもたちはこれから居森清子さんの思いも探っていきます。

 「思いをつなぐ」
 きっと,6年生は,これまでの平和学習の集大成として,これから深い学びを重ねていくことと思います。


朝会の話

画像1 画像1
 朝会のとき,子どもたちに居森清子さんのパネルを紹介しました。以下,その話です。
【朝会の話】
 学校朝会では,「言葉」をテーマにして話をしています。7月の言葉は「つながる」です。「つながる」とは,離れていたものが一つになる,結びつくという意味があります。本川小学校では,平和の取組みを通して,様々な人とつながることができます。今日は,最近,私がつながりを感じたことを話します。

 本川小学校の平和資料館に居森清子さんのコーナーができました。居森清子さんは,昭和20年8月6日,広島市に原爆が投下されたとき,本川小学校で被爆されました。このとき,約400人もの子どもたちが亡くなってしまいました。居森さんは,本校でたった一人生き残った子どもでした。

 居森さんのパネルが設置されるまでに多くの人がかかわってくださいました。元広島平和記念資料館長の原田さんは,何度も校長室に来られ,
「本川小学校平和資料館をより充実させるために,何かできることはないですか。」
と言ってくださいました。本川小学校の平和資料館を何よりも大切に考えてくださいました。原田さんとお話するうちに,
「本校の平和資料館は,昭和20年8月6日で時が止まってしまったのではない。平和資料館は,世界に向けて果たしている役割と責任がある。つまり,この資料館は生き続けているのだ。」
と思うようになりました。そして,原田さんは,広島平和記念資料館と本川小学校をつないでくださいました。
 その後,平和記念資料館副館長の加藤さんをはじめ,多くの方々が集まり,本川小学校平和資料館について話し合ってくださいました。ここで,加藤さんが
「本川小学校にこそ,居森さんのことを知らせるパネルをつくるべきだ。」
と言われました。本校のボランティアガイドを務めてくださっている渡部さんは,平和資料館を訪れた中学生に,居森さんの被爆体験を語ってくださいました。このときの中学生の感想文を加藤さんが読まれ,感動されたそうです。
 学芸課の土肥さんは,居森さんのご自宅に行き,詳しいことを確認し,パネルの説明文を完成させてくださいました。
 地域の方々は,分からないことをご相談すると,すぐに調べ,お返事をくださいました。
 パネルは,このように,多くの方々のつながりの中でできたものです。このパネルは,多くの方々の願いや想いが込められているのです。完成したパネルは,あの日,居森さんにどのようなことが起きたのか,その後,居森さんは,何を思い,何を願い生きてこられたのかを想像しながら見ていくことができます。そして,被爆当時の状況をそのまま残した平和資料館の内部とともに,平和の大切さを強く訴える力をもっています。

 皆さんも資料館の中に入ることがあれば,是非パネルを見てほしいと思います。次は皆さんが,このパネルを基に,居森さんの体験を知り,居森さんの願いを多くの人に伝えていく番です。それは,昔,本川小学校の子どもだった居森清子さんと,今,本川小学校の子どもである皆さんがつながるということだと思います。

 

小さな折り鶴

画像1 画像1
 昨日の下校時刻,いつものように正門のところで子どもたちを見送っていると,6年生の男の子が近付いてきました。
「校長先生,どうぞ。」
 男の子の手のひらには,小さな小さな折り鶴がありました。平和集会で佐々木禎子さんに関する絵本の読み聞かせを聞いた後だったので,思うところがあったのでしょう。
 早速,校長室の机の上に飾りました。子どもたちが通常使用する折り紙と比べても随分小さいです。きっと折るのに苦労したことでしょう。
 今,この小さな折り鶴を眺めながら,今年度の平和学習について考えています。コロナウイルスへの対応で,例年よりスタートが遅くなった平和学習。どのように展開し,充実させていくか,思案中です。この小さな折り鶴の真っ直ぐな姿勢が,「前へ進め」と勇気づけてくれます。
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

校長室だより

学校だより

平和資料館

非常変災時対応

インフルエンザに関する報告

その他

広島市立本川小学校
住所:広島県広島市中区本川町一丁目5-39
TEL:082-232-3431