最新更新日:2024/05/16
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子どもに自己実現力を

3月25日(金) 修了式

 今日は修了式です。新型コロナウイルス感染症拡大予防のため,放送で行いました。
以下,校長先生のお話しです。
 また,修了式後に,離退任される教職員の先生方のご挨拶がありました。

暖かさを感じる日が増え、校内の桜の木も春を感じさせるピンクの花が色づいています。ようやく春めいてきました。

さて,早いもので3月になり,本年度を締めくくる修了式の日を迎えました。
修了式とは,本年度,自分の学年が終わり,次の学年に進級することを確かめる会なのです。
難しい言葉でいうと,自分の所属する学年の教育課程を修了し,次の学年に進級してよいと認定され,次の学年へ向けての心構えをつくる会なのです。
そういった意味では,今,放送を聞いている児童・生徒の皆さんは,よく学び,よく頑張り,次の学年に進級することを認定し,次年度も頑張ってほしいと思います。今までの自分を振り返り,次年度に向けて,心構えをしっかり持ってほしいと思います。

さて,本年度を振り返ると,コロナ禍での学びとなり,授業では多くのことが制限され,三密を避けた学習スタイルとなりました。大きな行事は,延期したり,やむを得ず中止したり,規模を縮小したり,工夫した形で実施しました。
しかし,皆さんは,そうした中にあっても,やり場のない思いを乗り越え,前向きに頑張ることができました。よく頑張りました。

また,本年度は希望館が幕を閉じ,新体育館が完成し,その充実した利用が4月から始まり,9月には,本校創立70周年式典を挙行し,本校の歴史や巣立った先輩たちの思いを知り,今の学びが確かな未来へつながることを感じとなりました。

さらに,Society 5.0時代に向けて,GIGAスクール構想,つまり,1人1台端末と高速大容量の通信ネットワーク整備が進んだ年でもあり,学びの中で,タブレット端末等を利用した学習が増えてきたのではないかと思うのです。今後は,益々活用が増えると思うので,情報モラルを守って,先生の指示に従って活用をしていってください。

さて,次の学年に進級する心構えの一つとして,本年度,最後の学校だよりで伝えた「可能性を伸ばす考え方」について,あらためて伝えたいと思います。
スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック氏は,自分の能力について,人は二つのタイプに分かれると言っています。一つは「人間の能力は生まれつきのもので,努力しても限界がある。」と考える「硬直マインド」タイプと,もう一つは「人間の能力は意志と努力の力によって変えられる。」と考える「しなやかマインド」タイプがあるそうです。

「硬直マインド」の人は,周りの人に「よく見せたい。」,自分の能力を周囲に証明したいと思う傾向があるそうで,「恥をかくから,失敗したくない。」と考え,「難しいこと,困難なことはやりたがらない。」と行動にブレーキをかけやすいそうです。
一方,「しなやかマインド」の人は,能力は努力によって伸ばすことができると考え,成長することを目的に努力するので,たとえ失敗しても,それを成長へのチャンスととらえ,「次こそは…」と新たに挑戦しようとするそうです。

つまり,自分の可能性や能力を削ってしまうのか,伸ばしていくのかは自分の考え方によるということです。

この3月から4月にかけて,皆さんは進級し,次の学年に進みます。それは人生にとっても大きな節目にあたり,自分自身を変える大きなチャンスでもあります。考え方ひとつで,これからの人生が大きく変わります。

能力は努力によって伸ばすことができると考え,自分の中に根拠のない限界をつくらず,自分の夢や目標に向かって努力してほしいと思います。
それでは,皆さん,次年度の始業式,入学式では,また元気な姿を見せてください。

最後に,本年度は様々な教育活動が十二分に実施できませんでしたが,このことは,社会福祉法人似島学園を中心とする皆様方の温かいご支援とご協力によるものと重ね重ね感謝申し上げます。

 以上で, 修了式のお話とします。
   似島学園小学校 似島学園中学校 校長 井上 浩和

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